2018年から国も積極的に推奨している「副業」。消費税の増税が目前に迫るなか、少しでも収入を増やしたいですよね。何かとお金のかかる子育て中ならなおのこと。たとえわずかな額だとしても、副業に興味のある人は少なくないでしょう。とはいえ、子育てをしながら家事も仕事もこなさなければならない人にとっては、副業に充てる時間を確保するのも難しく思え、あきらめてしまうことも多いよう。そこで、会社員におすすめの副業についてまとめてみました。
仕事・家事・子育てと両立できる「副業の選び方」
副業を始めたいと思っても、「時間がとれない」「何をしたらいいかわからない」といった声も少なからず耳にします。とくにフルタイムで働いている場合、日中は仕事で、帰宅後は家事と子どもの世話に追われて一日が終わるというケースも多く、たとえ全て片付いた後だとしても、疲れてしまって副業どころではないでしょう。
そんなライフスタイルの中に副業を取り入れるのであれば、趣味や特技を活かした内容で気分転換も兼ねると、楽しく続けることができます。
「副業でお金を稼ぐ」というよりも、「趣味がお金になる」くらいのスタンスで向き合うことが働くママの副業を成功させる秘訣といえるかもしれません。では、実際にどんな仕事があるのでしょうか?会社員におすすめの副業を6つご紹介します。
会社員におすすめの副業
フリマアプリ
サイズが合わなくなった子ども服、遊ばなくなったおもちゃなど、まだ使える物であれば、フリマアプリを利用してお金に換えてしまいましょう。ハンドメイドが得意なら、すきま時間に作ったアクセサリーなどを販売するのもいいでしょう。入園シーズンは上履き袋やトートバッグといった子ども用アイテムも需要が高いので、裁縫に自信があるママには大きな収入となりそうです。
ただし、商品の撮影や購入者とのやりとり、梱包や発送など、それなりに手間がかかる面も。金額にこだわらないのであれば、不用品はリサイクルショップなどに持ち込んだほうが手軽に換金できます。
委託販売・ネットショップ
ハンドメイドでより収入を得たいのであれば、委託販売をお願いした方がフリマアプリより高値で販売しやすくなります。委託先によって扱う商品のテーマが決まっていたり、引かれる委託料が違ったりするので、契約前によく確認しましょう。
それなりの商品数が必要になるので、スタートまでにある程度作り溜めておくことも必要です。なお、自分でネットショップを開設すれば売り上げがまるまる収入になりますが、レンタルサーバー料や受注管理、会計システムの導入など初期投資が必要となります。また、全て自己責任なので、それなりの稼働時間がないと、副業にするのは難しいかもしれません。
クラウドソーシング
発注側と受注側をつなぐクラウドソーシングサービスを通して、ライティングや翻訳、デザインやプログラミングなどの仕事を受けることができます。知識やスキルを活かせる上、生活に合わせて受注量を調整するなど、自分のペースで働くことも可能です。オンライン上で完結するので、在宅でできるのも魅力。とはいえ、単価が安いものも多いので、自分の技術やかける時間などに見合う金額かをしっかり見極め、納得してから受注しましょう。
シェアリングエコノミー
所有物からスキルまで、あらゆるものを他人とシェアするサービスで、専用サイトを介してマッチングを図ります。平日は使わない自家用車や車で出勤中の駐車場、次の子どもを産むまで不要なベビー用品などを貸し出したり、家の掃除や犬の散歩、大型家具の組み立てなどを引き受けたりと、自分のできることを仕事にできます。
サイトの仲介はありますが、トラブルによっては当人同士で解決しなければならないケースも。
商品モニター
企業の新商品を一定期間使用して、感想などを報告する仕事です。商品に関する知識がなくてもできるので、副業初心者にも向いています。新しい商品をいち早く体験できるというメリットもありますが、人気が高いジャンルだと思うように仕事がもらえないことも。また、化粧品や医薬品など健康に影響するものもあるので、内容をしっかり確認することも大切です。
自宅サロンや自宅レッスン
ネイルやエステなどの技術があるママや、クラフトや料理などを教えられるスキルがあるママなら、休日を利用して自宅サロンや自宅レッスンを開くことができます。自宅にそれなりのスペースを構える必要があったり、事前準備が必要だったりするものもありますが、基本的には接客中のみが労働時間となり、時給で考えると高収入な場合が多いです。本業にもしものことがあったときの保険になるという点もメリットといえそうです。
副業をする際の注意点
すきま時間でできるものから技術やスキルを活かせるものまで、会社員でも手軽に始められる副業がたくさんあります。まずはムリなくできそうなことから始めてみて、自分に合った副業スタイルを見つけていくのもいいでしょう。ただ、副業をする際は次のことに注意しなければなりません。
会社の規則を確認する
社員の副業を認める企業が増えてきていますが、全ての会社がOKなわけではありません。まずは自分の勤める会社が副業を認めているか確認しましょう。
家族の理解を得る
副業といえども、仕事に充てる時間が増えることに変わりはありません。子どもの世話や家事など、家族の協力が必要な場面も多々出てくるでしょう。限られた時間で効率よく副業をこなすためにも、夫婦間のコミュニケーションをしっかり図って家族の理解を得ておいた方が気持ちよく協力してもらえます。なお、扶養の兼ね合いで103万円以下に抑えて働いている場合は、副業の収入額にも注意が必要です。
ワークライフバランスを保つ
楽しく稼げるとつい夢中になってしまいますが、副業を請け負いすぎて本来やるべきだった事がおろそかになったり、休む時間もないほど詰め込んでしまったりすると、家族の関係性や本業に悪影響を及ぼすことも。家庭や本業に支障がない程度に調整して、無理のない範囲で引き受けましょう。
確定申告を忘れずに
給与所得者で副業による所得が1年間で20万円を超えたときは、確定申告をしなければなりません。確定申告には請求書や領収書が必要となるので、副業にまつわる書類はまとめて保管しておきましょう。いつどこの会社からどんな仕事を受注し、いくらの報酬を得たのか、必要経費になるものをいつどこで購入したかなど、その都度記録しておくと安心です。
怪しいセミナーや登録会社に注意
副業に興味のある女性を対象に、「ひと月で〇十万円稼げる」などと謳って“副業で稼ぐノウハウ”を教えるセミナーや登録制の仕事斡旋業者などがありますが、中には初期投資として高額な商品を売りつけたり、高い登録料などを支払わせて仕事を与えなかったりと悪徳なもの。甘い文句に騙されないように気を付けてください。
スキルや隙間時間を活かして稼げるのが副業
「仕事に繋がるような趣味も知識もない」と感じても、子育てや家事など普段何気なくやっていることや、「犬が好き」「花が好き」といった“好き”な気持ちを仕事に繋げることもできるのが、副業のいいところ。得手不得手は人それぞれ。自分にとっては当たり前のことでも、そのスキルを必要としている人もいるので、まずは「できそう」と思うことから始めてみてはいかがでしょうか。
(最終更新日:2019.10.05)