実に購入者の7割がマンション選びで失敗したと回答! その内容とは?

終の棲家として、一戸建てではなくマンションを選ぶ人が増えています。これから、まさにマンションを購入しようとしているところだという人も多いでしょう。マンション選びを成功させるためには、失敗しやすいポイントの把握が重要です。ここでは、マンションを購入した人を対象にして、購入を失敗した思ったことがあるのか、アンケートでうかがってみました。

【質問】

マンションを購入した経験者にお聞きします。マンションの購入で失敗したなと思ったことの経験はありますか?

【回答数】

ある:69
ない:31

ある意味「運」も?マンション選びの失敗ポイントとは

アンケートの結果、失敗の声が目立つ結果になりました。なかでも、住民については実際に住んでみないとわからないと感じている人が多いようです。

失敗した経験ありと回答した人の声

【近隣住民のこと】
・周りの住人とのトラブルが発生し、解決まで長い時間を要したことがありました。マンションはひとつの建物に複数の世帯が入居する形なので、購入の際は間取りや築年数だけではなく、入居している他の世帯についても調べることが重要です。(40代/男性/正社員)
・ご年配の居住者が多く、子育て中は何かと気を遣うことが多かった。(40代/女性/個人事業主)
・隣・上下の部屋に住む人との関係の築き方を考える必要があります。(30代/男性/個人事業主)
・相隣関係をもっとよく調べて確認するべきだったと少しだけ思いました。(40代/男性/個人事業主)
・隣の部屋からのたばこの匂いが、ベランダからつたってくる状態です。住む人は選べないので、そのマンションの住民について知ることも必要だと思います。(30代/女性/パート・アルバイト)
・近隣住民の状況を知る必要があります。経験上、モンスタークレーマーもいたことがあります。(30代/男性/個人事業主)
・隣の人を知らずに購入したら、クレーマーだったので住みにくかった。よく確認した方がいい。(30代/女性/正社員)
・人との距離が近いので大変なことを考慮すべきである。一戸建てより気を遣うので慎重に。(30代/男性/経営者)
・マンションの購入で失敗しないために必要なことは、隣近所に住む方がどんな方なのか事前に知っておくことです。(40代/女性/個人事業主)
・隣人、特に階下の部屋に住んでいる人がどんな方か下調べしてから購入すべきだった。ものすごく物音に敏感な人で、子育て世代の我々とは度々トラブルになった。(30代/男性/個人事業主)

【管理会社、管理組合】
・どういった会社が管理しているのか、できるだけ確認する必要があります。(40代/男性/個人事業主)
・管理組合がちゃんと機能しているかどうかの確認が大切。さらにマンション管理人などと、ちゃんとコミュニケーションが取れている不動産会社であることがポイント。管理人と一度も会話したこともないような不動産会社の営業担当だと、入居後に何が起こるか分からない。(70代/男性/無職)
・物件は気に入りましたが、管理会社がイマイチだったことです。事前に清掃状態や掲示板などのチェックをしておいた方がいいと思います。(50代/男性/正社員)
・20棟近くある集合マンション(中古マンション)を購入しましたが管理組合が大変でした。また、毎週土曜日の朝は掃除の日として半強制的に駆り出されたので、嫌でたまりませんでした。(40代/男性/正社員)
・こればっかりは住んでみないとわかりませんが、自治会の運営・参加が意外と厄介です。また、マンションの管理会社は住民たちで定期的に見直しをした方が良いと思うが、管理会社選びは当たり外れが大きい印象があるので、よく吟味する必要があります。(50代/男性/正社員)

【お金のこと】
・購入した金額は安かったのですが、改装費に思ったよりもお金がかかりました。(40代/女性/正社員)
・修繕費が年々高くなってきていること。新築だったのでわからずにいました。この点をもう少し詰めて決めたほうが良かったのかなと思っています。(50代/女性/個人事業主)
・購入後すぐに修繕費が8000円上がりました。ローンを組んでマンション購入したため、返済以外にも大きな額のお金を毎月支払わないといけないので後悔しています。ローン以外にも修繕積立金や管理費等が増額する事も、考えるべきでした。(30代/女性/正社員)
・マンションを購入したら月々の支払いがないと思っていたが、管理費など思った以上にかかり、事前チェックしておくべきだったと反省している。(40代/男性/正社員)
・意外にマンション管理費が高く、一生払うとかなりの額になってしまうこと。(40代/女性/パート・アルバイト)
・中古マンションを購入しましたが、購入後に発生した種々の修繕費用が予想を上回る額になったのが想定外でした。(40代/女性/正社員)
・マンションは管理費などのランニングコストがかかるので、住宅ローン以外の定期的な費用もよく検討したほうが良い。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・マンションを購入すると、税金や保守費用があるため、それらを考慮して賃貸よりもメリットがあるかどうか検討しましょう。(20代/女性/正社員)
・かなり古い物件だったのですが、水まわりの修理が必要で、予想以上の出費となりました。(40代/女性/個人事業主)
・マンション自体の価格もさることながら、修繕積立金など維持費にも目を向けていた方がよいです。(40代/男性/正社員)

【仕事やライフスタイルの変化】
・20代後半に新築マンションを購入したが、3年後に主人の転勤で関西から関東に引越しすることになってしまった。マンションを任意売却したが、ローン残債を抱えてしまった。新築物件にこだわらず、中古物件も検討すべきだったと後悔した。(40代/女性/パート・アルバイト)
・3LDKを購入。購入当初は夫婦だけだったので広々使っていたが、子どもができて、物が増えると収納場所の少なさを実感。収納家具を買うことになり部屋が狭くなってしまっている。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・人生計画が変わった後でもそのローンは払える見込みがある金額なのかどうかを見極めてから購入しないと購入後に思わぬことで人生計画が変更になることはよくあることです。(30代/女性/パート・アルバイト)

