総務省発表のデータによると、60代のインターネット利用時間は、2014年の「32.2分」に比べて、2018年には「60.9分」と約2倍に増えています。インターネットはシニア層にも広く利用されているようですが、日々の生活の中にはどのように取り入れられているのでしょうか。暮らしの困りごとを解決するプラットフォーム「生活110番」を運営するシェアリングテクノロジー株式会社が、全国の55歳以上の男女合計448人を対象に行った「シニア層の生活サービスに関する利用実態調査」を基に探っていきます。
シニア層の約半数が毎日3時間以上インターネットを利用
普段のインターネットの使用時間は、「毎日3時間以上」が49%、次いで「毎日1時間以上」38.9%、「毎日1時間未満」9.0%、「週に1~2時間程度」1.6%、「ほとんど利用しない」1.6%となりました。シニア層の約半数が毎日3時間以上インターネットを利用している一方で、新聞やラジオの利用時間は減少しており、総務省発表のデータによると、60代のラジオ利用時間は「40.3分(2014年)」から「22.8分(2018年)」と約半分となっています。
生活トラブル発生時、約6割がネットで業者を検索
鍵の紛失、水回りのトラブル、害虫駆除、ガラス修理などの生活トラブルが発生した際にとる行動は、「インターネットを使って専門業者を調べる」が全体の約60%を占め、「電話帳で専門業者を調べる」はわずか4%程度でした。
また「既に知っている業者に頼む」(28.6%)について年代別の構成比を見ると、年代が上がるにつれて割合は増え、70 代では約40%でした。
生活サービスを利用する際、約70%が複数社で見積を実施
生活サービスを利用する際に実施する見積の業者の数は、「1社」27.0%、「2社」26.3%、「3社」34.4%、「4社」10.6%で、「2社」〜「4社」を合計すると、約70%が複数社で見積を実施していることがわかりました。前出の「既に知っている業者に頼む」と回答した人に絞ってみても約40%の人が複数社での見積を実施し、費用の比較をしていました。
「無料で業者を紹介してもらえるサービスがあれば利用する」は7割も
専門業者の無料相談・紹介サービスを「利用したい」と答えた人は71.0%でした。前出の「既に知っている業者に頼む」と答えた人も57%が「利用したい」と回答。インターネットサービスのスピード感や手軽さに加えて、顔の見えないインターネットだからこその第三者の意見を求めているのかもしれません。
生活トラブル別無料相談・見積サイト
それでは具体的にどのような生活サービスサイトがあるのでしょうか。トラブル別にまとめてみました。
【害虫駆除】
ダスキンターミニックス:ゴキブリ、シロアリ、ハチなどの害虫からネズミや鳩などの害獣をひとと環境に配慮した方法で駆除・予防。
【水回りのトラブル】
くらし安心クラシアン:水漏れ、つまり、あふれに対応。年間対応件数115万件。
【ガラス修理】
ガラスの修理出張専門館:その場でガラス修理・交換。全国の出張ガラス屋さんのネットワークでその日のうちに修理。
【鍵の紛失・トラブル】
鍵のレスキュー:鍵の紛失、交換から防犯対策まで24時間365日、日本全国どこでも出張。
まとめ
インターネットの普及により、複数の専門業者のサービス費用や施工内容など、あらゆる情報を短時間で手軽に取り込むことができるようになりました。シニア層の約60%が業者をインターネットで検索し、見積や紹介サービス、無料相談などWEBサービスを賢く利用しています。年齢を重ねると共に「外出が面倒」「以前のように体を動かせない」というシニア層にとって、自宅にいながら多くの情報を得ることができるインターネットは「情報収集やトラブル解決に役立つ」存在になっているようです。
【調査概要】
標題:ライフスタイルに関するアンケート「シニア層の生活関連サービス利用実態」
調査主体:シェアリングテクノロジー株式会社
調査期間:2019年9月
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国55歳以上男女448人
調査機関:生活110番研究所
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:シェアリングテクノロジー株式会社