心躍る! 「魅せる」クローゼットにするには? 効果的な収納グッズの使い方

「楽しみながら生活を豊かに」をコンセプトのウェブマガジン『REISM STYLE』より、生活の中のさりげないワンシーンやアイテムを通して自己表現できる、とっておきの楽しみ方をご紹介いたします。

大人の一人暮らし。狭い部屋で十分な収納スペースはなかなか望めないものだが、そんな中でも工夫次第で上手におしゃれな収納を実現することは可能だ。クローゼットを整えることは、日々の暮らしに潤いと時短を与えてくれるもの。ここでは、片づけの専門家である香村薫さんに、「自分らしいクローゼット」の作り方を2回にわたって紹介してもらう。
「クローゼットの収納ポイント」をテーマにした前編に続く今回は、「自分らしい、『魅せる』クローゼットにするための方法」をレクチャーしてもらった。

自分らしい「魅せる」クローゼットとは?

まず質問させてください。
あなたがお店で服を探すときに、「このお店素敵だな」と感じるのはどんなときですか?

・自分の好きなイメージの服ばかりが並んでいる
・服同士が規則正しく並んでいる
・どの服も陳列に余裕があり、シワがなく整っている
・色がそろっている
・お店に置いてある服を着ている店員さんが素敵

ほかにはどんなことが思い描けますか?
このように、自宅のクローゼットを開けると自分だけのセレクトショップが目の前に現れるとしたら、こんなに心躍ることはないでしょう。ぜひ自分が「素敵」と思うポイントを頭に描きながら「魅せる収納」を作ってみてください。

では、具体的に「魅せる収納」の作り方について見ていきましょう。

自分の好きなイメージの服ばかりを並べる

前編でもお伝えしたとおり、「今週着たいと思う服」を中心にクローゼットに収めます。大人の服選びは数勝負ではありません。「なりたい自分」をイメージできていれば、数を厳選して着たい服を残すことができるのです。それらの服を、余裕を持ってハンガーに掛けるようにしましょう。

具体的には、ハンガーとハンガーのあいだに最低3cmの隙間が空くようにゆったりと服を配置します。この隙間が服同士のこすれやシワを防止してくれるのです。

必要なハンガーの数は、以下の計算式で出すことができます。

必要なハンガーの数=ハンガーポールの長さ(cm)÷3-1

このとき、「ハンガーの形が統一されている」ことも重要なポイント。上記の式でハンガーの数が決まったら、ぜひそろえて購入することをおすすめします。

おすすめは「MAWAハンガー」。
シンプルな形状で服が滑りにくく、ポリエステル素材の服でもずり落ちてくる心配がありません。また、同じくMAWAハンガーの「ボトムス用ハンガー」もおすすめ。かさばるボトムスもスッキリとハンガーに掛けられるので、収納に余裕ができます。

ショップのようにジャンルで並べる

続いて、服の並べ方です。自分の服の全容が把握できている方は、アイテムをジャンルごとに並べてみましょう。ジャンルごととは、「トップス」「ボトムス」「アウター」「スーツ」といった具合です。こうして並べると、自分がどれだけ同じような服を買っているのかを俯瞰して見ることもできますね。

季節の変わり目や新しいライフスタイルが変わる際は、「服を買いたいな」と思うことが多いもの。でも、そこで衝動的に買うのではなく、ぜひ一度クローゼットの中を眺めて、類似の服を持っていないかチェックしてみてください。

色をそろえるうっとり収納

大人の服選びは、「ベースはシンプルに、ポイントにトレンドを!」がおすすめです。そこで、ベースとなる服の色味を厳選してみます。ご自身がよく身に着ける服の色味に、白と黒を追加するのがいいでしょう。

クローゼットの中を色別で並べると、パッと見たときのグラデーションの美しさにうっとりすること間違いなしです!自分が心躍る収納になると、自然とそこにある物を手に取るときも優しく大切に扱うようになるから不思議です。ここまでくると、もはや扉を閉めてしまうのがもったいないほど。

例えば、クローゼットには生活感が表れてしまう日用品を収納し、服はハンガーポールに掛けて出しっぱなしの収納にしてもいいのでは?色味がそろっていれば、服は素敵なインテリアへと変化します。

収納グッズで魅せる収納

最後は、収納グッズを使うことで魅せる収納にする工夫です。

スーツケースを使う

寝具をどうしても収納したい、季節外の服を置いておくところがない、冠婚葬祭など年中着ない服をどこにしまえばいいかわからないという場合は、スーツケースを活用しましょう。

自然に圧縮されるので、箱に収納するよりも量が多く入るところがポイントです。

ファイルボックスを使う

バッグなどの小物は、ファイルボックスを活用しましょう。

また、日用品や文具をクローゼット内に収納するときも、ファイルボックスが使えます。

生活感が気になる場合は、背面を見せて収納すれば、一気にシンプルな雰囲気に変わります。

バンカーズボックスを使う

最後は、バンカーズボックスを使う方法です。

バンカーズボックスのメリットは、スタックできること。

耐荷重や何段まで積み上げられるかは、種類によって異なりますので確認が必要ですが、クローゼット内のちょっとしたスペースを有効に使うのにもってこいです。

いずれも簡単にできる方法ですので、収納の大きさや入れる物に合わせてお試しください。

以上、自分らしい「魅せる」クローゼットにするポイントをお伝えしました。
前編と合わせて、ぜひ自分らしいクローゼットにチャレンジいただければと思います!

<PROFILE>
香村薫さん(ミニマライフ.com)
愛知県岡崎市在住のライフオーガナイザー/片づけの専門家。2014年に片づけサポート業務のミニマライフ.comを開業。自宅で開催する「モノの減らし方講座」には全国各地から受講者が集まり、片づけ出張サービスは予約が絶えない。2017年に初の著書「トヨタ式おうち片づけ」(実務教育出版)を、2018年には「トヨタ式超ラク家事」(実務教育出版)を発表している。

(この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています)

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