年末年始のお休みには、実家へ帰る予定を立てている人も多いはず。そんな方々にとって帰省ラッシュは頭を悩ませる問題ではないでしょうか。ピーク時に巻き込まれた場合、移動のストレスもあって到着するまでにクタクタになってしまうことも…。ここでは憂鬱な帰省ラッシュをうまく乗り切るためのコツをご紹介します。
年末年始の帰省ラッシュ事情
ドリームエリアが2018年に行った調査によると、「年末年始に帰省する」と答えた人は全体の46.6%とほぼ半数に迫りました。以前に比べてお正月に家族や親戚と過ごすという人は減っているとはいえ、やはり1年の節目を実家で過ごす人の数は多いようです。ちなみに、帰省やお出かけの際に使う交通手段については、82.2%が「車」と回答。「電車」は10.9%、「飛行機」は3.1%となり、ほとんどの人が年末年始に家族で「車」で出かけるという結果も出ています。
ストレス緩和テクニック
帰省するとなると、できるだけ移動のストレスは減らしたいもの。事前準備やサービスをうまく活用して、できるだけスムーズに動けるように工夫しましょう。
お土産は事前に購入
帰省の際、実家で待つ家族のために手土産を持参するという人もいるでしょう。しかし、「移動中に駅で買えばいいか」なんて考えは少々甘いかも。帰省ラッシュのターミナル駅は想像を絶する混雑が予想されます。商品を選んだり、会計待ちに時間を取られたりすると、乗る予定の電車に間に合わないといった事態に陥ってしまうこともあり得ます。できるだけ余裕を持って移動するためにも、お土産は事前に購入しておくのが吉。最近では、大荷物での移動を避けるため、通販で購入して帰省先に届くように手配しておくといった効率重視の方法も支持されているようです。
子連れの場合は通路側に座る
小さなお子さん連れで新幹線や飛行機などを使って帰省する場合、気になるのは座席選びではないでしょうか。決して広くはない車内、慣れない移動でグズったりすることを考えると、指定席なら通路側を取るのがベスト。頻繁に席を立っても隣の人の迷惑になりにくいですし、降りるときも比較的スムーズです。また、新幹線ならデッキ寄りの両端がおすすめ。トイレや授乳室へ出る際も安心なうえに、最後尾なら座席の後ろに空きスペースがあるので荷物やベビーカーなどを収納するときにも便利です。
お役立ちアプリを駆使する
車移動のネックの一つ、渋滞。特に高速道路では一度ハマると簡単に抜け出せないため、イライラが募りがち。運転に集中しにくい精神状態は、事故を引き起こす恐れもあります。
最近ではそんな渋滞を回避するさまざまなアプリが登場しているのをご存知でしょうか。例えば「抜け道ルートメーカー」。渋滞中に経由地を選択すると、即座に渋滞のない迂回ルートを表示して誘導してくれます。カーナビ同様、自分が前方を向く形で地図が自動で回転するため、同乗者が地図を読めなくても安心。また、渋滞中のトイレ問題には「@トイレ」が便利。現在地周辺の公衆トイレだけでなく、コンビニや道の駅など、無料で使用できるトイレの位置がまるわかり! トイレットペーパーの完備状況までチェックできる優れものです。
荷物を減らす
長期の帰省になればなるほど、持参する荷物も増えるもの。特に冬場は衣類が厚手になるため、夏の帰省と比べてどうしてもモノが多くなりがちです。重たい荷物を持っての移動は疲れも倍増してしまいます。そんなときは思い切って荷物を減らすのもひとつ。着替えを1日~2日分減らすだけでも、荷物は十分コンパクトになります。また、宅配便などを利用して帰省前に実家に送ってしまえば、ほぼ手ぶらで移動できるためストレスも大幅に減ります。帰りももちろん、実家から現住所まで送ってしまえば、行き帰りがグンと楽になること間違いなし。ただし、年末年始は輸送スケジュールも混み合うため、時間、日にちの指定ができない場合もあるのでご注意を!
移動時間をずらす
帰省ラッシュは、同じ日の同じ時間帯に多くの人が移動するために発生します。そのため、乗車率のピーク時や渋滞が予測される時間を事前に把握しておけば、混雑事態を避けることができるのです。たとえば新幹線なら、早朝や夜遅い便であれば帰省ラッシュ真っ只中であっても比較的車内は空いていることが多いですし、高速道路も渋滞がなくスムーズに流れているのでおすすめ。特に高速道路は午前0時から午前4時の時間帯なら通常の料金よりも30%の割引が受けられてお得です。一方、深夜帯の運転は危険も多いので、くれぐれも安全運転を心がけてくださいね。
空港ロビーの施設やサービスを活用する
羽田空港から飛行機で帰省する方なら、第1旅客ターミナル1階の“到着ロビー”中央付近にある「多目的レストルーム」はぜひチェックしておきたいところ。広々としたスペースの一角にはオムツ交換台が3台、プライベートを守る鍵付き扉の授乳スペースが2室、その隣にはミルクを作るための浄水給湯器や離乳食を温められる電子レンジまで設置されています。赤ちゃん連れの方にはうれしい機能がいっぱいですよね。また、羽田空港は子どもたちを遊ばせるキッズスペースも計3箇所と充実しており、長くなりがちな待ち時間を楽しく過ごすことができそう。
一方、成田空港では体の不自由な人や高齢者、子ども連れのための電動カートサービスが開始されました。混雑する空港での移動自体が負担という方にはぴったりかもしれませんね。
まとめ
年末年始は普段はなかなか会えない家族や親戚と顔を合わせ、久々の家族団らんを満喫する良い機会。ストレスMAXで実家に帰ることになっては、せっかくの和やかな雰囲気に水を差すことにもなりかねません。今回ご紹介した裏技を上手に使って、楽しい年末年始をお過ごしくださいね。