世界最大の産油国であるサウジアラビアの石油施設が攻撃されたことを受け、現在世界的に原油の高騰が懸念されています。原油の高騰は、ガソリン価格の値上がりに繋がる可能性があり、クルマを利用する人にとって重要な問題といえそうです。そこで今回は、駐車場管理などを事業として行っているパーク24株式会社が会員(※)を対象に実施したガソリン価格についての調査をもとに、ガソリン価格に関する意識やクルマの利用の仕方について考えます。
4割の人はリッター140円以上だと”高い”と感じている
「高いと感じる1リットルあたりのレギュラーガソリン価格」について質問したところ、「140円以上/L」が40%で最多となりました。
過去3回の調査で最も多かった「130円以上/L」が、昨年より21ポイント低くなり、22%となっています。これは、2017年11月から2年弱もの間、店頭小売価格※が140円/Lを下回っていないことから、感覚的に「130円以上/L」を「高い」と感じる人が減少し、「140円以上/L」を「高い」と感じる人が増加したためだと考えられます。
ガソリン価格が高騰した場合、エコカーの購入を検討する人は52%
ガソリン価格の値上がりは、クルマの利用にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。「ガソリン価格によるクルマの利用頻度」について質問したところ、「変わらない」「気にしない」と回答した人が73%という結果になりました。
約7割の人はクルマの利用にガソリン価格は影響しないと回答しています。しかし、ガソリン1リットルあたりの価格は2018年10月には一時的に160円を超えたことがあり、今後ますますガソリン価格が高騰する可能性もあります。そこで、環境にやさしく燃費のいいエコカーの購入を検討しているかを尋ねたところ、約半数が購入を検討していることが判明。では、どのようなエコカーを選択する人が多いのでしょうか。
今年(2019年)の結果は、2017年の調査結果とほぼ同じ内容となっています。2017年のアンケート実施前にはエコカー減税の対象車を縮小することが発表され、今回は10月に消費増税が控えています。そうした背景から2019年は2017年と同様に買い控えが進んでいるため「特に検討しない」と回答した人が45%にのぼったと考えられます。
また、「燃費や車体価格など総合的に判断する」「ガソリン代だけを理由にしない」といったコメントも寄せられており、クルマにかかる費用全体を考慮する人も一定数いるようです。一方で、「ハイブリッド車」「電気自動車」「クリーンディーゼル車」「今より燃費の良いガソリン車」の購入を検討する人は合わせて48%となっており、依然としてエコカーの購入を検討する人の方が多いという結果になりました。
まとめ
日々の生活で重要な移動手段であるクルマ。生活に密着しているものだからこそ、急に利用頻度を変えることは難しいといえますが、今後ガソリン価格が高騰すれば、家計に与える影響は大きくなるでしょう。そこで、「ハイブリッド車」や「電気自動車」など、ガソリンだけに頼らないクルマを選ぶのも一つの方法です。また、クルマの購入を検討する際には燃費や車体価格など、クルマにかかる費用を総合的に判断して、環境にもお財布にも優しい選択をしたいですね。
【調査概要】
調査対象:タイムズクラブ会員(2018年6月21日以降に入会し、直近でパーク24グループのサービス※を利用した人)
※対象サービス:時間貸駐車場・予約制駐車場・カーシェア・レンタカー
調査方法:非公開型インターネットアンケート
調査期間:2019年6月21日~2019年6月26日
有効回答者数:7,032名
※調査結果は、四捨五入による端数処理のため、構成比が100%にならない場合があります。
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:パーク24株式会社