核家族化が進んだことにより、親と子ども家族が同居する三世代世帯は2018年に全体の5.3%になったと厚生労働省が発表しています。三世代世帯は年々減少しており、成人した子が親と別の世帯で生活するパターンが一般的になっていることがわかります。就職や結婚などで普段は離れて暮らしている場合は特に、年末年始に帰省するという人が多いのではないでしょうか。パナソニック株式会社は1年以内に実家に帰省予定がある子世代20~40代男女250名と、1年以内に子どもが帰省した経験がある親世代50~70代男女を対象に、「体力を要する家事の手伝い」に関する調査を実施。そこから子世代が実家に帰省した時の手伝いの実情が分かってきました。
帰省時に体力を要する家事を手伝ったことのある人は約6割
年末年始はまとまった休みをとれる人が多いため、新年の挨拶を兼ねて実家に帰省をしようと考える人が多いのではないでしょうか。
実家に帰省する子世代に、今まで帰省時に体力を要する家事を手伝ったことがあるか尋ねたところ、58%が「ある」と回答しました。
一方で「掃除や家具・家電の新調は年々親にとって体力的に厳しくなっていると感じますか?」という質問に「厳しくなっていると感じる」と回答した人が6割(60%)に上っています。久しぶりの実家でただのんびりしているのではなく、歳を重ねた親の手伝いをしたいという人が多いことが分かります。
子世代が帰省時に手伝いたい家事1位は「照明の掃除・新調」。高所での作業もランクイン
では具体的にどのような手伝いをしたいと考える人が多いのでしょうか。体力を要する家事のうちどんなことを手伝いたいか尋ねたところ、次のような結果になりました。
1位「照明の掃除・新調」、2位「エアコンのフィルター掃除」、3位「窓掃除」、4位「カーテンを外してお手入れ・新調」、6位「押入れ・天袋からの荷物の出し入れ」、7位「換気扇・レンジフードの掃除」と、高い場所での作業が必要な家事が多くランクインしました。年齢が上がると足腰が弱り、作業がしづらくなると考えられることから、現役世代である子どもが代わりに行う場合が多いようです。
また、1位「照明の掃除・新調」、4位「カーテンを外してお手入れ・新調」、5位「テーブル・ソファなどの掃除・新調」、8位「布団干し・布団の新調」、10位「カーペットやラグの掃除・新調」と、購入をサポートする内容も目立ちました。大きな家具であれば運搬や室内への配置の際の力仕事が必要であること、照明器具など種類や機能が多様化しているものについては親世代よりも子世代の方が豊富な知識を持っている傾向にあることから、子世代が購入についてもサポートするケースが増えていると考えられます。
まとめ
親と子が別々に暮らす家族にとって、年末年始の帰省はお互いの顔を見て過ごすことのできる貴重な時間。親は子どもの顔を見られただけでももちろん嬉しいはずですが、自分ではしづらい家事を手伝ってもらうことで、喜びはさらに増すはずです。今回の調査で子どもが手伝いたいこと1位になった「照明の掃除・新調」について親の気持ちを尋ねたところ、72%が「うれしい気持ちになる」と回答しています。せっかくの帰省のタイミング、体力を使う家事を手伝って少しでも親孝行をしてみてはいかがでしょう。
【調査概要】
・調査対象:
「子ども」…両親と別居、最近1年以内に実家へ帰省する予定の20~40代男女250名 ※性年代別均等割付
「親」…子どもと別居、1年以内に子どもが帰省した経験がある50~70代男女250名 ※性別均等割付
・調査期間:2019年9月11日(水)~9月12日(木)
・調査方法:インターネット調査
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:パナソニック株式会社