【住みはじめて気づいたこと、後悔したこと】
・東向きの高層階を購入しましたが、朝日が半端じゃなく厳しくて、朝ごはんの時とても暑かったです。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・購入前には気づかなかったが、天井が低くて意外と足音が響いたこと(40代/男性/個人事業主)
・間取りはよかったが日当たりが悪い。またエレベーターが付いていなかった。(20代/男性/正社員)
・値段で希望する間取りに近いことで決めてしまい、後になって駅にもっと近い交通の便が良い場所にすればよかったと後悔しました。(50代/男性/正社員)
・中古マンションですぐに売却した。1階部分がテナントで、飲食店が入っていたのでそのにおいがダメでした。(40代/男性/専業主婦(主夫))
・西向きの家を購入してしまったので、とにかく日差しがきついです。日が沈む時、窓の外から入って来る光が強くて目がやられそうです。家を購入する時は、必ず方角を確認した方が良いと思います。(20代/女性/個人事業主)
・我が家は他のマンションの影響で、ベランダに日があたる時間が冬場だと2~3時間となる日があります(内覧は昼と夕方に2回行きましたが、7月だったこともありその時には日当たりは気になりませんでした)。近くに高い建物が建っている場合には時期によって日照時間や日の高さが変わることも頭に入れておいた方が良いです。(30代/男性/個人事業主)

マンションの住人は、住む前には調べようにも限界があるのではないでしょうか。自治会の運営と参加といった面でも頭を悩ませる問題が出てきてしまう可能性があるようです。日当たり、間取りなどの問題以外に、住んでみて初めて気づく失敗は少なくないことがわかります。また、購入費に目を向けがちですがその後にかかる管理費や修繕費についても、考慮しておく必要がありますね。

失敗しなかったのは少数派!その理由は徹底した情報収集

失敗なしと答えた人の割合は、ありと答えた人の2分の1程度でした。なぜ失敗しなかったのか、どういうところに気を付けるべきなのか、回答から読み取っていきましょう。

失敗した経験なしと回答した人の声

・マンションに住んでいる人の様子を見たり、担当者とのこまめな連絡を取ることと、納得いくまで絶対に購入しないこと。(20代/女性/個人事業主)
・複数のマンションを検討、比較して妥協せずに決めることが大事。(30代/男性/正社員)
・前もってマンションの状態や街の様子、周囲に住む人を確認したうえで、実際に自分が住んでいるところをイメージしてから 購入すること。(20代/女性/正社員)
・立地、販売価格が適切かどうかの大切さ。また、どのような人が購入しているか把握すると良い。(30代/女性/正社員)
・必ず部屋を見に行き、近所でトラブル等がないかを管理会社に確認する。(30代/女性/パート・アルバイト)
・どんな人が住んでいるか、ファミリー層なのか単身なのか、周辺の人に実際に聞く方がいいです。(30代/女性/個人事業主)
・周辺環境(スーパーや市役所などの近さ、車の交通量など)はよく見ておいたので、生活に不便や不安はありません。生活が始まる前にチェックしておきましょう。(40代/男性/正社員)
・しっかり内見をすること。条件など妥協すると後々後悔するため、よっぽどの理由がない限り妥協せずに購入すること。(20代/男性/学生)
・マンションのある自治体のホームページなどで、自治体の行政サービスや災害マップを確認すること。(40代/女性/派遣社員)
・いずれ売るかもしれないということも考えて、マンションの立地や、他人から見て住みたいと思える部屋(間取り)かなども考えました。(30代/女性/正社員)
・とにかく周辺の環境をしっかり確認し、住んでいる住民のことも知っておくことが大切です(30代/女性/正社員)
・担当者はできるだけ所長など肩書きを持った人を狙ってください。仲良くなれるといろんな情報を流してくれます。(40代/女性/専業主婦(主夫))

とにもかくにも「下調べ」「事前準備」が重要の一言です。もちろん、入念に調べてもわからないことはありますが、あの手この手で情報を集めることで失敗のリスクを減らせます。マンションに住む人だけでなく、マンション周辺の環境や街の雰囲気にまで視野を広げることで見えてくることもあるでしょう。また、新人の営業マンよりも経験豊富なベテランをあえて選ぶことで、耳寄りな情報を集めやすくなります。マンション購入の際は、担当者の肩書にもさりげなく注目しておくことが重要です。

一にも二にも情報収集!マンション選びに失敗しないために

マンション選びに失敗しないためには購入する前の情報収集が重要と言えるようです。近隣住民の雰囲気は住み始めてからでないとわからない部分も大きいですが、それ以外は自分の努力次第でたくさんの情報を集めることができます。インターネット上の物件情報から読み取れることでも、実際に足を運んで確認することが重要です。また、納得できるマンションが見つからない場合は、不動産業者の担当者選びから見直してみても良いかもしれません。住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、マンション購入者の成功と失敗の体験談をまんべんなく参考にしつつ、抜かりないマンション選びを進めましょう。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・住宅購入経験者の男女100人
■調査期間:2020年2月7日~21日
■有効回答数:100サンプル

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(最終更新日:2022.05.18)
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