昨今、テレビやインターネットの広告でよく目にするインターネットバンキング。これは、店舗や通帳を持たないネット上の銀行で、預金の確認や送金などがスマホアプリで管理できるというものです。実店舗を持つ一般的な銀行よりも人件費や店舗の維持費が削減できる分、「手数料が安い」「預金金利が高い」などのメリットがあるといわれています。
このような利便性から注目する人も多いインターネットバンキングですが、実際にはどの程度の人が利用しているのでしょうか。インターネット調査を行うマイボイスコム株式会社が、10,336人の男女を対象に実施した『インターネットバンキングの利用に関するアンケート調査(第21回)』によると、70%以上が利用経験を持つ様子が明らかになりました。選定する際には手数料がチェックポイントとなっているようです。
インターネットバンキングの利用経験者は7割超!
マイボイスコム株式会社の調査によると、インターネットバンキングを「現在利用している」と答えた人は63.9%、「現在は利用していないが、利用したことがある」は7.4%で、合わせて70%を超える人がインターネットバンキングの利用経験を持つことが分かりました。年齢別・性別で傾向を見ると、特に男性30~50代に「現在利用している」が多い結果となっています。一方、「利用したことがない」人は、10・20代という若い世代や、女性の60・70代に多いようです。
「現在利用しているインターネットバンキングはどこですか?(複数回答)」という質問では、「楽天銀行」が51.7%でトップでした。そのほか、「ゆうちょ銀行」「住信SBIネット銀行」が各20%台、「三菱UFJ銀行」「ジャパンネット銀行」「三井住友銀行」が各20%弱と続く結果となっています。
利用しているサービスは「口座情報の照会・明細の確認」や「振り込み・送金」
「インターネットバンキングで利用している(していた)サービスは?(複数回答)」という質問では、「口座情報の照会・明細の確認」「振り込み・送金」と答えた人がいずれも利用経験者の80%前後に上っています。ただし、利用するインターネットバンキングの種類によって多少の差はあるようです。例えば、『新生銀行』『住信SBIネット銀行』を主に利用する人の場合は「振り込み・送金」、『ジャパンネット銀行』『楽天銀行』では「ネットショッピングなどの決済」、『ソニー銀行』では「定期預金・積み立て」や「外貨預金」、『じぶん銀行』では「スマートフォンの公式アプリ」の利用率が他より高くなっています。
インターネットバンキングの選定ポイントは手数料!?
「インターネットバンキング選定時の重視点は?(複数回答)」という質問では、「手数料が安い(または無料)」と答えた人が利用経験者の68.2%を占めました。そのほか、「銀行に取引口座がある」「信頼できる」「24時間リアルタイムで利用が可能」という人も40%前後となっています。利用している(いた)インターネットバンキングの種類別に結果を見ると、『新生銀行』『住信SBIネット銀行』『ソニー銀行』では「手数料が安い」、『じぶん銀行』では「スマートフォンから利用しやすい」の比率が高くなっています。
今後の利用意向を持つ人は約70%。スマートフォンから始める人が増加傾向に
「今後インターネットバンキングを利用したいと思いますか?」という質問では、「積極的に利用したい」「まあ利用したい」を合わせて69.1%となりました。利用経験別に結果を見ると、現在利用している人の約96%、利用中止者の50%、未経験者の10%強が今後の利用意向を持っているようです。
これらの利用意向者を対象にした「今後インターネットバンキングを利用する場合、どの機器から利用したいですか?(複数回答)」といいう質問では、82.7%が「パソコン」と回答しています。2番目に多かった「スマートフォン」は43.2%と半数以下にとどまっていますが、過去の調査と比較すると増加傾向にあるようです。特に、『じぶん銀行』と『セブン銀行』の主利用者は、「スマートフォン」の比率が高くなっています。
インターネットバンキングを利用中の人の大半が継続的な利用意向を持っている様子から、慣れれば利便性が高いのではないかと推測できます。最近ではインターネットバンキングの種類が増え、その選定に悩む人も多いかもしれませんが、今回のような利用者の意見を参考にして、利用を検討してみても良いでしょう。
【調査概要】
調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
調査時期:2020年1月1日~1月5日
回答者数:10,336名
設問数:7~9問(テーマによって異なる)
属性情報:32項目
調査機関:マイボイスコム株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:マイボイスコム株式会社