緊急事態宣言後も感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。テレワークや学校の休校により、自宅で過ごす時間が増えたことから、家計の支出費目にも変化が出てきたようです。家計簿アプリ「おカネレコ」を提供するスマートアイデア株式会社は、同社サービスのユーザーを対象に「家計に関する意識調査」を実施。その結果、新型コロナウイルス流行の前後でみられた、お金に関する意識や出費の内訳の変化が明らかになりました。
コロナウイルスの影響で増えた出費の項目とは?
コロナウイルスの影響でどのような出費が増えたか尋ねたところ、費目のTOP3が「食費」「日用品」「医療用品」という結果になりました。
また、子育て世帯においても同様にTOP3が「食費」「日用品」「医薬品」となっています。子どもの学校が休校となったことで昼食を用意する必要が生じ、その結果、家計の食費に影響を与えたと考えられます。
外出自粛で減った出費は「交際費」
調査が行われた3月下旬は、例年であればお花見シーズンですが、今年は新型コロナウイルスの影響で外出自粛の呼びかけ、イベント、大型商業施設の休業などが相次ぎました。新型コロナウイルスの影響でどのような出費が減ったか尋ねたところ、交際費(46.2%)という回答が最も多く、次いで「交通費・旅費」(29.6%)という結果になりました。また「その他」(11.1%)の自由回答には外食費、レジャー代、趣味・習い事代などの回答がみられました。
収入への影響から、お金の使い方を見直すきっかけに
新型コロナウイルスの影響を受けて収入が減少したかを尋ねたところ、自営業を行う人の半数以上は「減った」と回答しています。全体の結果をみても17.4%の人は収入への影響があったようです。
一方で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「収入が減った」と回答した人のうち、52%の人はお金の使い方を見直すきっかけになったことも判明。収入が減ったことに加え、自宅で過ごす時間が増えたことで、家計について今一度じっくりと考える時間ができた人もいるようです。
まとめ
4月7日に総務省統計局が発表した2月分の家計調査報告によると、同月の2人以上世帯の消費支出は1世帯当たり27万1735円となり、前年同月比から実質0.3%の減少がみられました。
新型コロナウイルスの影響は今後もしばらく続くことが予想されており、これまで以上に自宅で過ごす時間が増え、家計のバランスもさらに大きく変化するでしょう。例えば、今回のアンケート結果で増えた「食費」「日用品」の費目以外にも「水道光熱費」や「宅配」「デリバリー」に使うお金が増えるかも知れません。さらなる収入への影響も考慮すると、「交際費」「レジャー・交通費」で使わなかったお金を、貯蓄に回しておくなどの家計のシフトチェンジが必要となりそうです。
【調査概要】
「家計に関する意識調査」
調査対象:家計簿アプリ「おカネレコ」「おカネレコプラス」ユーザーのうち、全国10代~70代の男女
有効回答数:2,422名
調査方法: WEBアンケート
調査時期: 2020年3月19日(木)~3月27日(金)
実施機関:スマートアイデア株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:スマートアイデア株式会社