秋の長雨シーズンに“部屋干し”する人は8割!「乾きにくさ」の解消法は?

近年は大型台風などの接近によって、秋に大雨が降るケースが増えています。2018年の各都市の月間降水量(気象庁データ)を見ると、東京や大阪で最も多かったのは9月。そして、そんな雨の日が続くと困るのが洗濯物の扱いです。それぞれの家庭では、一体どのようにして雨の日の洗濯を済ませているのでしょうか。

パナソニック株式会社が週に1回以上自分で洗濯をする男女1,260名を対象に実施した、『洗濯物の乾かし方に関する実態調査』によると、雨の日の洗濯物は“部屋干し”している人が多いものの、乾きにくさや部屋の湿度について悩んでいる様子が明らかになりました。

8割の人が“部屋干し”を選択。しかし、悩みも多い結果に…。

パナソニック株式会社が実施した調査によると、秋(9~11月)の平日で天気が雨の日に、「衣類乾燥機」や「洗濯乾燥機」、「浴室乾燥機」を使わず洗濯物を「部屋干し」している人は80.1%に上りました。

出典:パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社

部屋干しする際の対策については、「洗濯物の間隔をあけて干す」39.0%という人が最も多く、「何も対策していない」29.5%、「室内でも風通しのいい場所に干す」21.3%が続く結果になっています。

出典:パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社

また、「部屋干しに対する悩みにはどのようなものがありますか」という質問では、「乾きが悪い」55.8%という回答が過半数を超えました。そのほか、「部屋干し臭が気になる」42.8%、「洗濯物が邪魔になる」37.4%、「部屋の湿度が上がる」25.3%、「渇きにムラがある」23.6%という意見が挙がっています。洗濯物自体に関する悩みだけでなく、部屋の湿度を気にする人も4人に1人の割合で存在するようです。

出典:パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社

4キログラムの洗濯物に含まれる水分はペットボトル4本分

このような調査結果を受け、同社では洗濯物に含まれる水分量と、それを部屋干しした場合の室内の湿度変化を調べる検証実験も実施しています。洗濯物に含まれる水分量については、約4キログラムの洗濯物を7分脱水した場合、乾いた状態の時より2.1キログラムほど重くなっていたことから、約2キログラム(500ミリリットルのペットボトル4本分以上)の水分が含まれていることが分かりました。洗濯物が“乾く”ということは、この水分がすべて室内に放出されることになります。

洗濯物の乾燥と部屋の除湿には“除湿器”が有効

濡れた洗濯物を室温20度、湿度70%という秋の雨天日の室内を想定した6畳の部屋で「自然乾燥」または「扇風機」「衣類乾燥除湿機」を使って乾燥させた場合、部屋の湿度は最大で約20%も高くなることが分かりました。しかも、「自然乾燥」や「扇風機」で乾かした場合には乾くのに時間がかかるため、湿度のピークを超えた後も10時間以上は室内の湿度が80%以上という状態が続きます。

一方、「衣類乾燥除湿機」を使った場合は、最初に大量の水分が放出されるため、一時的に湿度が上がりますが、5時間経過後には40~60%という適切な湿度に落ち着きました。

出典:パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社

また、洗濯物も自然乾燥と扇風機を使った場合と比べて4時間以上も早く乾くようです。

出典:パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社

梅雨時などに活躍した除湿器。

涼しくなってきたからと片付けるのではなく、”部屋干し”という視点で上手に活用すると、洗濯が早く乾き、部屋の湿度も快適に保つことができそうです。秋の長雨にも活躍しますね!

【調査概要】
■調査対象:週に1回以上自分で洗濯をしていると回答した20~70代の男女1,260名
※実際の人口構成にあわせてウエイトバック集計を実施
■調査期間:2019年8月21日(水)~23日(金)
■調査方法:インターネット調査

【実験条件】
■洗濯物:約4キログラム
(バスタオル3枚、タオル2枚、靴下3組、トランクス2枚、Yシャツ2枚、Tシャツ2枚、トレーナー1枚、ジーンズ1枚、綿パンツ1枚、パジャマ2組)
■脱水時間:7分
■干し方:1列、洗濯物の間は5センチメートル程度
■干す空間:6畳、換気回数は0.5回/h ※24時間換気の空間を想定
■初期温度:20度、湿度:70% ※秋の雨の日の室内空間を想定
■いずれの手法でも10時間乾燥

ニュース参照元:PRTIMES
ニュース情報元:パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社

(最終更新日:2019.10.08)
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