「情報通信白書(2018年版)」よると、世界の動画配信市場の規模は、広告表示により無料でコンテンツを提供するサービスが登場したことで、急激に拡大したとされています。また最近では、YouTubeをはじめとする動画共有サービスで簡単に動画を視聴したり、反対に自分が発信したりすることができますが、実際はどのようなシチュエーションで利用されているのでしょうか。
マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」を運営する株式会社ジャストシステムが17歳~69歳の男女1,100名を対象に実施した、『動画&動画広告 月次定点調査(2019年8月度)』によると、若い世代ほど1人で動画を利用する傾向が強い様子がうかがえました。
若い世代は動画をスマホで1人になって見るケースが多い!?
株式会社ジャストシステムが実施した調査によると、夏の甲子園を視聴するために利用した機器(複数回答可)として、「テレビ」88.6%の次に多く上がったのは「スマートフォン」22.7%でした。「スマートフォン」と答えた人を年代別に見てみると、20代が最も高く41.6%、2位は10代の38.1%となっています。
今や甲子園同世代の学生はスマートフォンで応援する時代になったのですね。
また、総務省から発表された「情報通信白書(2016年版)」によると、日本で動画共有サービスを利用したことがある人の全体平均は75%を超え、若い世代ほど利用経験者が多いことが示されています。若い世代は、他の人と一緒にテレビを見るよりも、スマートフォンを使って1人で動画を見るケースが増えているのかもしれません。
ビデオ通話も若い世代ほど自室にこもってかけている
それでは、動画をただ視聴するだけでなく、ビデオ通話でコミュニケーションをとる場合はどうなのでしょうか。普段からスマートフォンで動画コンテンツを「頻繁に利用する」または「時々利用する」と答えた人が回答した「ビデオ通話を利用する場所」は、「自室」33.2%がトップでした。続いて「自宅の共有部分(リビングなど)」25.7%、「外出時」21.6%という結果になっています。
「自室」と答えた人の割合を年代別に見ると、10代は44.0%、20代は39.1%、30代は33.3%、40代は28.1%、50代は28.8%、60代は13.3%となっています。
こちらも若い世代ほど1人の空間で行う人が多いといえそうです。
ライブ動画の利用者は増加傾向に
動画共有サービスでは、あらかじめ録画された動画ではなく、リアルタイムで配信されるライブ動画も見ることができます。このライブ動画を「視聴したことがある」と答えた人の割合は49.1%で、『動画&動画広告 月次定点調査(2017年8月度)』より、6.1ポイント増加していました。なお、ライブ動画の視聴に利用するサービスとして、最も多くの人が挙げたのは「YouTube」71.3%、次いで「ニコニコ生放送」33.9%、「Instagram」28.3%となっています。
【調査概要】
■調査期間:2019年8月25日(日)~8月29日(木)
■調査対象:Fastaskのモニタのうち、17歳~69歳の男女1,100名
■調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査
ニュース参照元:PRTIMES
ニュース情報元:Marketing Research Camp