日本はこれまで現金決済が主流でしたが、2019年10月の消費税増税に伴い政府が実施した「キャッシュレス・消費者還元事業」の影響もあり、クレジットカードをはじめ、デビットカードやスマートフォンを使ったQRコード決済、電子マネーなど、多種多様な決済方法に注目が集まっています。なかでもクレジットカードの保有率は、株式会社ジェーシービー(以下JCB)が全国の一般消費者を対象に行った「クレジットカードに関する総合調査」によると84.5%と高水準。そこで、同調査から見えてきたクレジットカードの利用実態について考えました。
スーパーやコンビニなどで、クレジットカードを普段使いする人が増加
同調査によると、一人当たりのクレジットカードの平均保有枚数は3.0枚で、平均携帯枚数は2.0枚となっていることが判明しました。そのうち最も使用頻度が高いクレジットカードの月平均利用頻度を尋ねた質問では、月平均6.1回となっていることが分かります。
次に、クレジットカードで支払いをした業種について尋ねた質問では、以下のような結果になりました。
クレジットカードを利用している業種で最も多いのは、「オンラインショッピング(フリマサイト以外のインターネット通販)」の35.1%で、2位「スーパーマーケット」31.8%、3位「携帯電話料金」30.0%と続きます。クレジットカード決済の代表的なメリットとしては、ポイントやマイルの貯めやすさが挙げられます。特にオンラインショッピングの場合、支払いの際に代引きや振り込みに伴う手数料がかからないことも、大きなメリットといえそうです。
また、前年の調査結果と比較すると、「スーパーマーケット」が+2.5ポイント、「コンビニエンスストア」が+2.0ポイント、「飲食店」が+1.6ポイントとなっていることから、日常的に利用する業種でのクレジットカード利用が増加しており、クレジットカードが生活に浸透してきたことが見受けられます。
生活費の約4割はクレジットカード決済を利用
クレジットカード保有者を対象に月平均の生活費を尋ねた質問では、全体平均が19.1万円となりました。そのうちクレジットカードでの支払い額を尋ねたところ、平均7.1万円という結果になりました。
このことから、クレジットカード保有者の生活費に占めるクレジットカードの利用割合は39.2%となることが分かります。
特に、既婚の20代~30代ではクレジットカードの利用割合が43.4%と高く、日々の生活の中でなくてはならない決済方法になっているといえそうです。
まとめ
現金以外の決済方法として代表的なクレジットカードですが、近年では電子マネーやポイントカード、マイレージカードと一体になったものも多く、さらに利便性が高まっています。政府は、2025年までにキャッシュレス決済の比率を40%まで高めると目標を定めており、将来的には世界最高水準の80%を目指す方針です。さらなる利用を促進すべく、今後もなんらかの優遇制度が実施されるとみられています。ポイントや特典が付与されることも魅力のクレジットカードを賢く使って、お得に買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査時期:2019年9月
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:3,500人(20代から60代の男女、学生を含む)※登録型モニターへの依頼・アンケート回答任意
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社ジェーシービー