春先になると心配なのが、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの花粉による症状。多くの日本人を悩ませる花粉症は、いまや「国民病」とも言われるほど患者数が増加しています。
花粉シーズンになると、外から帰ってきたのになぜか「家でもくしゃみが止まらない」という人も多いのではないでしょうか。それは、外から家の中にまで花粉が入ってしまっているのが原因かもしれません。これだと、外にいても家にいても、あまり状況は変わらなくなってしまいますよね。今回は、外からの花粉をシャットアウトする方法をお伝えします。
2020年の花粉シーズンはいつから?
その前に、今年の花粉シーズンはいつから始まるのかご存知でしょうか。日本気象協会の「2020年 春の花粉飛散予測(第2報)」によると、2020年の花粉シーズンは例年どおり2月上旬からスタートする見込みだと発表されています。
また、日本人はスギ花粉やヒノキ花粉の患者数が多いことから、花粉症シーズン=春というイメージが強いですが、夏から秋にかけて飛散するブタクサ花粉など、季節によってさまざまな花粉が飛散しています。春が過ぎてからも、花粉症の自覚がある方は油断禁物です。
花粉を家に入れない方法
それでは、家の中に花粉を入れないためにはどんな対策をすればいいのでしょうか。
1.花粉が付きにくい服装を選ぶ
花粉が家に入ってしまう原因のひとつに、外出後の服に花粉が付着したまま帰宅していることが挙げられます。そのため、花粉シーズンに外出する際は「花粉が付きにくい服装」を意識して選ぶのがポイントです。特にこだわってほしいのは、一番上に着るコートなどのアウター類。綿やポリエステルなどのツルツルした素材を使っていて、なおかつ表面の凹凸が少ない服を選ぶようにしましょう。
また、外にいれば当然服だけではなく肌や髪にも花粉が付着します。外出時は必ずマスクをつけるようにし、普段眼鏡をかけていない人でも、この時期だけは花粉症用の眼鏡などを装着するのがおすすめです。髪の長い女性などは、花粉が付きにくいまとめ髪にするのも良いでしょう。
2.洗濯物の「外干し」はなるべく控える
花粉は外出するときだけではなく、その他のあらゆることが要因となって家に入り込みます。たとえば、いつもの感覚で洗濯物を外に干してしまったとき。できるなら、花粉シーズンは洗濯物を外に干すのは控え、部屋干しするのがベストです。特に毎日肌に触れる布団などは要注意。布団乾燥機などを使って乾かすようにし、なるべく外の空気には触れないようにしましょう。
それでも、家の中に干すスペースが足りないなどの理由で、どうしても外に干さなければならない場合もありますよね。そういうときは、花粉の飛散量が比較的少なめの午前中や、花粉情報を見て飛散量の少ない日を選ぶなどの工夫が必要です。また、花粉は静電気によって付着量が増えるため、洗濯する際に静電気防止の柔軟剤を使っておくのも対策のひとつと言えます。
3.帰宅時はブラッシングする習慣を!
そしてもうひとつ大切な対策が、帰宅時は部屋に入る前に玄関で必ず花粉を払い落とすようにすること。洋服ブラシを玄関先に用意しておいて、習慣づけるようにすれば無意識のうちに花粉対策ができます。
洋服全体をはらうのはもちろん、髪やカバンなども忘れずにはらってください。さらに徹底したい方は、粘着クリーナーも用意しておくと効果的です。家に入ってからも、コート類はなるべくコンパクトに畳んで運び、うがいと手洗いは早めに済ませましょう。
花粉の侵入を防いで快適な生活を!
同居している人がいる場合、自分ひとりで対策しても効果がなくなってしまいます。一緒に暮らしている人で実践し、花粉シーズンの共通ルールにしておくことが大切です。また、ペットを飼っている人は、家に入る前にペットの毛もはらってあげてください。
とはいえ、なるべくなら花粉の多い日に不要な外出は控えた方が良いので、日ごろから花粉情報をこまめにチェックしておきましょう。家にいるときでも、窓を開けない、ドアをしっかり閉めるなどの対策をすると、より花粉が家に入ってきにくくなります。
毎年花粉症に悩まされている人も、まだ花粉症ではないけれど不安な人も、まずは日常で簡単にできる対策から始めましょう。