【新型コロナ】約4割がこの春の「引っ越し」を延期したと回答(調査)

進学や就職などをきっかけに、例年引越しをする人が多くなる3月~4月。しかし今年は新型コロナウイルスによる感染症の流行により、思うように引越しができなかった人もいるのではないでしょうか。

そこで、引越しトラックをシェアするサービス『Hi!MOVE(ハイ!ムーブ)』を運営する株式会社GLIDEが、2020年2月~4月に引越し予定のあった(ある)人を対象に行った「新型コロナウイルスによる引越しへの影響に関する調査」から、この春の引越し事情について考えました。

春の引越し、約4割が新型コロナウイルスの影響ありと回答

新型コロナウイルスの影響で、引越しに関して影響があったかを尋ねた質問では、「影響があった」15.5%と「少し影響があった」23.5%を合わせた39.0%の人が、新型コロナウイルスの影響があったと回答しています。

出典:株式会社GLIDE「新型コロナウイルスによる引越しへの影響に関する調査」

また、影響があったと回答した人(「影響があった」と「少し影響があった」の合計)の割合を地域別に見てみると、都市部の1都3県では46.7%、2府2県では40.0%と全体よりも高くなっています。都市部は人口の移動が多いだけでなく、感染経路の分からない症例も発生していることから、より多く影響を受けていると考えられます。

「引越し時期を延期した」人は37.9%。引越し自体をやめた人も

では実際に、コロナウイルスは引越しに関してどんな影響を与えているのでしょうか。

コロナウイルスの流行で、引越しに関して具体的にどんな影響があったかを尋ねた質問では、以下のような結果になりました。

出典:株式会社GLIDE「新型コロナウイルスによる引越しへの影響に関する調査」

「引越し時期を延期した」が37.9%でトップ、次いで「物件の内見に行く件数を減らした(内見に行くのをやめた)」33.1%、「引越し時期を早めた」21.0%、「引越し業者の見積もりを電話やオンラインのみ(非対面)で終わらせた」15.8%と続きます。

なかには、「引越し(部屋探し)するのをやめた」と回答した人も6.3%おり、新生活に大きな影響を与えていることが分かります。

次に、新型コロナウイルスの影響で、引越しに関して困ったエピソードを尋ねたところ、以下のような声が寄せられました。

・オーナーから部屋の下見の条件に、マスクの着用を要求されたが、マスクが手に入らなかったから、下見ができなくてその物件を諦めた。 (埼玉県 男性:38歳)
・都内から田舎へ引っ越そうかと考え直した。(千葉県 女性:19歳)
・内見や、不動産屋も、換気があんまりできていないのでほぼインターネットなどで探した。少し不便で、大変だった。(東京都 女性:19歳)
・人事異動が4月の予定から5月に変わった。(東京都 女性:26歳)
・コロナウイルスに感染する可能性を考えると、お店に話を聞きに行くことを戸惑った。(大阪府 女性:19歳)
・引越し業者等との関わりがあったあとは直ぐにアルコール消毒をして気をつけていた。なのでアルコール消毒液を多めに購入した。(茨城県 女性:28歳)

出典:株式会社GLIDE「新型コロナウイルスによる引越しへの影響に関する調査」

新型コロナウイルスへの感染経路として、現時点では飛沫感染と接触感染の2つが考えられていることから、不特定多数の人の出入りがある不動産会社や内見先の物件へ足を運ぶのを控える、感染予防としてマスクやアルコール消毒をするといった対策をとったという声が多く聞かれました。

他にも人事異動の時期が延期になったり、田舎への移住を考えたりと、仕事やライフスタイルに影響があった人もいたようです。

まとめ

コロナウイルスによる感染症が終息しない中での引越しに、不安を感じる人もいるのではないでしょうか。感染予防には手洗いやアルコール消毒、マスクによる咳エチケットなどの対策が有効とされています。

ほかにも、引越しの見積もりがインターネットで完結するサービスなどを活用して不特定多数の人と接する機会を減らし、少しでも感染リスクを下げる行動をとりたいですね。

【調査概要】
調査方法:WEBアンケート方式で実施
調査対象:全国の18歳~39歳で2020年の2月~4月に引越し予定のあった(ある)方
有効回答数:男女合計400名
調査実施日:2020年3月24日(火)~2020年3月25日(水)の2日間

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社GLIDE

(最終更新日:2021.02.03)
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