2019年も残りわずか。今年度分のふるさと納税申し込み期限もじわじわと迫っています。「年末にまとめて寄付しよう!」と考えている人も多いと思いますが、実は年末の“駆け込み納税”を乗り切るためには知っておくべきポイントがあります。ふるさと納税時の裏技や駆け込み納税のコツをチェックして、ふるさと納税をよりお得に活用していきましょう!
ふるさと納税の仕組み&新制度を確認
まずはふるさと納税の仕組みと新制度について確認していきましょう。
応援したい自治体へ寄付をすることで、税還付を受けられる「ふるさと納税」。2008年の制度開始以降、受け入れ額は増加の一途をたどり、2018年度には5,127億円を突破しました
利用者が増加する一方で、一部自治体の過度な返戻品をめぐっては多くの意見が交わされてきました。そこで、政府は今年6月に地方税法を改正。明確な基準を設けて、ふるさと納税制度にルールを定めたのです。
2019年6月の改正のニュースを見て、「ふるさと納税はお得じゃなくなったの?」と不安になった方も多いはず。しかし、今回の改正で定められたのは「返戻品の調達費用が寄付金額の30%以下の地場産品に限定する」というものです。“過度なお得感”がなくなってしまった自治体もありますが、寄付をして返戻品を受け取り、税還付を受ける流れは変わっていません。
お得にふるさと納税を利用するポイント
ふるさと納税はちょっとした工夫で、ポイントアップやギフト券プレゼントなどのさまざまなメリットを受けられます。お得にふるさと納税を利用する方法やポイントを3つ確認していきましょう。
ポイント1.楽天ふるさと納税を楽天カードで決済
楽天が運営する「楽天ふるさと納税」では、寄付も通常のネットショッピングと同様にポイント付与の対象。通常100円につき1ポイントですが、楽天カードを所有している場合は還元率が3%にアップします。くわえて、期間限定のイベント実施中や楽天の他サービスの利用状況によっては、なんと最大16%の還元を受けられるのです。
また、貯まったポイントを寄付金の支払いに充てることも可能なので、楽天ユーザーにとっては汎用性も抜群です。楽天のお買い物マラソンや楽天スーパーSALEなど、お得なキャンペーンも見逃さないようにこまめにチェックするとよいですね。
ポイント2.クレジットカード払いでお得度アップ
寄付金をクレジットカード払いすることによって、クレジットカードのポイントも加算されます。貯めたポイントは各カード会社が提携しているサービス・商品・金券などと交換できるので、支払うカードを1~2枚に絞って上手にポイントを貯めていきましょう。
また、特定のクレジットカードで支払った場合にポイントアップ特典を実施しているポータルサイトもあります。ご自身がお持ちのクレジットカード会社と相性の良いサイトを見つけてくださいね。
【ポイントが5倍になる、エムアイカード×さとふるの裏技】
三越伊勢丹グループの「エムアイカード」では、納税ポータルサイト「さとふる」でふるさと納税をした場合に一般カードで200円につき5ポイント、ゴールドカードは200円で6ポイントが進呈されます。通常のカード利用時と比較すると、ポイント還元率はなんと5倍です。
また、2019年11月1日~12月31日間はさらにポイントアップ! 一般カードで200円につき7ポイント、ゴールドカードは200円で8ポイントが進呈されます。キャンペーンの対象は、Webエムアイカード会員サービスにログイン&エムアイカード公式サイトからふるさと納税を申し込んだ方に限られます。さとふるから直接申し込んだ場合は対象外となるので注意しましょう(キャンペーンは期間の変更・中止・中断の可能性もあります)。
ポイント3.サイト独自の特典をチェック
ふるさと納税ポータルサイトでは、各社オリジナルの特典やキャンペーンを実施しています。今年度分のふるさと納税で利用できるキャンペーンをチェックしていきましょう。
・マガジンふるさとプレミアム:Amazonギフト券コードプレゼント
ふるさとプレミアムでは2019年11月末までに寄付申し込みを行った場合に、Amazonギフト券コードをプレゼント中。ギフトコードは寄付額の3%に相当する金額で、すべての返戻品が対象です。
