好みに合うテレビ台が欲しいけど、なかなか見つからないという場合は思い切ってDIYで作ってみてはいかがでしょうか? テレビ台はアイデア次第で自由に楽しめる家具のひとつ。DVDを置いたり、本や冊子を収納したり、デッキを置いたり…人によって使い方はさまざまです。自分の好きなようにカスタマイズできると使いやすいもの。
他の家具に比べるとテレビ台は大きいので、難易度が高いと思われがちですが、テレビ台にもいろいろな作り方があります。
材料を選ぶ
ホームセンターではさまざまな木材や材料が販売されています。塗装が面倒という方は、すでに色がついている素材やカラーボックスのように表面がコーティングされたものがおすすめです。
ホームセンターで手に入る幅広材には「集成材」と呼ばれるものがあります。幅が広いわりには反りづらく、加工もしやすいです。
設計を考える
まずはお持ちのテレビが置けるように、サイズを測りましょう。奥行きと幅を測ってから、他に何を置きたいかを考えてサイズを決めていきます。
今回はBOX型のテレビ台の作り方と電動ドライバーを使わずに作る方法をご紹介します。DIYが初めてでも、きっと楽しんで作れるはずですよ。
電動ドライバードリルを使った方法
キリとドライバーがあればネジをとめることができますが、電動ドライバードリルを使うと簡単にできてとても便利です。最近は小型やDIY向けのタイプのドリルも増えています。初心者でもコツさえつかめばすぐ使えるようになりますよ。
また、ホームセンターで電動ドライバーなど工具を貸し出ししてくれるサービスを利用する手も。1泊2日で数百円のレンタル料金が発生する店舗や、会員には無料で貸し出しをしているところもあります。他にも作業スペースを提供している店舗もあるので、ぜひお近くのホームセンターをチェックしてみてください。
BOX型テレビ台の作り方
【材料】
・集成材:18mm×300mm×900mm 2枚
・集成材:18mm×300mm×300mm 3枚
・合板4mm厚:335mm×900mm 1枚
・電動ドライバードリル
・スレンダービス:40mm
・スレンダービス:25mm
・テープ(マスキングテープなど)
・下穴ビット(キリでも可)
・定規(曲尺)
1.長さ300mmの板3枚と長さ900㎜の板2枚を組み立てます。安定して作業がおこなえるように300mmの板2枚をT字型になるように置きましょう。そしてもう1枚の板を縦に置きます。その上にまた900mmの板を。
2.端の板がずれないように、テープでしっかりととめます。
3.そして下穴をあけて、2本ずつ長さ40mmのネジをとめていきます。
4.左右の板をネジでとめたら、仕切りになる中央の板も同様にネジでとめます。
5.さらに、反対側も同じ要領でとめていきます。
6.裏側に4mm厚の合板を長さ25mmのネジでとめます。ネジとネジの位置がぶつからないように気を付けてください。縦4本、横3本くらいを目安に、合板が浮いてしまう部分もネジでとめましょう。
BOX型のアレンジ
さて、基本型が作れるようになったら、棚の位置を変えたり、増やしたりと使いやすいようにアレンジしてみましょう。
18mmの厚みがある板なら直接ネジでとめることもできますが、初めてでも作りやすい方法をご紹介します。
【材料】
19mm角材:280mm 2本
18mm×300mm×600mm(棚板)1枚
スレンダービス35mm
1.棚板をつける場所を決めて、棚板の高さに線を引いておきましょう。その線に合わせて角材を長さ35mmのネジでとめます。先に両端2カ所と真ん中に下穴をあけておきます。
両端をネジでとめたら棚板をのせて完成です。
塗装方法
組み立てた後は、塗装をすることをおすすめします。今回はアンティーク風に仕上がるワックスの塗り方をご紹介します。
【用意するもの】
ワックス(ラスティックパイン、ホワイト)、紙やすり(240番)、あて板(かまぼこ板など)、ウエス(いらない布)、ビニール手袋
天板にはラスティックパインを、他の板にはホワイトの2色に分けました。
1.棚の表面全体にヤスリがけします。木材の角や、ささくれが出ているところもしっかりと。あて板に紙やすりを巻くと、広い面もやりやすくなります。
2.そして、ワックスをウエスにとって全体的に塗り込んでいきます。ワックスが溜まらないように、しっかりと伸ばして塗るようにしてください。
3.ワックスを塗ったところをウエスで拭き取ったら完成です。
ドライバーいらず! 接着剤だけで作る方法
ドライバーを使わずに接着剤だけでもテレビ台を作ることができます。
【材料】
18mm×300mm×900mm(上下板)2枚、45mm角材 280mm 9枚
木工用接着剤、テープ(マスキングテープ)、定規
1.角材に接着剤を塗っていきます。厚紙などで均等になるように接着剤を伸ばします。
2.テープでしっかりとめて、接着剤が乾くまで固定します。乾いたらテープをはがし、角材を接着剤でつけます。できるだけ端につけた方が安定しますよ。
3.角材に接着剤を塗って、上板をのせます。本などの重りをのせて乾かしましょう。
プラスでできるアレンジ…高さ調節
テレビ台をもう少し高くしたい場合は棚板を増やして重ねましょう。脚をつけるならば、下に角材を接着していきます。
接着剤ではなく、ネジでとめて作ることももちろん可能です。板の幅が広いほど丈夫になるので、幅広く作る場合や高くする場合は幅の広い材料を使うようにしてください。重いものをのせると棚板もたわんでしまうので、その際は下に支えとなる板を入れるようにしてください。
プラスでできるアレンジ…棚板の数や角材の位置
棚板の数や角材の位置をアレンジすることも可能です。乗せるものの重さにもよりますが、角材を横だけではなく、縦に使ったり、棚板の位置を少し変えてみたりと少し変えるだけで見栄えも変わってきます。
少しの工夫で、手の込んだ風に作ることが出来るのもDIYの面白いところ。最近のホームセンターでは、塗装済みの材料や既成品の箱など簡単にアレンジしやすい材料が揃っています。ホームセンターによって取り扱っている商品が違うので、ぜひ足を運んで比べてみてくださいね。
(最終更新日:2019.10.05)