4月からの新生活、子どもの入園や入学によって、朝の過ごし方が変わる人も多いのではないでしょうか。特に親が働いている場合は通勤前に保育園に子どもを送迎するなど、慌ただしい時間を過ごすことになりますよね。そこで、三井ダイレクト損害保険株式会社が、子どもが保育園に通っているもしくは入園予定がある働く親、および子どもの小学校入学を控えた働く親を対象に行った、交通安全に関する意識調査から、働くパパ・ママの自転車登園に関する実態や、新一年生を持つ親の子どもの登下校に対する不安について考えました。
自転車登園時のヒヤリハット、トップは「自転車との側面接触可能性」
共働き家庭の場合、限られた時間で子どもの世話をしなければならないため、なるべく無駄な時間は省きたいもの。そのため、子どもの保育園入園を機に自転車デビューする家庭も多いのではないでしょうか。この春から自転車登園を始める親に対して、自転車登園での懸念事項を尋ねた質問では、次のような結果になりました。
トップは「天候」の75.6%で、悪天候時の自転車登園を心配する人が多いことが分かります。そのほか「登園時の交通状況」30.5%、「自転車との接触可能性」24.4%、「自転車のルールがわからない」5.3%を合わせた60.2%が、交通に関わる事項を懸念しており、交通安全は関心の高いキーワードといえそうです。
では、すでに子どもを自転車で送迎している先輩パパ・ママは、どのような経験をしているのでしょうか。自転車登園で遭遇したヒヤリハットについて尋ねたところ、「自転車との側面接触可能性」が男性で60.4%、女性で65.0%と、男女ともにトップとなりました。
特に女性は「転倒」が63.1%で2位にランクインしており、自分の運転技術もヒヤリとする要素になっているようです。また、実際のエピソードとして「自転車用横断歩道を横断中に左折してきた車がこちらをみておらず、ひかれそうになった」「雨の日に転倒し、子どもに怪我はなかったが泣いてしまった」「急いでいて、前を走る自転車を右から追い越そうとした時に、前の自転車が急に右によって接触しそうになった」などの声も寄せられました。
交通ルール、新1年生の親は不安がいっぱい!
体験すること全てが新しいことばかりの新1年生にとって、特に登下校は、親と離れて道路を歩くという点で、新鮮に感じる行為なのではないでしょうか。一方、親にとって子どもだけの登下校は、不安要素の多いものであるようです。新生活における子どもの通学時の交通安全上の不安について尋ねたところ、多くの親が、「横断歩道の渡り方」や「見通しの悪い場所の歩き方」「信号の判断」など、子どもが交通ルールを守って安全に通学できるかを心配していることが分かりました。
特に共働きの場合は、子どもの登下校時に付き添うことが難しいため、新1年生の一人歩きに対する親の不安は大きくなると予想されます。
また、働く親として、ドライバーに期待したいことについて尋ねた質問では、「子どもへの配慮」が男女ともにトップとなりました。
まとめ
同調査によると、自転車の交通ルールのうち「自転車は交差点を斜めに右折禁止」「自動車信号機が赤信号で右折方向の矢印が出ている場合でも、自転車は右折禁止」について、日常の中でも想定できる状況でありながら、約2人に1人が認知していないことが分かりました。子どもだけでなく、大人に対しても警察や企業による啓蒙イベントや学習の機会を設けるなど、社会をあげての啓発が必要といえそうです。
また、交通事故総合分析センターの「交通事故分析レポートNo.116」によると、2015年の交通事故死傷者数の中で7歳が約1,400人と際立って多いと報告されており、小学生になって子どもだけで登下校や遊びに出かける機会が増えることが理由の一つとして考えられています。“魔の7歳”ともいわれるこの時期、大切な子どもが安全な小学校生活を送れるよう、入学準備の一環として、子どもと一緒に通学路を歩いて危険な箇所を確認しておきたいですね。
【調査概要】
調査期間 2020年1月31日~2月10日
調査対象 下記都市部の25~44歳までの男女の就業者(パート・アルバイトを除く)
(地域:一都三県・愛知県・京阪神・福岡県)で、以下を満たす人
A) 保育園に自転車登園を行っているまたは自転車登園の予定がある
かつ自家用車を月1回以上運転
または
B)2020年小学校入学予定の子がいる
かつ自家用車を月1回以上運転
調査方法 インターネット調査
回答数 664人
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:三井ダイレクト損害保険株式会社