実は、親心は子どもに伝わっている!? 親子の気持ちにすれ違い（調査）

2019年6月に発表された内閣府の男女共同参画白書によると、日本の共働き世帯は年々増加傾向にあり、2018年には男性雇用者と無業の妻（専業主婦）から成る世帯の2倍を超えました。共働きが一般化する中、仕事と家事に加えて、育児も両立している夫婦は少なくないと考えられます。そのような親たちは、多忙な日々を送る中で、満足できる子育てが行えているのでしょうか。
健康で環境にやさしい野菜を使った食品ブランドを展開する株式会社ZENB JAPANが、25歳〜39歳の子育て中の母親と、幼稚園に通う子どもを対象に実施した『母親と子どもの気持ちについてのアンケート調査』によると、自らの子育てに自信を持てない母親が多い様子が明らかになりました。一方で、多くの子どもたちは日々の生活の中で母親に感謝や好意を感じているようです。

仕事をしながら家事・育児に取り組む母親は53.1％

株式会社ZENB JAPANの調査によると、子どもがいる母親の53.1％が働きながら家事・育児に取り組んでいることが分かりました。また、「家事のうち、全体の何％をご自身が行っていると感じますか？」という質問では、「61〜80％」と答えた人が50.5％と最も多く、「81〜100％」という人も32％に上りました。家事の大半は母親が負担している様子がうかがえます。
これらの人は、「休日に数日分の夕食をジップロックに入れ冷凍保存し、当日に焼くだけで済むようにしておく」「洗濯は夜中に予約して洗って朝起きたらすぐ干せるようにしておく」など、仕事と家事を両立するための工夫をしているようです。

工夫をしながら頑張っても、理想の母親像にはなれていない！？

「あなたの思う“母親像”に対して、現在、そのようになれている自信がありますか？」という質問に対し、「自信がある」または「どちらかといえば自信がある」と回答した母親は合わせて32％でした。工夫しながら家事を頑張っても、理想の“母親像”になれたという自信を持つ人は少ないようです。
自信が持てない理由として、「毎日忙しくて子どもの相手をする時間をたくさんつくることができない」「子どもの将来を考えて習い事や勉強に力を入れて一緒に取り組みたいとは思うが、実際は放置で子ども任せ」「家庭的で料理上手でおやつも体に良いものを手作りするような母に憧れるが、おやつは市販のものを利用してしまう」といった声が届いています。

子どもたちは日々の生活の中で母親に対する感謝や好意を感じている

一方、幼稚園に通う子ども（年長・年中クラス）に対するアンケートでは、「母親のことを自慢したいと思う？」という質問に対して、64.5％が「母親を自慢したい」と回答しました。自慢したいポイントについては、「おりょうりじょうずなところ」「やさしいところ」「いろんなことを教えてくれる」などという声が挙がっています。
また、「ママにつたえたいことは？（複数回答可）」という質問では、「すきだよ」と答えた人が71.1％、「いつもありがとう」が52.9％、「ごはんおいしい」が41.3％でした。多くの子どもたちが母親に感謝や好意を持っている様子がうかがえます。さらに、母親と過ごして楽しかったことについては、「おりがみをしてあそんだこと」「トランプをしたこと」といった何気ない日常の様子を上げる子どもが多く、特別なことがなくても楽しく過ごしている様子が明らかになりました。

子どもとじっくり向き合うためには外出や習い事に付き添ったり、長い時間が必要だと考える人も多いかもしれませんが、子どもたちの回答を見ると、自宅でも楽しめることがあるかもしれません。何気ない日常生活の中で親子で楽しめる空間や時間が持てるように、一度住まいでの過ごし方を見直してみるのも良いのではないでしょうか。

【調査概要】
◇子どもがいる母親
調査方法：インターネット調査
実施期間：2020年１月23日～１月24日
調査対象： 3～5歳の子どもを持つ25～39歳の母親
サンプル数：計433名
集計方法：ウエイトバック法を用いたデータ分析
調査委託会社：株式会社ジャストシステム
◇保育園・幼稚園に通う子ども
調査方法：対面調査
実施期間：2020年１月30日
調査対象：保育園、幼稚園に通う年長・年中クラスの子ども
サンプル数：計121名
調査委託会社：キャリアフィールド株式会社

ニュース提供元：PRTIMES

情報提供元：株式会社ZENB JAPAN