・ANAのふるさと納税:セレクト品の抽選プレゼント&ANAカード利用でマイルが2.5倍
ANAのふるさと納税では、ANAカードで寄付した場合に進呈されるマイルが最大2.5倍(寄付金額100円につき1マイル)になります。寄付時に獲得したカードポイントをマイルに換えることもできるので、飛行機を頻繁に利用する方にとっては一石二鳥ですよね。
また、「ふるさと応援キャンペーン」として2019年11月26日13時59分までに寄付をした場合に、全国のセレクト品をプレゼントする抽選キャンペーンを実施中。1回の決済あたり15,000円以上の寄付が対象で、期間中は何度でも応募可能です。
・さとふる:Amazonギフト券抽選プレゼント
さとふるでは「5周年記念キャンペーン」として、Amazonギフト券1,000円分を抽選でプレゼントしています。対象は2019年11月1日(金)~11月30日(土)にキャンペーンにエントリーかつ合計10,000円以上の寄付をした方で、当選者は1,000人。
年末の“駆け込み納税”を失敗しないコツ
「今年度分を一気に申し込みたい」「キャンペーン期間中の11月中に寄付したい」など、11月から12月にかけて“駆け込み納税”を行う方も多いのではないでしょうか。しかし、慌てて駆け込み納税をしてしまうと思わぬ失敗をしてしまうことも…。
最後に、ふるさと納税を失敗しないコツや注意点を確認していきましょう。
1.前年度の年収と大きな差がある場合は寄付額の再計算を
転職や退職など、さまざまな理由で前年度と今年度の収入に差が生じることもありますよね。数十万円単位で年収に変化があった場合には、ふるさと納税控除額を再計算することをオススメします。控除額を超えても寄付自体は可能ですが、その分の税金控除は受けられないので注意してください。
また、今年度の所得が一定以下になった場合は来年度さまざまな優遇措置の対象となる「住民税非課税世帯」に区分されます。非課税世帯であっても寄付は可能ですが、税金控除は一切適用されません。
2.生鮮食品のまとめ注文には要注意
生産者によって大切に育てられた野菜・肉・魚介類などは人気も高く、魅力的な返戻品ですよね。しかし、年末の駆け込み納税で生鮮食品ばかり注文するのはNG。同じタイミングで返戻品を発送する自治体も多いので、冷蔵庫がパンク状態になってしまうことも…。
生鮮食品や旬の食材を注文したい場合は、送付時期が異なる自治体を選ぶように心がけましょう。「来夏に発送予定」「年に4度、旬の時期に異なる野菜をお届け」など、来年度届く予約品もおすすめですよ。
3.年末ギリギリの申し込みは反映されない可能性も
12月28日以降に申し込んだ場合、自治体によってすでに寄付の受付を終了している可能性も考えられます。例年、「振り込みが間に合わず結局寄付が反映されなかった…」という失敗は非常に多いのです。確実に今年度分の寄付を完了させるために、12月20日~25日頃には着金できるように進めていくと安心ですよ。また、銀行や郵便局での振り込みは自治体での確認に時間がかかってしまいます。年末ギリギリの寄付になってしまった場合は即時に入金を確認できるクレジットカード決済を選ぶのが賢明です。
4.ワンストップ特例は期限内に郵送
ふるさと納税の寄付先が5自治体までの場合に利用できる「ワンストップ特例」は、給与所得者が確定申告なしで税控除が受けられる便利なサービスです。ワンストップ特例の申請書は申し込み自治体ごとに送付する必要があり、今年度分の郵送期限は2020年1月10日(金)までと定められています。期限内の郵送を忘れてしまうと確定申告が必要になるので気をつけてくださいね。
自分の故郷や興味のある自治体に、“応援の気持ち”を直接伝えられるふるさと納税。素敵な返戻品や税控除などのメリットも多いので、積極的に活用していきたいですよね。ご紹介した控除額オーバーの寄付や申請書の郵送遅れに注意しながら、駆け込み納税をスムーズに済ませましょう!
※本記事記載のキャンペーン等はすでに期間が終了している場合がありますので、詳しくは各サービスのホームページをご確認ください。