子どもにどのような習い事をさせるか悩む親御さんも少なくないのではないでしょうか。小学生に人気の習い事10選と、おすすめの習い事をご紹介します。またその習い事で高まることが期待できる能力などもあわせてお伝えします。
小学生に人気の習い事10選
スイミング
小学生に人気の習い事ナンバーワンは、男女ともにスイミングです。日常生活では体験できない水中での全身運動は、筋力を鍛えるだけでなく、心肺機能を向上させ、免疫力も高まり、持久力や体力も増進させます。
そして何より水泳技術は、水難事故に遭ったとき、自ら命を守る重要なスキルにもなります。そのようなことからも、スイミングはいつもランキングの上位に入り、根強い人気があります。
英語・英会話
グローバル化が進む昨今、小学校でも英語が導入されました。文部科学省は2020年の学習指導要領改訂に伴い、英語を教科として位置づけします。今までは5年生から習っていた英語が、3年生に前倒しされ、評価がつく科目となります。
早くから英語に慣れておくことは、ネイティブに近い発音が身につき、言語や異文化への興味が高まることも期待できるでしょう。もちろん将来の受験にも役立つこともあり、英語、英会話は男女ともに、人気の習い事です。
学習塾
小学校に入学するとやはり気になるのが、学校の勉強です。以前は高学年になると、学習塾へ通い始める子どもが多かったのですが、最近は低学年の間から学習塾へ通う子どもも増えています。基礎学力の向上、苦手な教科の克服、また勉強の習慣化も望めるでしょう。
学習塾は中学受験を視野に入れているところと、学校の勉強を補うところとでは、指導内容も異なってきます。国語と算数を主としているところが多いですが、その目的、クラスによって他教科の指導もあります。子どもにあった塾を選ぶことが大切です。
ピアノ
ピアノは女の子の習い事というイメージが強かったのですが、最近は男の子も増えてきています。感性が豊かになり、情操教育にも役立ちます。また楽譜が読めるようになると、将来ピアノを楽しむことはもちろん、他の楽器を演奏するのにも役立つでしょう。
またピアノは、目で楽譜を読み、それを脳から指先に伝達し、各指が違う動きをし、鍵盤をたたきます。この一連の動作は、脳を刺激し、脳機能がまんべんなく鍛えられ、学力や運動能力までにも影響を及ぼすと言われています。
お習字・書道
最近はパソコンが普及し、文字を手書きする機会は減ってきていると言われていますが、日本では手書きをする場面がまだ多く残っています。例えば履歴書や冠婚葬祭の記帳など、文字は書いた人の第一印象を決めるひとつにもなり、美しい文字を書けることは、好ましい印象を与える面も。また海外では日本の伝統文化の一つのとしても注目されています。
そして文字が美しくなること以外に、姿勢がよくなって、落ち着いて座っていられるようにもなり、またお手本をじっくり見て書きますので、観察力や集中力も養われるはず。
体操
ストレッチやマット運動、跳び箱、といった基本的な体操から、平行棒、跳馬などを使用する器械体操教室や、女の子に人気のリボンやフープ、ボールなどを使用する新体操の教室などがあります。
基礎体力の向上と共に、柔軟性、バランス感覚、瞬発力、集中力などが養われていくでしょう。
サッカー
ひと昔前までは、サッカーは男の子の習い事、というイメージだったのですが、最近は女の子も習っている子が10年前に比べれば増えています。
サッカーはチームプレーのスポーツですので、仲間との連携が必要です。そこから協調性やコミュニケーション能力が高まり、またボールを次にどこへ回すか考えてパスを送ります。ですので、瞬時に判断する能力も鍛えられるでしょう。走ることが速くなり、基礎体力の向上に加え、持久力も高まります。
ダンス
文部科学省は2008年、中学校学習指導要領の改訂に伴い、保健体育において武道・ダンスを含めたすべての領域を必修としました。そのため、ダンスは後に学校での授業でも役立ちます。女の子に人気があるチアダンス、男の子にも人気があるヒップホップダンスなどがあり、最近では子ども向けのジャズダンス、フラダンス等の教室もあるようです。
音楽に合わせ、身体をリズムよく動かしますので、全身運動になり、リズム感や柔軟性も養われます。ダンスを通して、仲間とのコミュニケーションを豊かにしたり、自己を表現する楽しさや喜びを味わえることでしょう。
そろばん
近年は電卓やPCの機能が普及し、あえてそろばんを習わなくても、計算に不自由しない時代になってきています。にもかかわらず、そろばんは今尚、根強い人気があります。それは単に計算が速くなる、暗算ができるようになるというメリットだけでなく、その他にもそろばんを習う事で高まる能力がいくつかあるからです。
例えば、数字を読みながら、指先でそろばんの玉をはじく動作は、脳を刺激し活性化させます。そして精神を集中させて取り組む練習にもなるでしょう。
プログラミング
2020年、次回の学習指導要領の改定時に、プログラミングは必修の教科として取り入れられます。AIの進む時代背景をふまえ、小・中学校を通しプラグラミングを学ぶようになることからも、現在、人気上昇中の習い事となっています。
プログラミングについての技術的な知識が高まるほかに、物事を理論的に考え、問題解決する力も養われるでしょう。
近年のテクノロジーの発展は、今後益々進化を遂げ、我々の様々な生活のシーンで活用されることが予測されます。プログラミングの知識を持っていることは、就職などさまざまな場面において役立つでしょう。
おすすめの習い事
ここからは、今注目されているおすすめの習い事を紹介します。
将棋
若いプロ将棋士の活躍で、一気に注目が上がってきました。落ち着いてじっくり考え、集中力や論理的に未来を予測する力がつくでしょう。また挨拶も大切にし、礼儀も身に付いていくでしょう。
科学実験教室
家庭では、取り組むことが難しい科学的な実験を行う体験教室です。実際に実験を行う事で、より理解が深まり、理科への興味が高まります。知的好奇心を刺激し、科学的な思考力も養われるでしょう。
ボルタリング
2020年東京オリンピックの正式種目に認定されたこともあり、人気が上がってきています。壁に取り付けられたボールドと呼ばれる突起物を使って壁を登ります。全身運動と体力の向上、筋力アップはもちろん望めるのですが、どのボールドを使うか、考えていく力も必要となります。バランス感覚、柔軟性、体幹などが鍛えられるでしょう。
剣道
剣道は、相手の一瞬の隙を見て、有効な打突を決める、日本の伝統的なスポーツです。相手の動作に応じて、基本的な動作や技を学び、攻撃や防御をし、勝敗を競います。それはゼロコンマ何秒かの瞬時の判断、動作で決まりますので、集中力や判断力が養われるでしょう。また、相手を尊重し、礼儀作法も身につき、袴や胴着のたたみ方も覚えられます。
その他、注目の習い事
テニスや卓球、フィギアスケート、またバイオリン、和太鼓、エレクトーンなど、他にも子どもの習い事の種類は非常に多様化してきています。どの習い事も、たとえ専門的にその道に進まなくとも、大人になった時、趣味として人生を豊かにすることに役立つものです。
昨今は、習い事を2~3つ掛け持ちしてる子どもが増えています。さまざまな経験をさせることはよいと思いますが、多く習いすぎると、親子ともに疲れてどれも身に付かなかった、というケースも。子どもの時間的なことや負担を考え、親子で相談しながら、子どもにあった習い事をさせてあげたいですね。
(最終更新日:2019.10.23)