学生時代は旅行やサークル活動、運転免許の取得など、お金が必要な場面も多々あります。自分でアルバイトをしてお金を貯めるのもひとつの方法ですが、なかには親を頼った経験がある人もいるのではないでしょうか。
お金に関する情報メディア「マネ会」を運営する株式会社CyberOwlが全国の20歳以上の男女1013人を対象に実施した、親からの借金事情についての調査から、学生時代の金銭事情について分析します。
10人中9人が親から借金をした経験あり。お金の使い道、1位は運転免許の取得
学生時代に親から借金をしたことがあるかを尋ねた質問では、男性では91%、女性では88%の人が「ある」と回答しています。
次に、借りたお金の使い道について尋ねたところ、1位が「運転免許の取得」30.2%、2位「旅行費用」22.9%、3位「買い物」16.4%と続きました。まとまった時間をつくりやすい学生のうちに、運転免許を取ったり、海外旅行に出掛たりしようという人も多いようです。
100万以上借りた人は15.0%。気になる返済は?
親からの借金額について聞いたところ、以下のような結果になりました。
最も多かったのは「20~30万円」の19.8%ですが、「100~200万円」の8.8%と「200万円以上」の6.2%を合わせた15.0%の人が、100万円以上のお金を借りていたことも判明しました。100万円以上となると、学生にとってかなり高額ですが、その使い道を尋ねたところ、過半数にあたる71人が「車の購入」と回答しています。また、少数派の意見として「起業資金」や「自動車事故の裁判費用」といった声も寄せられています。
このように、親からの借金額は人によって幅があることが分かりましたが、返済は行っているのでしょうか。返済状況について尋ねた質問では、「完済した」70%、「返済中」14%、「返済してない」16%という結果になりました。
多くの人が返済済み、もしくは返済中であることから、親から借りたお金であってもきちんと返済すべきと考えている人が多いことがうかがえます。
一方で、「返済していない」と回答した人のうち65%が「返済する気がない」ことも判明。その理由としては「返済しようとしたが親に断られたから」という回答がほとんどでしたが、なかには「住宅ローンの返済などで返せない」、「学生時代の融資は親の義務だから」といった声も寄せられています。
まとめ
文部科学省の「子供の学習費調査」によると、幼稚園から大学まですべて公立に進んだ場合の学習費は1,080万円、すべて私立かつ大学で理系学部に進んだ場合の学習費は2,656万円と、子ども一人当たりの教育費はかなりの額になるようです。
これらはあくまでも、教育にかかる金額であり、子供が成長すればするほど、教育以外の臨時出費も当然発生していきます。
今回の調査から、約90%の人に親からの借金経験があることが分かりました。
我が子からの相談にはなるべく応えたいのが親心。突然の借金の申し込みに慌てないよう、必要とされる学習費以上のお金を準備しておくと安心かもしれませんね。
【調査概要】
調査時期:2020年3月
調査方法:インターネット
調査地域:全国
調査人数:20歳以上の男女1013人(男性489人、女性524人)
調査内容:学生時代の親からの借金事情について
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社CyberOwl