2019年は、消費増税が大きな話題となりました。総務省が2019年12月に発表した家計調査によると、消費増税が施行された10月における2人以上の世帯の実質消費支出は、前年比の−5.1%となっており、消費が冷え込んでいる様子がうかがえます。節約意識が高まる中、人々は生活にストレスを感じなかったのでしょうか。
インターネット調査を提供しているマイボイスコム株式会社が、10〜70代の男女10,225人を対象に実施した『くらしと節約に関するアンケート調査(第13回)』によると、消費者の節約意識は高まっているものの、2019年の生活に満足できた人が過半数に上ることが明らかになりました。
2019年の生活費を節約した人は53%!
マイボイスコム株式会社の調査によると、「2019年の1年間に経費を節約しましたか?」という問いに「かなり節約した」「まあ節約した」と答えた人は、合わせて53%でした。
経費を節約した理由(複数回答可)については、「将来の生活に備えて」という回答が37.7%と最も多く、「収入が少ない・減った」が24.5%、「出費がかさむことがあった・支出が多かった」が17.6%と続きました。年齢別に結果を見ると、10・20代では「お金をためて使う目的があって」、30・40代では「子どもの教育費の確保」の比率が他の層より高い傾向があることも分かりました。
生活に満足している人は54.5%! ただし、年齢や性別による差がある様子が明らかに…
「生活全般において、2019年は満足できる年でしたか?」という質問に対しては、「非常に満足できた」「まあ満足できた」と答えた人が合わせて54.5%に上りました。収入の減少や出費の増加といった様々な原因で節約をしている人は多いものの、自身の生活に満足している人が少なくないようです。男女別に結果を見ると、女性のほうがその傾向が強く、満足感を感じている人は60%以上に上っています。一方、30代の男性は40%弱と他の層より低い傾向があることも分かりました。
まだまだ節約意識を持ち続けている人は多い
「直近2~3ヶ月の消費意識(複数回答可)」については、「必要なもの以外はなるべく買わないよう、我慢する」「節約はしつつ、ちょっとした贅沢も楽しむ」がそれぞれ40%弱となりました。
まだまだ節約意識を持ち続けている人が少なくないようです。
2020年に「節約するもの」と「お金をかけるもの」は何?
「今年(2020年)に節約を心がけようと思っていること(複数回答可)」については、「食料品」「外食」「菓子・デザート類」「公共料金」がそれぞれ20%台で上位にあがっています。男女別に結果を見ると、女性は「食料品」「菓子・デザート類」「衣料品」の比率が高く、男性は「特にない」が女性よりやや高い傾向がありました。
また、「今年(2020年)、できればお金をかけたいと思っていること(複数回答可)」についての調査では、「特にない」が50.1%、「旅行」が20.2%、「趣味・娯楽・教養」が14.5%という結果になっています。
この調査結果から、消費者の多くが節約意識を持って2019年を過ごしたことが分かりました。しかし、節約したことで生活の満足度が下がった人ばかりではないようです。
節約の理由として「将来の生活に備えて」と答えた人が多かったことから、子どもの教育費や住宅の購入費の貯蓄といった将来のための節約が目的であれば、節約のストレスも軽減されるのかもしれません。そのような目的を持ち、時には旅行や趣味で息抜きをしながら、上手に節約を進めることが大切かもしれませんね。
【調査概要】
調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
調査時期:2020年1月1日~1月5日
回答者数:10,225名
設問数:7~9問(テーマによって異なる)
属性情報:32項目
調査機関:マイボイスコム株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:マイボイスコム株式会社