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一人暮らしをするにあたって、自分好みの部屋を作るため、照明にもこだわりたいという人もいるだろう。照明は、その部屋で実現させたいイメージや部屋の広さによって合う物が変わってくるため、こだわりたい場合は慎重に選ぶ必要がある。
ここでは、ワンルームの部屋を想定して、照明選びのポイントを見ていこう。
どういう雰囲気の部屋にしたいかを決める
まずは、どのような雰囲気の部屋にしたいのか、部屋のイメージやコンセプトを決めていこう。モダン、スタイリッシュ、和風、古民家風、アジアンテイストなど、部屋で実現させたいテーマによって、使う照明も変わってくる。
また、部屋をリラックスできる空間にしたい場合は、メインの照明のほかに間接照明を取り入れるのもおすすめだ。おしゃれで個性的な空間づくりにも向いているため、いろいろなデザインの照明をチェックしてみるといいだろう。
イメージに合った照明を選ぶ
部屋のコンセプトや演出したいイメージが決まったら、照明選びをしていこう。
ここでは、照明選びの基本となる、「照明のタイプ」「部屋の広さに適した明るさ」「光の色」の3つのポイントについて見ていく。
照明のタイプ
照明にはさまざまな種類が登場しているが、ここでは一般的な天井に取り付けるタイプの照明を見ていきたい。
まずは、天井に取り付けるメインの照明を決める。テーブルや床に置くタイプの照明は、メインの照明の明るさやさらに演出したい雰囲気などに応じて選ぶことで、失敗せずに済むだろう。
・シーリングライト
天井電源に引っ掛けるようにして設置される。天井から広範囲を照らせるため、部屋全体の明るさを確保することができるというメリットがある。シンプルなインテリアにぴったりの照明といえるだろう。
・ペンダントライト
北欧風のインテリアにも用いられており、ほかにも電球をそのまま見せるシンプルな物や、竹製のシェードがついたアジアンテイストの物など、さまざまなデザインが登場している。
ペンダントライトは、ライトレールを天井に設置することで、複数設置することが可能だ。そうすることで、部屋全体の明るさも確保できる。
・ライトレール&スポットライト
スポットライトは、1つだけだと部屋全体の明るさを確保することが難しいが、ライトレールと組み合わせて複数設置することで、十分な明るさを確保しつつ、都会的な雰囲気を演出できる。
また、スポットライトはあえて部屋を直接照らさず、天井や壁を照らすことで、間接照明として雰囲気を出すという使い方も。この演出は、一人暮らしの部屋を広く見せる効果もある。
部屋の広さに合わせた明るさの照明を選ぶ
照明は、デザインだけにこだわるのではなく、部屋の広さに適した明るさの物を選ぶことが大切だ。快適な生活を送るためにも、きちんと部屋に合った照明を選ぼう。
一般社団法人日本照明工業会のガイドによると、LEDシーリングライトを使用する場合の適用畳数の表示基準は、次のようになっている。
・~6畳の部屋
2,700~3,700ルーメン(lm)
・~8畳の部屋
3,300~4,300ルーメン(lm)
・~10畳の部屋
3,900~4,900ルーメン(lm)
・~12畳の部屋
4,500~5,500ルーメン(lm)
ルーメン(lm)は、明るさの単位。現在では、照明器具の多くにルーメン表記が採用されているため、照明選びの際は把握しておいたほうがいいだろう。
電球・蛍光灯の光の色を決める
昼光色、昼白色、電球色と、光の色によっても部屋の雰囲気は大きく左右される。クールな雰囲気にしたい場合は白系(または青白い光)、落ち着いた雰囲気やレトロな雰囲気にしたいのであれば黄色みがかった光やオレンジ系の光がいいだろう。
・昼光色
・昼白色
・電球色
レトロで落ち着いた雰囲気を演出できる一方で、やや暗く感じることもあるため、勉強や作業を行う部屋には不向きといえそう。
間接照明で得られるメリット
ここからは、間接照明のメリットを見ていこう。間接照明には、部屋をおしゃれに演出する以外にも、リラックス効果や部屋を広く見せる効果が得られるというメリットがある。
リラックス効果
間接照明は、天井や壁に光をあてて、反射した光で室内を照らす物。直接照らすタイプの照明よりもやわらかく、穏やかなオレンジ色の光が特徴だ。
このタイプの光は、リラックス効果が期待でき、特に就寝前の室内にもおすすめ。夜に強い光を浴びてしまうと、メラトニンの分泌が妨げられて寝付きが悪くなってしまうといわれているため、間接照明に切り替えることで質の良い眠りが期待できる。
部屋が広く見える
一人暮らしの狭い部屋に奥行きを出したいという人にも、間接照明はおすすめ。間接照明で室内を部分的に照らすことで、部屋に陰影が生まれる。そうすると、室内に立体感ができるため、奥行きを出すことができるのだ。
照明を上手に活用した部屋づくりを
照明はおしゃれなインテリアとして機能するだけではなく、選び方と使い方次第で部屋の雰囲気を大きく変えたり、実際の面積よりも広く見せたりする役割も果たしてくれる。まずは、部屋に求める雰囲気を明確にして、デザインだけではなく明るさや光の色も比較しながら照明選びをしていこう。
(この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleからの転載です)
(最終更新日:2019.10.05)