なるべくなら避けたい…マンション「理事会役員」8割以上が消極的

マンションの購入を考える際、「理事会」について知りたいと考える人は多いのではないでしょうか。「理事会」はマンション管理組合の業務執行機関で、マンションの日常的な維持管理を行います。例えば、マンションの修繕積立金の納入状況や、管理会社の業務上の問題点を把握し、対応策などを話し合って決めていくといった具合です。通常、理事会の役員はマンションに居住する区分所有者の中から選ばれますが、みんな積極的に参加しているのでしょうか。
マンション居住者向け情報サイト「マンション・ラボ」を運営する株式会社つなぐネットコミュニケーションズが、アンケート会員である10代~80代の男女約15,500名に対して実施した「マンションの理事会運営に関するインターネット調査」で、理事会活動への参加には消極的な人が多い様子が明らかになりました。

理事会役員を経験したことがない人は全体の約4割

株式会社つなぐネットコミュニケーションズが実施した調査によると、理事会役員の経験について「以前役員(理事など)を担当したことがある」人が50.3%、「現在役員(理事など)を担当している」という人が8.6%で、合計6割弱の人が経験していることが分かりました。一方、「役員(理事など)になったことはない」人は41.1%となっています。

出典:つなぐネットコミュニケーションズ「マンションの理事会運営に関するインターネット調査」

理事会役員未経験者の8割が「理事会役員をやりたくない」と回答

理事会役員になったことがない人を対象にした、「役員になっても良いと思っているかどうか」という質問では、「思わない」という回答が81.9%と圧倒的に多くなっています。役員になりたくない理由(複数回答可)の1位は「拘束されそうだから」41.7%で、「面倒くさいから」39.8%、「忙しいから」39.3%が続きました。

出典:つなぐネットコミュニケーションズ「マンションの理事会運営に関するインターネット調査」
出典:つなぐネットコミュニケーションズ「マンションの理事会運営に関するインターネット調査」

国土交通省から2019年に公表された2018年度の「マンション総合調査結果」によると、理事会の開催頻度は「月に1回程度」というのが36.5%と最も多く、次いで「2ヶ月に1回程度」25.4%となっています。実際には、理事会に加えて、地域の自治会への参加や住民向けイベントの企画などを行うケースも考えられますが、今回の調査で「理事会役員の役割や取り組みを知らない」と答えた人は理事役員未経験者の44.9%に上っており、具体的な業務内容を知らないまま、イメージだけで判断して役員を避けている人も多い様子が見受けられました。

出典:つなぐネットコミュニケーションズ「マンションの理事会運営に関するインターネット調査」

住民も役員も理事会活動に消極的!?

一方、理事経験者に対する「理事会運営にあたってのお困りごと」についての質問では、回答のトップ3が「住民への理事会活動の周知不足」「意見がまとまらない/出てこない」「毎回の理事会参加者が少ない」となっています。この結果からも、住民や理事会役員があまり理事会活動に積極的に参加していない様子がうかがえました。活性化するためには、理事役員の役割を深める取り組みや、管理会社を活用した業務効率化などを検討する必要がありそうです。

※株式会社つなぐネットコミュニケーションズ マンション・ラボ調べ

【調査概要】
■調査名:マンションの理事会運営に関するアンケート
■調査方法:インターネット調査
■実施期間:2019年8月23日~9月5日
■調査対象:全国の10代~80代の主に分譲マンションにお住まいの男女
■サンプル数:2,507名

ニュース提供元:PRTIMES

情報提供元:株式会社つなぐネットコミュニケーションズ

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