12月は多くの企業で冬のボーナスが支給される時期です。日本経済新聞が上場企業などを対象に実施した冬のボーナス調査(12月2日時点)によると、2019年冬のボーナス支給額の平均は84万293円と発表されています。各家庭では、この臨時収入を夫婦間で正確に把握し、有効に使っているのでしょうか。
株式会社アイネット証券が、年収が1,000万円以上の夫婦を対象に実施した「夫婦のお金事情」に関するアンケート調査によると、夫に妻が知らない収入があるケースは珍しくないことが明らかになりました。また、ボーナスを資産形成にあてる人は多いものの、有効な資産運用ができていない様子もうかがえました。
妻に内緒の収入がある夫は約25%
アイネット証券が実施した調査によると、「夫の全収入はご存知ですか?」「夫のボーナス額は把握していますか?」という質問に対して「はい」と答えた妻はいずれも80%を超えました。大半の妻は夫の臨時収入まできちんと管理していると思っている様子がうかがえます。
しかし、夫側への「妻に内緒にしている収入はありますか?」という質問では、25.7%が「ある」と回答しており、妻に秘密にしている収入がある人が少なくないことが明らかになりました。理由としては「副業」をしていると答えた人が42.1%と最も多く、「収入額を教えていない」23.4%、「ボーナス」17.8%、「給与の偽申告」5.6%と続いています。
夫婦で共有しているボーナスは「資産形成」にあてる人が多い!?
妻に内緒にしている収入がある夫は、秘密の収入を「貯金」や「貯蓄」、「趣味」をはじめ、「借金の返済」や「投資」、「NPO」、「資産運用」などに使っているようでした。これらは自分で使うお金のほか、妻から同意が得られない投資などに使っている可能性もありそうです。
一方、夫婦間で把握しているボーナスの使い道については、「貯金」や「貯蓄」、「旅行」という回答が多く、その他には「資産運用」や「資産形成」という回答も目立ちました。これらの人は円預金をはじめとした資産形成に臨時収入を充てたいと考えている様子がうかがえます。
一方で、有効な資産運用を行う人は少ない結果に
「資産運用はしていますか?」という質問では、「円預金(普通預金・定期預金)」34.5%という回答が最も多く、以降「株式投資」27.0%、「投資信託」14.7%、「していない」14.2%、「外貨預金(普通預金・定期預金)」5.7%、「FX(外国為替証拠金取引)」2.0%と続きました。
ただし、最も回答が多い「円預金(普通預金・定期預金)」については、金利が非常に低いため何年銀行に預けても預金の増加はほとんど見込めません。より効果的な資産運用としては株式投資や投資信託、NISAといった金融商品が挙げられるほか、アイネット証券ではあらかじめプログラミングされたシステムを選ぶだけで自動で売買を繰り返すリピート型FXを勧めているようです。
もちろん、これらの金融商品には失敗した際のリスクも付きまといますが、うまく活用できれば資産形成法として有効です。このような資産運用も視野に入れ、夫婦でボーナスの使い道を話し合ってみるのも良いかもしれませんね。
【調査概要】
調査期間:2019年11月22日(金)~11月23日(土)
調査方法:インターネット調査
調査対象:夫の収入が1,000万円以上の妻/夫
調査人数:妻695人・夫416人
モニター提供元:ゼネラルリサーチ
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社アイネット証券