平成30年西日本豪雨や今年9月の台風15号による千葉県の大規模な停電など、「これまで経験したことのない」異常気象による災害が続いています。気候変動をもたらしている地球温暖化などの環境問題に大きな関心が寄せられるなか、リビング新聞グループのシンクタンクである株式会社リビングくらしHOW研究所は、全国の既婚女性を対象に「環境問題について」の調査を実施しました。環境問題について「関心がある」と答えたのは全体の約9割。高い関心がある一方で、具体的な対策になかなか取り組めていない人も。家事や日常の暮らしに直結している環境問題に、主婦がどのような意識で取り組んでいるのかが見えてきます。
全体の9割が環境問題に関心あり! 最も気にしている環境問題は「地球温暖化」
環境問題に「とても関心がある」「やや関心がある」と回答したのは全体の約9割で、気にしている環境問題のトップは「地球温暖化」(85.6%)、次いで「プラスチックによる汚染」(64.3%)、「川・海の汚染」(56.1%)、「オゾン層の破壊」(41.7%)となっています。
環境問題を意識して、日頃していることは?
環境問題を意識して日頃していることは、「エコバッグ・買い物袋を持参する」が83.5%と最も多く、次に「水出しっぱなしに注意」(80.9%)、「電気をこまめに消す」(79.7%)といった節約につながる項目にも、主婦の約8割が取り組んでいます。またゴミ削減につながる「マイ水筒・ボトルを持ち歩く」「不要な包装は断る」や、ゴミ分別、リサイクル商品・詰め替え商品の購入も5〜6割の人が心掛けています。
取り組みたいけどできていないことと、なかなかできない理由
一方で、取り組みたいとは思っているけれど、普段あまりできていない対策もあるようです。その内容を理由とともに見ていきましょう。
■ペットボトルではなく、ビン・紙パック入りを買う
・一度に飲めないので、キャップを閉められるものが便利
・安くて軽い
■生ごみを自宅で処理
・処理に時間がかかる
・場所の確保ができない
・道具を購入しないといけない
■マイカーの使用を控える
・バスの本数も停留所も不便
■使い捨てプラスチック製品の使用を控える」
・便利で衛生面でも安心できる
「牛乳パックやトレーは捨てずに回収に出す」
・洗うのが面倒
・保管場所に困る
まとめ
主婦が環境問題を意識して日頃実践していることは、環境保全だけでなく節約にもつながっています。衣類や使わなくなったもののリサイクルを目的に「フリマアプリでの売買」を活用し、楽しみながら取り組んでいる人も増えてきました。一方で、利便性や手間の問題を挙げて「どれくらい効果がある?」と疑問視する人もいます。環境問題には関心が高いけれど、毎日の家事をこなす主婦にとって、無理をせず、手間とコストはかけたくないという本音が伺えます。
【調査概要】
期間:2019.7.31~8.4 / サンケイリビング新聞社公式サイト「リビングWeb」「あんふぁんWeb」「シティリビングWeb」でのアンケート
調査対象:全国の既婚女性 / 集計数:846人
【回答者プロフィール】20代6.0% 30代27.2% 40代25.7% 50代23.0% 60代以上18.1% / フルタイムワーク
26.2% パート・アルバイトワーク25.8% 専業主婦44.8% そのほか3.2% / 子どもがいる73.9% いない26.1%
データは小数点2位以下四捨五入
ニュース参照元:PRTIMES
ニュース情報元:リビングくらしHOW研究所