2020年の教育改革により、小学校でプログラミング教育が必修化されます。近年必修化されている英語やダンスとは異なり、プログラミング教育はあまりなじみのない分野のため具体的なイメージがわかない人も多いのではないでしょうか。楽天株式会社の「楽天ママ割「おもちゃ選び」に関する意識調査」から、プログラミング教育の認知度や、就学前に親がしておきたい事前準備について考えました。
プログラミング教育とは? 親の認知度は約8割
プログラミング教育と聞くと、コーディング(プログラム言語を用いた記述方法)を学ぶと考えがちですが、文部科学省が実施した有識者会議によると「時代を超えて普遍的に求められる力としての『プログラミング的思考』などを育むこと」が目的とされています。例えば6年生理科では“効率のよい電気の使い方を考える”、5年生算数では“図形をプログラムを使って書く”といった具合に、教科学習の中にプログラミングの要素が入ってくるということであって、プログラムという科目が創設されるわけではありません。
では、これから小学校に入学する子どもを持つ親は、プログラミング教育に関する知識をどの程度持っているのでしょうか。プログラミング教育の必修化を知っているか尋ねたところ、「知っており、教育内容の詳細も理解している」8.4%、「知っているが、教育内容の詳細までは理解していない」67.0%となりました。
「知っており、教育内容の詳細も理解している」と「知っているが、教育内容の詳細までは理解していない」を合わせると75.4%になり、「知らない、聞いたことがない」の24.6%を大きく上回り、プログラミング教育について知っている人が多数となりました。しかし、半数以上が詳細内容までは理解しておらず、理解度にはばらつきがありそうです。
プログラミング教育に備えて就学前にしたいことの1位は、おもちゃ遊びを通した学習
小学校でプログラミング教育が始まることについてどのように考えているかを尋ねたところ、「こどもには楽しみながら学んで欲しいと思う」53.5%が1位となりました。
次にプログラミング教育の必修化に伴い、家庭で準備したいことを尋ねたところ、「プログラミング的思考を学べるおもちゃを購入すること」23.5%が1位にランクインしました。
「こどもには楽しみながら学んで欲しいと思う」人が1位になったことから、まずはおもちゃを通して楽しみながらプログラミング的思考を学んでほしいと考える人が一定数いることがわかりました。また親世代はプログラミング教育を受けていないため、「自分も一緒に学びたいと思う」や「こどもの将来の可能性が広がると思う」といった、新たな教育分野に対して前向きな意見が多く見受けられ、プログラミング関連イベントへの参加や自宅学習への導入にも意欲的なようです。
実際に、どんなおもちゃがプログラミング的思考を養うのに役立つと思うか尋ねたところ、以下のような結果になりました。
ブロック、パズルや積み木など、実際に手を動かして体感的に楽しむおもちゃが上位にランクイン。アンケート対象が未就学児の親ということもあり、パソコンやタブレットを使ったゲームよりもプログラミングに必要とされる基礎的な考え方の習得に繋がるおもちゃが支持されているようです。
まとめ
グローバル化や第四次産業革命により、生産性や効率性が飛躍的に向上している現代社会。今後その流れはますます加速していくでしょう。十数年後、そのような社会に出ていく子どもたちにとって、プログラミング的思考は欠かせないものとなります。まずは楽しみながらプログラミングに触れることのできるおもちゃを手始めに、親子で一緒に学んでみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
標題:「おもちゃ選び」に関する意識調査
調査主体:楽天ママ割
調査期間:2019年10月5日(土)
調査方法:インターネット調査
調査対象:0~6歳の子供を持つ、「楽天ママ割会員」のママパパ978名
調査機関:楽天ママ割