新型コロナウイルスによる感染症拡大の予防措置として、時差通勤や在宅勤務など、各企業で様々な対策が実施されています。なかでも通勤による移動をなくし感染リスクを下げようという在宅勤務は、近年新たな働き方として注目されているものです。そこで、ピップエレキバンなどのコリをほぐす磁気治療器を販売するピップ株式会社が20代~50代の会社員5,000人を対象に行った「在宅勤務に関するコリ調査結果」をもとに、企業の在宅勤務制度の導入状況と、会社員の体調の変化について考えました。
新型コロナウイルス感染症の対策として在宅勤務制度を導入する企業が約3割に!
在宅勤務制度の導入割合について尋ねた質問では、「以前から導入されている」の15.2%に加え、新型コロナウイルス感染症対策として「新たに導入されるようになった(予定含む)」の16.6%を合わせた31.8%が、「在宅勤務制度が導入されている」と回答したことが分かりました。また、導入企業の会社員を対象に制度を活用しているかを尋ねた質問では、49.4%が「活用している」と回答しています。
接客業務など、在宅での勤務が難しい場合ももちろんありますが、在宅勤務制度を導入している企業の約半数の人が、制度を活用していることがうかがえます。
在宅勤務の影響で“在宅コリ”が深刻化!
新型コロナウイルス感染症対策の影響で在宅勤務をするようになった人を対象に、在宅勤務をきっかけに肩こりや腰痛を感じるようになった、または深刻化したかを尋ねた質問では、74.2%が「はい」と回答したことが分かりました。
次に肩こりや不調を感じる原因について尋ねた質問では、以下のような結果になりました。
「長時間の同じ姿勢」が54.6%でトップ、続いて「普段と違う姿勢(仕事用の机がない等)」48.8%、「運動不足」44.6%と続きます。具体的には「会社にあるような作業デスクがない」「机の高さが合わない」「パソコンの前で座ったまま動かないことが増えた」「会社より照明の照度が低く目を凝らす」「会社よりも椅子が良くない」などの声が寄せられています。オフィスではパソコンでの作業に適した机やいす、照明などの環境が整えられていますが、自宅ではそうもいかないため、肩こりや腰痛を感じる人が増加したと考えられます。
こうした“在宅コリ”を実感している人に家の中でできる対処法があれば試してみたいかを尋ねた質問では、約7割が試してみたいと回答していることが分かりました。
外出やジムなどで体を動かすことを控える人が多い時期のため、室内でできる対処法へのニーズが高まっているといえそうです。
一定時間おきのストレッチやマッサージで“在宅コリ”を軽減!
厚生労働省が2016年に行った「国民生活基礎調査」によると、日常生活で自覚している症状のなかで、肩こりは女性で1位、男性で2位、腰痛は女性で2位、男性で1位となっており、日本人の多くが肩こり・腰痛に悩まされているといえます。
パソコンを使った作業では、長時間同じ姿勢をとることや眼精疲労が、肩こりや腰痛の原因になっていると考えられています。これらの症状の予防策としては、長時間同じ姿勢を続けないようにして、定期的に首や肩を動かすことで緊張状態をほぐすこと、目薬をさしたりマッサージをして、目を休ませることが挙げられます。適度な休息と運動をして、快適な在宅勤務ができるようにしましょう。
【調査概要】
在宅勤務に関するコリ調査結果
調査対象:20~50代の正社員で働く男女5,000名
調査期間:2020年3月