「楽しみながら生活を豊かに」をコンセプトのウェブマガジン『REISM STYLE』より、生活の中のさりげないワンシーンやアイテムを通して自己表現できる、とっておきの楽しみ方をご紹介いたします。
一人暮らしの部屋では、キッチンが手狭な物件は多いもの。よく料理をするわけではなくても、最低限の調理器具や食器、カトラリーなどでどうしてもゴチャッとしてしまう…という悩みを抱えている人もいるのでは?
今回は、そんな狭いキッチンのスペースをうまく使って、おしゃれに整理整頓しているお部屋をウォッチしてみました。その中でも「技あり」なキッチン収納アイディアを、片づけの専門家・香村薫さんの解説とともにご紹介します!
ワイングラスホルダーを使って棚下のスペースを有効活用!
棚の下を使った浮かせる収納は見かけたことがあるのですが、ワイングラスホルダーを利用して調理器具を吊るすなんて斬新!特に、泡立て器は取りやすくて戻しやすいですね。奥のフライ返しなどは、ホルダーにS字フックを引っ掛けて道具を吊るすと、取りたいときに手前にある器具をいったん取り出さずに済みますよ。
また、マグカップやコップも吊るしてあるのがいいですね。圧迫感が出ないように色味を抑えた物をチョイスしている点も、清潔感があって好感が持てます。
置いている物の高さをそろえることですっきり見え!
この魅せる収納はレベルが高いです!一見、雑多に物を置いているかのように感じますが、それがすっきり見えるのは、各棚に置いている物の高さがそろっているから。引き出しをすべてスライド式にして、奥まで収納として使いこなせる点もいいですね。
引き出しのパネルの色を真っ黒に塗ると男前キッチンに生まれ変わりますし、そのときの好きなスタイルに合わせて印象を変えることもできそうです。
作業スペースにゆとりを生む絶妙な配置
手作り感のある棚の使い方がとてもうまく、おいしいお料理が出てきそうだなと思えるキッチンですね!コンロと調味料、お皿、それぞれの配置が絶妙で、作業スペースを大きく確保できているのもいいです。お料理の際、取りやすい場所に必要な物が置いてある…これぞ「コックピット収納」といえるでしょう。
自分が本当に使いたい食器を厳選できているからこそ、収納スペースにゆとりが生まれ、取り出しやすく戻しやすい形になっているんですね。調味料をカゴに入れているところも、物の量はあるのにゴチャゴチャして見えないのがアイディアとしてすばらしいです。
鍋や家電を白で統一することでかわいらしい雰囲気に
電子レンジや冷蔵庫、足元の棚に並べた鍋類の色を白で統一すると、インテリアとしてかわいらしく見えます。また、あまり見られたくない所にフワッと布をかけるのは、清潔感を出すポイントですね。
カラーボックスのように使っている木箱も、横に並べたり、キャスターをつけて使ったりなど、いろいろアレンジできそうです。コンセントが少し奥まった場所にあるので、スタイリッシュな延長タップを使って手前に引き出しておくと、使い勝手も良くなりそう。
壁面に物を集中させて作業スペースを確保
物を壁面に集中させることで作業スペースをしっかり確保していて、使いやすそうなキッチンになっていますね。ミニマリスト的には、調理道具は最小限にしたいところなので、フライパンの数が若干多いかなという印象でしたが、インテリアとしては3つ吊るされているとバランスがとれていいと思いました。
また、スポットライトの配置が空間に奥行きを出してくれて、まねしたいと思う方は多いのではないでしょうか。
バケツやホーロー容器を使って細かい道具もすっきり
キッチンで使うこまごまとした道具や粉類の袋をアルミのバケツやホーローなどのおしゃれな容器に入れる…というのは、誰でも気軽に取り入れられて、インテリアとしても素敵に見えますね!
キッチン用品に限らず、洗濯洗剤などパッケージの色味が強くなりがちな物も、こういった容器に入れれば本体が隠れるため、すっきり見えます。また、蓋を閉めてしまうと、中に何が入っているのか忘れがちなので、ラベリングをしておくのも手ですね。
タオルハンガーをピクチャーレールとして活用し、用途を拡大
タオルハンガーを、アロマオイルなどを吊るしてピクチャーレールとして使っているなんて、目からウロコでした!網を使った圧迫感を感じさせない空間の使い方は、ぜひ取り入れてほしいですね。
フックを使った浮かせる収納はサニタリーにぴったりですし、フックを追加して、例えばユーカリなどを吊るすと、見た目が華やぐ上に香りを楽しむこともできますよ。また、ドライヤーのコードを隠すか浮かせるようにするとすっきり感がアップすると思います。
手をかけてあげることで素敵なキッチンをキープできる!
どれも個性的でカッコイイ収納アイディアですね!それでいてぬくもりと清潔感があり、何より「使いやすそう」「おいしいお料理が出てきそう」という印象を持ちました。レベルの高い「魅せる」収納に触発されて、自分もこんなキッチンにしてみたいと思った方も多いはず。
こめまに掃除をする、整理することができないという方も多い水回りですが、こうしてひと手間、ふた手間、手をかけてあげることで「素敵な空間をキープしたい!」という意識にもつながります。ぜひ、ここでご紹介した方法を取り入れて、スタイリッシュできれいなキッチンを目指してください!
<PROFILE>
香村薫さん(ミニマライフ.com)
愛知県岡崎市在住のライフオーガナイザー/片づけの専門家。2014年に片づけサポート業務のミニマライフ.comを開業。自宅で開催する「モノの減らし方講座」には、全国各地から受講者が集まり、片づけ出張サービスは予約が絶えない。2017年に初の著書『トヨタ式おうち片づけ』(実務教育出版)を、2018年には『トヨタ式超ラク家事』(実務教育出版)を発表している。
(この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています)
(最終更新日:2020.12.17)