【7月から】レジ袋が本格的に有料化、「それでもレジ袋派」が多数

プラスチックごみによる海洋汚染や地球温暖化は、世界的な問題として注目されており、国だけでなく多くの企業や団体が対策に乗り出しています。日本でも、「普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考え、ライフスタイルを見直すきっかけとすること」を目的に、2020年7月1日から全ての小売り店でレジ袋が有料化されることになっています。そこで今回は、日本トレンドリサーチが行った「レジ袋の有料化に関するアンケート」をもとに、エコバッグの使用率や今後の使用動向について考えました。

レジ袋有料店でのエコバッグ使用率は、80%以上!

7月1日から全国で実施されるレジ袋の有料化に先駆け、一部のスーパーやドラッグストアでは、この4月から有料化をスタートさせました。前倒しで実施することで、エコバッグの持参を喚起し、習慣化してもらうことが狙いのようです。では、現在のエコバッグの使用状況はどのようになっているのでしょうか。

レジ袋が無料の店で買い物をする場合に、レジ袋とエコバッグのどちらを使用しているかを尋ねたところ、「レジ袋」39.3%、「エコバッグ」60.7%という回答が得られました。

出典:日本トレンドリサーチ「レジ袋の有料化に関するアンケート」

続いて、レジ袋が有料の店で買い物をする場合について同様の質問をしたところ、「レジ袋」18.5%、「エコバッグ」81.5%となりました。

出典:日本トレンドリサーチ「レジ袋の有料化に関するアンケート」

エコバッグの使用率はどちらの質問でも過半数を超えたことから、エコバッグ持参の意識はある程度は普及しているといえそうです。特にレジ袋有料店では、使用率が8割を超えていますが、以前からレジ袋が有料化されていたことで、買い物客にすでにエコバッグ持参の意識が浸透していたことや、店側がエコバッグ持参客に対して割引やポイント付与などの特典を用意していたことなどの取り組みがエコバッグの普及を後押ししたのかもしれません。一方で無料の店ではエコバッグ使用率が6割にとどまったことから、店によってレジ袋とエコバッグを使い分けている人も一定数いるようです。

71.7%が“7月以降もレジ袋を使用する”と回答

前の質問で、どちらの店でもレジ袋を使用すると回答した人を対象に、7月の有料化の後もレジ袋を使用すると思うかを尋ねた質問では、71.7%が「利用すると思う」、28.3%が「利用しないと思う」と回答。7割以上は有料化開始後もレジ袋を使用し続ける意向であることが分かりました。

出典:日本トレンドリサーチ「レジ袋の有料化に関するアンケート」

その理由について尋ねたところ、次のような声が寄せられました。

・たくさん買い物する場合、エコバッグだけでは足りない事が多いから。
・いちいちエコバッグを持ち歩くのが面倒、忘れそう、レジ袋はこまめにごみをあつめたいときにとても有用だから。
・一枚3円程度なら出費は気にならないし、家でゴミ袋として使用しているのでないと困る。
・仕事帰りなどに買い物をするので、いちいちエコバッグを持ち歩く事が出来ないから。

出典:日本トレンドリサーチ「レジ袋の有料化に関するアンケート」

エコバッグを持ち歩く習慣がないことや、レジ袋を再利用していることが、レジ袋を使い続ける主な理由となっているようです。

まとめ

今回のレジ袋有料化によって、エコバッグの必要性はさらに高まることが予想されますが、買い物の際、うっかり忘れた経験のある人も多いのではないでしょうか。最近は小さく折り畳めて、かさばらないタイプのエコバッグも多く登場しています。それらをバッグの中に常に入れておき、さらに、車の中にも予備のエコバッグを常備しておくなど、外出の際にエコバッグの持参を忘れない工夫をしてみると良いかもしれませんね。

【調査概要】
レジ袋の有料化に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を始め複数の調査サービスを利用して調査を実施
調査対象:男女1,782人
調査期間:2020年4月6日~4月7日

ニュース提供元:日本トレンドリサーチ
情報提供元:日本トレンドリサーチ

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