厚生労働省によると、共働き世帯は2018年に67%になったと報告されており、今や共働きは一般的なライフスタイルになったといえます。また、内閣府の「男女共同参画社会に関する世論調査」では、女性の就業について「子供ができてもずっと職業を続ける方がよい」と答えた人の割合が61.0%となったことから、働き方に対する価値観も徐々に変化しているといえそうです。そんななか、家事の役割分担や時短という考え方に加え、家事を家電などに任せる「しない家事」という発想が生まれ、注目を集めています。「しない家事」を実現する家電として代表的なものの一つがロボット掃除機ですが、床の片付けをあらかじめしなければならない点がネックとなり、購入を躊躇する人が少なくないのが現状です。そこでパナソニック株式会社が20~40代の共働きパパ・ママを対象に行った、「“床の片付け”に関する調査」から、“床の片付け”問題の実態について考えました。
約8割が面倒と感じる、床掃除の際の床の片付け
床掃除をする前や最中に、床の片付けをしているかどうかを尋ねた質問では、87%が「している」と回答しています。具体的には子どものおもちゃや衣服など、子育て世代ならではのものの片付けが多く発生しているようです。
次に床掃除の際に、床の片付けを面倒に感じるかを尋ねた質問では、「YES」が77%と、約8割が面倒と感じていることが分かりました。
また、自宅でロボット掃除機を使用している人に、ロボット掃除機使用前の床の片付けにストレスを感じるかを尋ねた質問では、71%が「YES」と回答したことが分かりました。
具体的なストレスの程度としては、「満員電車の通勤くらい」(41歳・男性)、「飲食店の行列に並んでいるときくらい」(28歳・女性)、「長時間の飲み会くらい」(32歳・男性)、「天候が悪い時と同じくらい」(43歳・女性)といった声が寄せられ、床の片付けは、我慢できないほどではないにせよ、じわじわと不快に感じるものであることが分かります。
床の片付けを怠ると、ロボット掃除機がうまく作動しないことも
忙しい時や疲れている時などに、つい床の片付けを怠ってしまうという人も多いでしょう。床の片付けが不十分なままロボット掃除機を使用して後悔したことがあるか尋ねた質問では、59%が「ある」と回答しています。
具体的には、「ドアを開けていたら、段差で引っかかってしまった」(36歳・女性)、「マットにはまって動かなくなっていた」(43歳・男性)など、掃除が途中で終わってしまった場合や「オモチャにぶつかったまま動いたことで、フローリングに傷がついてしまった」(40歳・女性)、「植木鉢を倒されてしまっていた」(42歳・女性)など、ロボット掃除機を使うことで、かえってトラブルや手間が発生していることもあるようです。
まとめ
人にかわって就寝時や不在時に部屋の掃除をしてくれるロボット掃除機は、一見便利なようですが、部屋の四隅が掃除できなかったり、段差で止まってしまったりといった、機械ならではの問題点もあるようです。しかし技術の向上により、それらのネックを解消する新商品が続々と生まれています。忙しい現代人のための便利な家電をうまく活用して、しなくてもいい家事の負担を減らしたいですね。
【調査概要】
調査対象:20~40代 10歳以下の子どもを持つ共働きのパパ・ママ
(日常的に自宅の掃除をおこなっている方)500名
※性別およびロボット掃除機のユーザー/ノンユーザーで均等割付
調査内容:“床の片付け”に関する調査
調査期間:2020年1月15日~20日
調査方法:インターネット調査
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:パナソニック株式会社 コンシューマーマーケティング ジャパン本部