「かんたんだけど汚れがよく落ちる!」と評判のオキシ漬け。いろいろな汚れをまとめてキレイにしてくれるので、ズボラ主婦にもうれしい(?)掃除法として注目されています。新鋭スタイリストの木村遥さんに使い方を伝授してもらいました。
なんでもまとめて洗える「オキシ漬け」
「オキシ漬け」とは、「オキシクリーン」という漂白剤を溶かしたお湯に、食器などを漬けて汚れを落とす掃除法です。オキシクリーンはアメリカ生まれの漂白剤で、漂白と洗浄の両方の力を持っています。
水に溶けると酸素の泡をたっぷりと発生させ、頑固なシミや汚れを分解して浮き上がらせてくれます。また、過炭酸ナトリウムが含まれており、発生する活性酸素がニオイの元となる汚れを分解します。
塩素系の漂白剤とは違いツンとしたニオイもなく、繊維を傷めたり染料を脱色したりすることもないので、色柄物にも安心して使えます。
オキシクリーンは本来洗濯洗剤ですが、いろいろな汚れが落ちるということで掃除にも活用されるようになりました。泥汚れや油汚れを落としたり、シミ抜きやこすり洗いにも使われたりしています。
その中でも、簡単&一網打尽に汚れを落とせる方法として注目されているのが「オキシ漬け」です。
油汚れもぬめりもステインもキレイに
キッチンにはさまざまな汚れが発生します。オキシ漬けなら、それらの汚れをまとめてキレイにすることができます。
オキシクリーンは弱アルカリ性なので、油汚れのような酸性の汚れを落とすのに力を発揮します。
茶渋は「ステイン」と呼ばれる着色汚れのことです。コーヒーやお茶に含まれているポリフェノールやカテキンなどの成分が、色素となってこびりついている状態です。
塩素系の漂白剤と違って色落ちしないので、色柄物のふきんなども安心して洗えます。
ぬめりやニオイなどが気になるスポンジも、オキシ漬けすることでキレイに!
オキシ漬けの手順
1.シンクの排水口にフタをする
まずは、シンクの排水口にフタをします。専用のフタがない場合は、ビニール袋に水を入れて口を縛り、それを排水口にはめればOK。
2.シンクにお湯をためながらオキシクリーンを入れる
お湯をためながらオキシクリーンを入れていきます。
オキシクリーンは素手で触らないようにしましょう。蛇口からお湯を出しながらオキシクリーンを入れると、あとでかき混ぜる手間が省けます。
お湯の温度は、オキシクリーンの力がもっとも発揮される40〜60度にします。熱湯では使用しないでください。
オキシクリーンが溶け残ると効果が下がってしまうので、ちゃんと溶けているか確認しましょう。
溶けていないときは、混ぜ棒などでかき混ぜましょう。
また、オキシクリーンの量は、お湯4リットルにつき付属の計量スプーン1杯(すり切り)です。4リットルとは、一般的な洗い桶(直径約30cm)の8分目ほど。シンクに入るお湯の量はそれを目安にしましょう。
アンモニアを含む製品や還元系漂白剤、塩素系漂白剤、家庭用洗剤などとは混ぜないでください。
3.食器などを漬ける
キッチンにあるものを何でも漬けてみましょう。
油汚れのついたコンロの五徳や茶渋のついたカップ。毎日使うスポンジや色柄物のふきんなども、まとめて入れてOK。漬ける時間は20分程度。最大6時間までにしましょう。それ以上はオキシクリーンの効果はなくなってしまいます。
※ステンレスなどの金属は変色する可能性があります。使用前に目立たないところで試してから使いましょう。
4.水でしっかりすすぐ
漬けたものは、水でしっかりすすいでオキシ溶液を洗い流します。
シンクでのオキシ漬けは、シンク内の汚れやぬめりなども取ってくれます。漬けたものと同様に、シンクもしっかり水ですすぎましょう。
まとめ
オキシ漬けは、汚れたものを“漬けておく”だけというラクチンな掃除方法です。キッチンにある食器はもちろん、フライパンや鍋などの調理器具、ふきんやスポンジ、たわしなどもキレイになります。ちょっとした掃除だけでなく、油でギトギトになった換気扇などの大ものにも活用できます。誰でも簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
<商品情報>
オキシクリーン 1,500g 1,280円(税抜)
酸素系漂白剤・無香料
成分:過炭酸ナトリウム(酸素系)、炭酸ナトリウム
液性:弱アルカリ性
問い合わせ:株式会社グラフィコ
<取材者プロフィール>
スタイリスト 木村遥
フードをメインにしたスタイリスト。料理家、ファッションスタイリストのアシスタント後、スタジオ勤務を経て独立。広告、書籍、雑誌などのフードスタイリングを中心に活動中。