VRで内覧!? ネットショッピングでの「住宅購入」がとうとう始まる

パソコンやスマホで商品を選んで、支払いまでできて、注文した後は自宅で待っていれば商品が届く…。通信販売の便利さは、これまでの買い物の概念をすっかり変えました。なかでも日本三大インターネット・ショッピングモールのひとつ、楽天市場は、取り扱い商品のジャンルの幅が広く、出店店舗数が多いことも魅力です。この楽天市場がとうとう不動産物件の取り扱いを開始! 住まいも通販で買う時代になったようです。

セミオーダータイプの戸建て住宅と直接売買できる投資物件を取り扱う

楽天市場では、これまでもインテリアや家電など住宅関連用品の販売を行っていたことに加え、リフォームサービスを提供していました。さらにユーザーの住宅へのニーズが高まっていたことから、2019年10月に新しく加わったのが「住宅・不動産ジャンル」。とうとう不動産もECモールで購入する時代に突入したのです。

新設された住宅・不動産ジャンルは、日本ユニシス(株)が運営する「MY HOME MARKET 楽天市場店」と、(株)LIFULLが運営する「LIFULL HOME'S 楽天モール」の2店舗で構成されています。いずれも楽天市場で申し込みをした後に、ハウスメーカーや不動産会社と対面。その上で契約を締結する流れになっています。

「MY HOME MARKET」が扱うのは、セミオーダーで住みたい戸建て住宅を建てられるサービス。一方の「LIFULL HOME'S」では、投資用物件のなかでも直接売買ができる「売主物件」だけを扱っています(出典:楽天株式会社プレスリリースより)

内装はセミオーダーでコスパの良い規格住宅。VRで完成後の住まいを事前にチェック!

日本ユニシス(株)が運営する「MY HOME MARKET 楽天市場店」は、5つのメーカーの規格住宅を販売しています。

規格住宅は、いくつか用意された仕様のなかから好みのものを選んで組み合わせる、セミオーダーで造る戸建て住宅です。フルオーダーのような設計の自由さはありませんが、仕様はいくつか用意されていますし、パーツや内装材などは好みのものが選べます。ある程度仕様が決まっている反面、材料や設備を一括して仕入れるため、良い材料をリーズナブルに利用できるのが特徴です。

また、大まかな仕様が決まっているので、打ち合わせの時間も少なくてすみます。完成イメージは、スマートフォンやPCを使ったVR(Virtual Reality)でリアルに体感できますので、イメージの行き違いなどといったことも起こりません。同時に、選んだパーツや内装材などで価格も簡単にシミュレーションでき、予算を有効に使うことができます。

島根県の加盟ストアでのVRを活用した接客(出典:株式会社ジブンハウスプレスリリースより)

その上、申し込みから引き渡しまでが1年以内であれば、購入額の1%が楽天ポイントとして貯まるのも大きいでしょう。例えば、1,000万円の物件を購入したら10万ポイントがついてくるので、ちょっとしたインテリアを購入できるポイント数になります。気になる情報は、全てインターネットでチェックできますので、購入先のひとつとして候補に加えてもいいのではないでしょうか。

低金利時代に注目される不動産投資専門! 直接取引できる「売主物件」情報を掲載

このジャンルに加わったもうひとつの店舗は、(株)LIFULLが運営する「LIFULL HOME'S 楽天モール」です。こちらは、不動産投資専門の情報が掲載されたモールになります。

不動産への投資は、低金利時代の今、資金運用の一環として注目を集める手法のひとつ。賢く不動産に投資することで、利益を生み出そうというものです。投資物件は、アパートやマンション、店舗など。これらの不動産で利益を得ることが目的で購入・取得します。賃貸で収入を得ることをインカムゲイン、売却することで利益を得ることをキャピタルゲインと呼びます。

掲載されている情報は、全国の不動産会社から幅広く収集した物件のなかでも、直接売買取引ができる「売主物件」だけ。仲介業者がいない物件なので、余計な手数料がかからず、話もスピーディに進められるのは大きな特徴のひとつでしょう。さらに、もうひとつの大きな特徴が、ローンを活用して投資を行うことができること。そのため大きな資金が手元になくても不動産投資が始められるので、ビギナーのハードルも低いといえそうです。もちろん、こちらのモールでも申し込みから1年以内に契約が成立すれば、1%の楽天ポイントが貯まります。

生涯に一度の買い物といわれてきた住宅購入と、莫大な資金が求められてきた不動産投資。ネットショッピングが加速的に拡散する今の時代に、楽天市場のような誰もが使うモールに不動産業界が進出したことは、不動産購入や不動産投資のハードルを下げ、誰もが身近に感じるきっかけになるかもしれません。

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