【8割が対策せず】住宅の花粉対策、意外な盲点は「換気口」

今や日本の国民病ともいわれる花粉症。外出時の花粉対策として、マスクやメガネの着用が一般的ですが、花王株式会社が過去に実施した調査では、外気中の花粉飛散量のうち0.1%~8%は室内に入ってきていることが判明しており、室内の花粉対策も必要とされています。そこで、パナソニック株式会社が20代~50代の花粉に悩む300人を対象に行った「花粉シーズンに関する調査」から、室内の花粉対策について考えました。

自宅の花粉対策実施率はわずか2割

鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどを起こす花粉症。症状が重くなると、頭痛や倦怠感、不眠など、深刻な症状をもたらすとされています。本格化する花粉シーズンに向けて、対策が欠かせませんが、実際どのようなタイミングでの対策が必要となるのでしょうか。調査において、花粉対策を行っている場所について尋ねたところ、以下のような結果になりました。

出典:パナソニック株式会社「花粉シーズンに関する調査」

「外出先(屋外)※移動、通勤、散歩のときなど」と回答した人は、80%に上ったのに対し、「自宅」と回答した人は17.3%にとどまり、2割程度の人しか自宅での花粉対策を行っていないことが分かります。

自宅での花粉対策をしない理由を尋ねた質問では、「必要性を感じないから」が35.1%、次いで「必要性は感じるが面倒に感じるから」が31.9%、「自宅で花粉対策をするという発想がなかったから」が16.9%となりました。

さらに、自宅での花粉対策を行っていない人に対し、花粉シーズンの自宅での過ごし方について尋ねたところ、83.9%が「自分または家族が帰宅時に衣類の花粉をはらわずに部屋に入ることがある」、67.3%が「洗濯物を外に干すことがある」を「当てはまる」と回答しています。

出典:パナソニック株式会社「花粉シーズンに関する調査」

花粉は外出時に衣服に付着して、そのまま室内に持ち込まれることがありますが、過半数を超える人が、こうした花粉を室内に持ちこむ可能性のある行動をしていることが明らかになりました。

実際、自宅で花粉対策をしていない人に対し、自宅で花粉を感じることがあるかを尋ねた質問では、「よくある」14.5%と「たまにある」71%を合わせた85.5%が「ある」と回答していることから、多くの人が自宅で花粉を感じているにも関わらず、対策が不十分であることが分かりました。

室内に花粉を飛散させないために、自宅ですべき花粉対策は?

花粉が室内に入りこむことで、家の中でも花粉症の症状に悩まされ、リラックスできないなんてことは避けたいですよね。では、自宅での花粉対策はどのようにすればよいのでしょうか。以下で3つのポイントについて紹介します。

花粉を持ち込まない

まずは家の中に花粉を持ち込まないことが重要です。帰宅した際には玄関の外で上着を払い、玄関で粘着テープや粘着式クリーナーを使って花粉を取り除きます。花粉の付きにくいツルツルした素材の服を着ることも有効です。また、換気の際に窓から花粉が侵入することもあります。花粉をブロックするタイプの網戸やカーテンを付けるのもよいでしょう。意外に盲点なのが、換気口。換気口フィルターを設置し、花粉の侵入を防ぎましょう。

こまめな掃除

室内に入りこんだ花粉を除去する方法としては、こまめな掃除が必須です。しかし、掃除機を使うと、排気で花粉が舞い上がったり、吸収した花粉が掃除機の中で砕けて再び排気口から出てきてしまったりすることもあります。そのため、床掃除の際は掃除機ではなく、フロアモップや雑巾などで拭くほうがよいでしょう。朝起きてすぐ掃除をすれば、夜の間に床に落ちてきた花粉を効率的に除去することができますよ。

洗濯物の部屋干し

洗濯物を外に干すと、どうしても花粉が付いてしまうため、なるべく部屋干しをしましょう。ただし、部屋干しをすると、生乾き臭が気になるという人も多いのではないでしょうか。生乾き臭を防ぎつつ、部屋干しをするにはまず、洗剤や柔軟剤を除菌効果があり消臭力の高いものを選ぶことが大切です。次に換気扇がよく効くお風呂場や、エアコンの吹き出し口付近など、乾燥した風が当たりやすい場所に干すようにしましょう。また、できるだけ洗濯物を空気に触れさせるため、洗濯物同士の間隔をあける、ズボンは筒状にして干すなど、洗濯物が重ならないようにすることもポイントです。

まとめ

日本気象協会によると、今年は暖冬の影響で例年より花粉の飛散が早く、2月下旬から3月にスギ花粉、3月下旬から4月にヒノキ花粉の飛散がピークを迎えると予想されています。少しでも花粉症の症状を抑えるためには、外出時はもちろん、家の中に花粉を持ち込まない工夫が大切です。今回紹介した家庭での対策に加えて、花粉を抑制する機能を搭載した加湿空気清浄機やエアコンなどの家電を上手に使うのもよいかもしれませんね。

【調査概要】
・調査名:花粉シーズンに関する調査
・調査対象:20~50代の花粉に悩む男女300名
・調査期間:2020年2月12日(水)~2月14日(金)
・調査方法:WEB調査

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:パナソニック株式会社

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