【新型コロナ】働き方の変化で影響? 「睡眠の質」が低下し夜型生活に

新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務を推奨する企業が増加。家で仕事をするようになり、「毎日の生活が大きく変化した」という人が多いのではないでしょうか? 実際、在宅勤務のほうが「働ぎすぎてしまう」という声もあるなか、普段のライフサイクルにも少なからず影響がみられる調査結果が出ています。

働き方の変化により就寝・起床時間が変わり、夜型に移行

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株式会社ブレインスリープが4月17日~20日に「新型コロナウイルスの影響により人々の働き方がどのように変化しているか、どのような影響がでているか」調査を実施しています。

同社は、緊急事態宣言が早期に出された7都府県の有職者1,000人を対象とし、働き方に変化があった人となかった人の起床時間と就寝時間、睡眠時間を調査。全体から見ると32.8%、働き方に変化があった人に限定すれば44.3%の人が「新型コロナウイルスの影響を受ける前後で睡眠時間の変化があった」と回答しています。

在宅勤務による通勤時間の削減などにより、働き方に変化があった人のうち27.8%が「睡眠時間が長くなった」と回答。「睡眠時間が短くなった」と回答した人は16.5%にとどまり、睡眠時間は増えている人が多いことが明らかに。また、21.8%の人は就寝時間が遅くなり、33.9%の人は起床時間が遅くなっているという結果から、夜型に移行している傾向が伺えます。

睡眠の質が低下し、不眠やめまいなど自覚症状が出る人も

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新型コロナウイルスの影響を受ける前後で睡眠の質がどのように変化したのかも調査しており、全体の11.1%の人が「睡眠の質が悪化している」と感じています。これは働き方に変化があった人の13.8%、働き方に変化がなかった人の7.3%に相当し、働き方が変わった人の方が「睡眠の質が下がった」と感じる傾向にあることが分かりました。

総合すると、働き方に変化があった人の睡眠時間は長くなっている傾向にありますが、ライフスタイルが変化して夜型の生活になり、睡眠の質も低下しているのではないかと考えられます。また、「よく眠れない」「めまいがする」「首筋や肩がこる」「目が疲れる」「食慾がない」「脳が疲れる」などの自覚症状を訴える回答もあり、ライフスタイルの変化に体調がついて行かず、悪循環に陥っている人もいるようです。

睡眠をとることで、免疫力をアップ!

株式会社ブレインスリープのプレスリリース内で、スタンフォード大学医学部精神学科教授で株式会社ブレインスリープの代表取締役の西野精治さんは、睡眠中には起きているときにできないような体の修復が行われているとのこと。

眠気や疲れを取る以外に、自律神経やホルモンバランスが整えられ、体が整備されます。加えて、睡眠には、免疫を増強する、記憶の定着や整理を行う、脳の老廃物を除去するという多様な役割があり、睡眠をきちんととれないと、種々の病気のリスクが上昇することが明らかになっているそうです。 

睡眠不足になると、風邪やインフルエンザの罹患率も高まります。「インフルエンザのワクチンを接種しても、睡眠を取らないと抗体ができにくい」といった報告もあるとのこと。「睡眠と覚醒は表裏一体で、良い睡眠は朝からすでに始まっていて、良い目覚めが、日中のパフォーマンスを高め結果的に良い睡眠をもたらすことが可能となります。 緊急事態宣言下では、家族ぐるみで、規則正しい生活を心がけ、生活リズムを保ち、良質な睡眠を得ることにより、免疫力をアップさせることが大切です」と西野さんは言います。

まとめ

新型コロナウイルス拡大の影響により在宅勤務に切り替えたものの、慣れない生活に戸惑っている人が少なくありません。生活時間帯の変化により夜型生活に移行し、睡眠の質が低下したり、不眠になったりと、自覚症状に悩まされている人もいるのではないでしょうか。しっかりと睡眠をとり、規則正しい生活を心がけることで、体も心も穏やかな毎日を過ごしましょう。

【調査概要】
「生活に関するアンケート」に関する調査
調査対象: 緊急事態宣言が早期に出された7都道府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)の有職者人1,000名(男女・20歳~69歳)
調査方法:インターネット調査
実施期間: 2020年04月17日~2020年04月20日
実施機関:株式会社ブレインスリープ

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社ブレインスリープ

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