女性の社会進出に伴って、共働き夫婦が増えてきました。25~64歳の間ではどの年代でも6割以上の女性が共働きを選んでいます。(総務省統計局の労働力調査(平成29年)より)
共働きの理由は、安定した収入を得るため、子どもの教育費や老後の資金を貯めるためなど様々です。そしてその結果、家事・育児を夫婦で分担することが当たり前となってきました。それでは、世帯の家計管理についてはどうでしょうか。夫婦のお金の管理・貯金アプリ「OsidOri(オシドリ)」を提供する株式会社OsidOriが、全国の25〜39歳の既婚または婚約済みの女性817人を対象に行った「夫婦の家計調査」から、共働き夫婦の家計管理の現状を探っていきます。
共働き世帯がお金を別々に管理する「分担制」とは?
「分担制」とは、読んで字のごとく自分のお金と家庭に入れるお金を別々に管理する方法。夫婦それぞれが独立した収入源を持つ共働き世帯らしい管理方法です。「共通の口座にお金を入れ合う」「家賃や食費等の費目を担当制にする」というように、お金を分担して支出し、残りは夫婦各自の自由とします。一方「合算制」は、お財布をひとつにして管理する方法で、夫婦のお金を全て合算し、その中からお小遣いを支給します。夫婦の収入をひとつとして捉える方法といえるでしょう。調査の結果、共働き世帯では分担制が53%、専業主婦世帯では合算制が75%となりました。
「家計を夫婦で一緒に管理できている」は3割未満
「家計の管理をメインでしているのは誰か」という問いに対して、共働き世帯、専業主婦世帯ともに「妻だけ」が約半分を占め、「夫だけ」は共働き世帯で6%、専業主婦世帯で13%となり、働き方を問わず“妻まかせ”の現状が浮かび上がっています。また、「夫婦一緒に」と答えたのは3割にも満たない結果となりました。
「お金の話をもっとしたい」が7割超
「夫婦でお金の会話ができているか」の質問では、共働き世帯、専業主婦世帯ともに4割が「十分にはできていない」と答えています。一方で「もっとお金の会話をしたい」と答えた夫婦は、共働き世帯、専業主婦世帯とも7割を超えています。マイホームの購入、妊娠・出産、子どもの進学など、何らかのきっかけがなければ、お互い仕事や家事・育児が忙しく、話し合う時間が取れないのが現状のようです。
さらに調査の結果から、夫婦喧嘩の理由として共働き世帯、専業主婦世帯ともに第1位が「お金について」であることも明らかになりました。お金の話を切り出すと夫婦喧嘩になるため「お金の話をしたくても十分にはできない」夫婦像が見て取れます。
まとめ
女性の社会進出や産後の社会復帰が広がり、共働き世帯は全世帯の2/3以上の1,219万 世帯を超えました。(男女共同参画白書より)
今回の調査では、共働き夫婦の家計の管理は「分担制」が半数以上を占めること、また「夫婦でお金の会話が足りていない」と感じながらも夫婦喧嘩を避けるためお金の話を十分にしていない、といった夫婦像が見えてきました。20代、30代の夫婦にとっては、妊娠・出産、住宅の購入、子どもの教育、親の介護など、様々なライフイベントが待ち受けているので、お金の話をすることは家族の未来を話すことにつながっているといえるでしょう。
最近は「OsidOri」のような夫婦で利用できる家計アプリも多数出ているので活用してみるのもいいですね。
【調査概要】
調査名:「夫婦の家計管理に関する調査」
調査方法:インターネット調査
実施期間:2019年9月17日〜9月18日
調査対象:日本全国25〜39歳の既婚または婚約済みの女性
サンプル数:817人
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社OsidOri