ゴールドカードやプラチナカード、富裕層以外は本当に持たなくて良い⁉

ゴールドカードやプラチナカードなどのグレードの高いクレジットカードは、富裕層が持つもので、自分たちには関係ないと思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、実際にどんなサービスを受けられるのか知らない人がほとんどでしょう。今回は、ハイグレードのカードのサービス内容とカードを持つために必要な条件をチェックし、グレードの高いカードを持ったほうがよいのかどうかを考えてみましょう。

プラチナカードを持つためには実績が必要

クレジットカードのランクはカードの種類によっても異なりますが、大きく4つに分けることができます。

「一般カード」…年会費が無料~3,000円程度かかる
「ゴールドカード」…年会費が数千円から数万円かかりますが、空港のラウンジ利用、サービスや特典がグレードアップ
「プラチナカード」…付帯保険の補償額が高い上、コンシェルジュサービスなどが充実しているものの、年会費が10万円するものもあり、カード会社から招待を受けないと入会できない場合があります。
「ブラックカード」…「プラチナカード」よりも高く年会費は30万円台になるものもあり、サービスはプライオリティ・パス付帯、高級ホテルやショップでの優待サービスなど、持っていることで超一流のもてなしを受けることができます。

クレジットカードを持つためには審査が必要ですが、「一般」「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」の順に審査が厳しくなります。グレードもこの順番で高くなるということです。
限られた優良会員のみが、カード会社からの招待により入会することができるのです。

高ランクのカードを持つには順を踏むことが必要で、クレジットカード会社からの招待が必要なカードは、まずはその下のランクのカードを利用して利用実績を積まなくてはなりません。

富裕層でなくてもプラチナカードは必要なの?

ここまで読んで、プラチナカードは自分に必要ないと思っている人がいるでしょう。プラチナカードの必要性を楽天インサイト株式会社が2011年に行った普及率のデータから考えてみましょう。同社は登録モニター(約210万人)の中からクレジットカードを保有している全国の20~69歳、男女計1,000人を対象に調査を行っています。

自分にとって必要なのかどうか考えてみましょう

メインカードとして使っているのは、約9割の人が「一般カード」、上位カードを使っている人は1割弱。内訳は「一般カード」が87.0%、「ゴールドカード」は11.3%、「プラチナカード・ブラックカードなどの最上級カード」は1.4%でした。

利用頻度に関しての質問に関しては、全体で見ると、「週1回」がトップ。上位グレードのカードを持っている人は利用頻度も高いという傾向があります。メインで利用しているクレジットカードの月の利用頻度は、「週1回」が26.3%、「週2~3回」が25.1%、「2週間に1回」が22.9%。カードのグレード別に見ると、ゴールドカードでは「週2~3回」が46.9%、最上級カードでは「週1回」が42.9%と、全体の傾向より高めになっています。

また、メインとして使っているカードの利用期間を尋ねると「10年以上使っている」と回答したのは、一般カードで18.6%、ゴールドカードで33.6%、最上級カードで42.9%という結果が出ました。カードのグレードが上がるに従って利用期間が長くなっているということは、カード会社のサービスに満足し、信頼性もあるという表れではないでしょうか。上位グレードのカードに付帯されているサービスは、必要ないものではないと考えられます。

プラチナカードを上手に使えば損ではない

上位グレードのカードにも特徴があるので、年会費やサービス内容をしっかりとチェックすることが必要です。ここでは、年会費がリーズナブルなものを3つ紹介します(情報は2019年11月時点)。

1.セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード(クレディセゾン) 
年会費は消費税別2万円。傷害保険は国内旅行では5,000万円・海外旅行では1億円の補償が付きます。「法人カード」として利用できる申し込み制のプラチナカードですが、会社員でも入会可能です。年間利用額200万円以上で次年度の年会費が半額の税別1万円になります。国内28空港およびダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ハワイ・ホノルル国際空港)のラウンジが利用可能。海外空港のラウンジでは、本人のみ無料、「プライオリティ・パス」の発行が可能です。
・海外のホテルの優待料金あり
・アーリーチェックイン/レイトチェックアウトOK
・レストラン、スパ、エステなどの優待利用可
・1日に数組しか利用できないオーベルジュや古城ホテルなどの紹介
・弁護士紹介サービス
など

2. エポスプラチナカード(エポスカード)
申し込み制のカードで年会費は税込3万円。傷害保険は国内旅行、海外旅行ともに1億円の補償が付きます。年会費はプラチナカードとしては安いのですが、サービスは充実しています。年間100万円以上を利用すると通常ポイント5,000円分+2万円分のボーナスポイントがもらえ、高還元率です。「エポスゴールドカード」利用者への招待制となります。
・高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「プラチナグルメクーポン」
・「Visaコンシェルジュ・サービス(24時間体制)」「Visaプラチナトラベル」「Visaプラチナゴルフ」など、リゾートシーンで豪華な優待特典あり

3. MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
ラウンジの利用は「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」と同様。傷害保険は国内旅行では5,000万円・海外旅行では1億円の補償が付きます。年会費2万円(税別)で「プライオリティ・パス」は本人+家族会員分も人数×2,000円(税別)と、高いコストパフォーマンスが特徴です。
・高級レストランを2人以上で利用すると1人分の料金が無料になる「プラチナ・グルメセレクション」あり
・家族カードは1人目無料(2人目以降は3,000円/年)
・アーリーチェックイン/レイトチェックアウトOK
・レストランやスパ、エステなどを優待利用できる「スーペリア・エキスペリエンス」あり

特に、プラチナカードのコンシェルジュは質が高く、海外旅行の際には秘書のようにきめ細やかなサービスが受けられます。データを見る限り、海外旅行が多い人は富裕層でなくてもグレードの高いカードを持ってみると役に立つかもしれません。

参考:楽天インサイト(2011年8月)

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