住んでいるエリアによって、家賃相場や人気度合い、住環境などは大きく異なるもの。そのため、住まいの話題になったときに「マウンティングされている…?」と感じる瞬間もあるようです。今回は、マウンティングされた出来事とそのベストな対応について紹介します。
“品川ナンバー”アピール
「友人みんなでキャンプに行ったときのこと。それぞれマイカーでキャンプ場まで行き、現地で合流しました。すると、私のクルマのナンバープレートを見た友人のひとりが『久しぶりに“品川ナンバー”以外のクルマを見た気がする!』と驚いたようす。悪気はなかったのかもしれませんが、住んでいる場所のマウンティングをされているような気分になりました。『まあ、クルマに乗ってる間は自分でナンバーなんて見えないから、そんなに意識してないけど』と笑い飛ばしてその場はやり過ごしました」
港区や品川区ほか、中央区や千代田区、渋谷区、目黒区、大田区に住んでいる人たちが“品川ナンバー”にあたります。単純に「近隣の人たちにしか会っていない」という意味なのかもしれませんが、人気のナンバーだけに少々いやな印象を抱いてしまうかも。ナンバーにこだわる人も少なくありませんが、たしかに自分が乗っているときはナンバープレートなんて見えないですもんね。
高層マンション住まいの“自虐風自慢”
「数年前、都心の高層マンションに引っ越した親戚。郊外にある戸建てのわが家に遊びに来るたびに『都会と違って、静かな環境で羨ましい』『新築マンションはきれいすぎて、なんだか落ち着かなくて』と毎回愚痴を言っています。最初は本当にそう感じているのかと思っていましたが、どうも“自虐風自慢”だったようで…。最近は反対に『家が広いから掃除も大変で』『たまには庭でバーべキューじゃなくて、都心のバーベキュー場に行ってみたい』と私も郊外ならではの自虐風自慢をするようにしています」
愚痴に見せかけて、実は自慢だった…というのはまさにマウンティングといえるでしょうか。住まいには、それぞれメリット・デメリットが存在するもの。都心も郊外もそれぞれの良さがありますよね。都心の高層マンションの自慢をされたときには、郊外の戸建てならではの自慢で返すのがベターかも?
誰もが港区に住みたいと思ってる?
「港区といえば、タワマンも多くて高級エリアという印象がありますよね。しかし、私は昔から下町育ち。都心部の家賃が払えないからではなく、下町が好きだから今でも住んでいます。それにもかかわらず、港区住まいの知り合いから『築年数とか部屋の広さを気にしなければ、港区に住めるかもよ』とアドバイスされ…。思わず『みんなが港区に住みたいわけじゃないから!』と突っ込みました」
港区は六本木や湾岸、白金エリアなど、数多くのタワーマンションが建ち並んでいるエリア。家賃相場も高いだけに、「港区に住んでいる」というのはステータスのひとつではあるのかもしれません。しかし、誰しもが港区に住みたいと思っているわけではないですよね。こんな場面では、正論ともいえる突っ込みが最適なのかもしれません。
一見すると、自虐だったり、羨ましがったりしているようですが、よくよく聞いていると「それって自慢?」と感じる瞬間も。自慢するなら、素直に自慢してほしい…と思ってしまいますよね。また、反対に自分自身が無意識のうちにマウンティングしていると思われるケースもあるようです。
どんな場所にも、良いところもあれば、悪いところもあります。しかし、憧れと言われるようなエリアに住んでいると、マウンティングと受け取られる恐れも。住んでいる場所の話題は意外にデリケートなのかも? 話題にする際は十分に気をつけたいですね。