昨今、大画面の映像が投影できる家庭用プロジェクターが人気です。プロジェクターは従来サイズが大きく、設置場所の確保が課題でした。しかし、今話題の商品群はコンパクト。デザインや性能も様々で、それによって楽しみ方も異なります。最新コンパクトプロジェクターを紹介します!
最近のプロジェクター事情
プロジェクターは仕事のプレゼンテーションなどで使うものというイメージがあります。もちろん仕事用としても使えますが、スマホで撮影した写真や動画、映画などを100インチの大画面で楽しめるなど、AV機器としても魅力的です。これまでは本体サイズの大きいモデルが多かったのですが、エプソンでは光学エンジンを新規設計し、その他の光学部品の小型化に成功したことで、コンパクト化を実現しました。今回は使用シーンに合わせて選べる最新3機種を紹介します。
映画を観るならこれ!
エプソンが今年の5月に発売した「EF-100B」、「EF-100W」は、なんといっても映画鑑賞に最適なモデルです。
3枚の液晶ディスプレイを使って精緻に映像を再現する3LCD方式を採用し、明るく美しい映像を投影できます。本体サイズはW210×D227×H88mmで、一見プロジェクターとは思えないシンプルな箱型デザインなので、インテリアにも馴染みやすいです。アマゾンのFire TV StickやグーグルのChromecastといったメディアストリーミング端末を本体背面に接続。電源をONにしてWi-Fi接続するだけの簡単操作です。電源がある部屋ならどこでも使え、リビングや寝室など場所を選びません。直射日光でなければ、明るい部屋でもきれいに投影でき、投影場所から約2.3メートル離せば100型の大画面で写せます。上向きで置けば天井にも投影できるため、夜はベッドで寝転がりながら天体や星空の映像を楽しむこともできます。
コンパクト重視! 屋外でも使いたい人はこれ!
室内だけでなく、仕事先やアウトドアなど、より多くのシーンで使いたい方にはベンキューの「GVI」、そしてエイサーの「C200」がオススメです。ともに徹底的にコンパクト化を追求し、しかもバッテリー駆動が可能です。ビジネスシーンでも出先でのプレゼンも可能にするなど、楽しむシーンが広がります。エプソンの「EF-100」と比べると、明るい部屋での使用にはやや不向きですが、写真や動画を気軽に楽しむという意味ではスマホとの相性がよいです。
「GV1」は、本体下部にスピーカーを搭載した縦長のデザインを採用。自動台形補正機能により、上向きに投影しても、自動で長方形にして写し出せます。USBフラッシュドライブも接続できるため、そこから音楽や映像を引き出すことも可能です。バッテリー駆動時間は約3時間。
一方の「C200」はポケットにすっぽり収まる薄型モデルです。6700mAhのバッテリーを搭載し、バッテリーだけで約4.5時間駆動できるほか、USBポートを使用すれば、スマホなどを充電できるモバイルバッテリーとしても使えます。
ここがポイント!
コンパクトプロジェクターの購入を検討している方は、何をメインに投影したいのか。ここがポイントになります。エプソン「EF-100」は使う時間を選ばず、映画も高画質で鑑賞できるため、自宅を映画館にしたい! と考える方はこのモデルがオススメです。スマホの画面を大きく写して、その情報を皆で共有したいと考えるかたは、ベンキュー「GV1」かエイサー「C200」がサイズ的にも良いでしょう。大手家電量販店の販売員に取材すると「子供の写真や動画を家族みんなで楽しみたい。お出かけ先で撮った写真を友人と大画面で見たい。という方は、『GVI』や『C200』を選ぶ方が多いです」とのこと。加えて、限られた空間の中で60型以上の大画面が投影できるのは、日本の住宅事情にも向いています。開催を来年に控えた東京オリンピックに向けて60型を超える大型テレビも人気ですが、薄型とはいえ、よほど広い部屋でなければ、空間を圧迫してしまいます。スポーツの迫力ある映像をプロジェクターで見る。こういった楽しみ方もこれから増えてきそうです。
【問い合わせ】
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