賃貸や持ち家、マンションや一戸建てなど、ライフスタイルによって、住宅の選択は様々です。一般的には家族が増えることで住宅の購入を検討する人が多いですが、人生100年時代といわれる昨今、独身者の住宅購入も増えているようです。
株式会社エイチームのグループ会社で、お金の不安を解消するための幅広い情報やサービスを提供する株式会社エイチームフィナジーは、30~50代の独身者を対象に住宅購入に関するアンケート調査を実施。アンケートの結果から見えてきた、住宅購入に対する意識について紹介します。
独身者の約4割は、住宅の購入に積極的
「現在、住宅の購入を検討されていますか」と尋ねたところ、15.6%の人が「すでに住宅を購入している」、4.3%の人が「具体的に購入を検討している」、17.0%の人が「まだ具体的に検討していないが、いずれ検討したいと思っている」と答えています。約4割の方が住宅購入に関して意欲的であることがわかりました。
その内訳を見てみると、「すでに住宅を購入している」と答えた割合が最も多かったのは、50代後半の女性で、3人に1人はすでに購入済みという結果に。男性においても、45.7%の人が購入に積極的であり、50代後半では男女ともに住宅の購入意識が高いことが分かりました。
また女性の場合、30代前半では37.2%、30代後半では34.2%の人がすでに住宅を購入済み、もしくは検討中とあることから、若年層においても住宅の購入に前向きであることが分かりました。
購入したい住宅。人気なのは、一戸建て? マンション?
続いて購入に意欲的な人に、どのような住宅を購入したいか尋ねたところ、51.4%の方が「一戸建て」、42.2%の方が「マンション」を選択しています。希望する物件に関しては、一戸建てもマンションも、どちらも同じ程度人気であることがわかります。
住宅購入に前向きな独身者は、何がきっかけとなり住宅購入を考え始めるのでしょうか?
賃貸で払い続ける家賃と老後の備えが、住宅購入のポイントに
住宅購入に関心を持ったきっかけを尋ねた質問では、27.3%の方が「賃貸の家賃を払い続けるのがもったいないから」と回答。次いで21.6%の方が「老後のため」と答えています。4人に1人は支払い続けなければならない家賃負担が住宅購入を検討するポイントになっているようです。また、老後を考えて将来へ備えたいという現実的な理由がきっかけとなる場合もあるようです。
まとめ
厚生労働省の研究機関である国立社会保障・人口問題研究所によると、50歳までに一度も結婚したことがない人の割合を示す「五十歳時未婚率」は、直近の2015年では男性は23.37%、女性は14.06%となっています。さらにこの割合は、ライフスタイルの変化や価値観の多様化を受け、今後も上昇すると考えられています。人生100年時代といわれる今だからこそ、賃貸で暮らし続ける場合と住宅を購入する場合を考え、ライフプランをシミュレーションしてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査タイトル:独身者の住宅購入に関しての意識調査
調査対象:30~59歳の独身男女
調査期間:2020年3月5日~9日
調査方法:インターネット
調査地域:全国
有効回答数:819人
実施機関:株式会社エイチームフィナジー