キッチンの換気を行うのに欠かせない「レンジフード」。みなさんは上手く利用できていますか?
厨房機器の製造・販売を手がける富士工業株式会社が、全国の10~80代の男女を対象に実施した『レンジフードに関する調査』によると、10~20代の若年層と60~80代の高年層ではレンジフードの認知度や使用率に差があることが分かりました。若年層の中には、レンジフードを知らない人もいるようです。
住宅の空間や設備の呼び方は世代によって違う!?
富士工業株式会社の調査によると、住宅の中で調理を行うスペースの呼び方は、「キッチン」が69%と最も多く、続いて「台所」が28%であることが分かりました。
家族がくつろぐスペースについては、「リビング」と呼ぶ人が80%となっています。しかし、世代別に見ると、70代、80代では「居間」と呼ぶ人が20%に上りました。また、「家で食事をする台を何と呼んでいますか」という質問では、「(ダイニング)テーブル」と呼ぶ人が全体平均の70%に上るものの、70代、80代の高齢層だけを見ると「食卓」と呼ぶ人が40%以上という高い割合になっています。
特に「レンジフード」の呼び方は世代によって差が大きい!
キッチンコンロ(レンジ)の上方に設置される換気設備の呼び方については、「レンジフード」と答えた人が高齢層に多い結果となりました。50〜80代すべてで40%を超えており、最も多い70代では53%に上っています。一方、30代、40代は20%、20代は7%。10代はわずか1%と、若年層になるほど「レンジフード」と呼ぶ人は減少する傾向が明らかになりました。代わりに「換気扇」と呼ぶ人が多いようです。
そのため、「『レンジフード』を知っていますか」という質問でも、「知っている」と回答した人の割合が若年層ほど低く、最も少ない10代では36%という結果でした。さらに、「『レンジフード』と聞いて何を思い浮かべますか」という問いでは、10代の40%が「電子レンジだけで作れる料理」と勘違いしており、「キッチンの換気設備」という正しい認知ができた割合は21%とにとどまっています。
レンジフードと換気扇の違いは?
「レンジフードと換気扇の違いを知っていますか」という質問では、どの世代でも「知らない」と回答した人が多い結果となりました。レンジフードと換気扇(プロペラ式台所用換気扇)は、いずれもキッチンの加熱機器の上方に設置され、調理時に発生する煙やガス、ニオイなどを屋外に排出する換気設備です。
しかし、レンジフードはダクト(風導管)を通して屋外に排出するのに対し、換気扇は吸い込んだ空気を直接屋外に排出します(台所用以外の換気扇にはダクト接続されるものもある)。ダクトがあるため、レンジフードは対面キッチンやアイランドキッチンなど壁から離れた場所にも設置できるほか、煙やニオイを外に排出する力が強く、安定した排気風量を保つことができるようです。
レンジフードは長く使用している人が多い
「どのような調理をしている際に『レンジフード』を使用していますか」という質問では、「食材を炒める」、「食材を焼く」、「食材を揚げる」といった油を多く使う料理の際に使用している人が多いことが分かりました。しかし、世代別に見ると、10代の22%、20代の31%が「調理中に使用しない」と回答しています。
そのほか、「現在ご自宅に設置されている『レンジフード』を何年使用していますか」という問いでは、11年以上を選んだ人が合わせて35%、「何年使用しているのか分からない」という人が32%と、長く使用している人が多い様子がうかがえました。
調理中の煙やニオイは、キッチンや隣室が汚れたり、ニオイが染み付く原因にもなるので、換気設備を使用することは大切です。レンジフードは長く使い続ける人が多いようなので、性能や使い勝手をしっかり検討した上で最適なものを選びたいですね。また、標準使用期間もメーカーによって異なるようなので、確認しておくと良いでしょう。
※FUJIOH調べ
【調査概要】
調査方法 : インターネット調査
調査地域 : 全国
調査期間 : 2020年1月16日(木)~2020年1月17日(金)
調査対象 : 10~80代男女 計800人※性年代均等割付
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:富士ホールディングス株式会社