子どもの成長の節目である入園・入学は親にとっても嬉しいものですが、制服などの購入や文房具など備品の準備など、入園・入学に向けて慌ただしく過ごす人も多いのではないでしょうか。ラベルライター「テプラ」を販売する株式会社キングジムが、2019年4月に保育園・幼稚園・小学校に入園・入学した子どもを持つ25~45歳の母親 400人を対象に行った、「新入園・新入学準備のお名前付け」に関する意識調査から、入園・入学準備における持ち物への名前付けの実態が見えてきました。
多い人で50個以上! 81.0%が負担に感じる持ち物への名前付け
入園・入学前の準備で、大変だと感じたことについて尋ねた質問では、以下のような結果になりました。
81.0%が「お子様の持ち物へのお名前付け」が大変だったと回答しており、2位の「通園バッグ、給食袋などの裁縫」の46.3%に大きな差をつけて1位となりました。具体的には「布などで失敗すると修正がきかないので困った。(44歳・神奈川県)」、「文字の大きさや、名前を貼り付ける場所が指定されていて縦書きや横書きがあり面倒だった。(40歳・兵庫県)」など、実際に経験してみて初めて分かることもあり、負担に感じる人が多いようです。
次に、名前付けをした持ち物の点数について尋ねた質問では、26.5%が「51個以上」、45.0%が「31個以上」と回答していることが分かりました。「クレヨン1本1本、ペンの蓋まで記名が必要で大変だった。(34歳・愛媛県)」、「特に算数セットは量が多く、1つ1つが細かくて大変だった。(32歳・大阪府)」など、想像よりも量が多くて苦労した、という声が多く寄せられました。また、名前と一緒にマークを付けて子どもが自分の持ち物を判別できるようにするなど、平仮名をまだ読めない子どものための工夫をした人もいるようです。
半数以上が名前付けを3月からスタート。4人に1人は半日以上かかったと回答
量が多く苦労する人の多い名前付けですが、実際に名前付けを開始した時期について尋ねたところ、56.8%が「入園・入学する年の3月」(入学月の前月)と回答したことが分かりました。
一般的に入園・入学説明会は1月下旬から2月上旬にかけて行われることが多く、保育園の2次募集で決定した場合は3月に入ってから持ち物などの準備に関するお知らせがあることもあり、4月の入園・入学に向けてギリギリでの作業になることが多いようです。
また、およそ4人に1人が名前付けに「半日(12時間)以上かかった」と回答したことが明らかになりました。「ネットでお名前シールを購入したが、届くまでに時間がかかってしまった。(37歳・岡山県)」、「取れないようにアップリケの隅を縫う作業に時間がかかってしまった。(26歳・栃木県)」など、予想外の出来事に時間を取られてしまう人もいるようです。
まとめ
名前付けは入園・入学前の作業と思われがちですが、夏服など追加の備品への名前付けや、
付けた名前が消えたり取れたりしたため再度付け直したりと、入園・入学後にも持ち物に名前付けをする機会は意外と多いようです。2019年6月発行の男女共同参画白書によると、共働き世帯比率は67.01%となっており、仕事と育児を両立している母親が増えています。なにかと手間のかかる名前付けですが、名前シールなどの時短アイテムをうまく活用して、忙しい毎日を乗り切りたいですね。
【調査概要】
調査期間:2019年11月25日~27日
調査対象:25~45歳 女性 400名
調査方法:インターネット