私たちは体内に酸素を取り込んでエネルギーをつくり出し、同時に有害な活性酸素も生み出します。活性酸素は、生活習慣病を引き起こすと指摘されています。これら活性酸素は体内の酵素で分解できますが、酵素は加齢により減少するので、抗酸化物質を摂取することが大切です。今回は、そんな健康視点による対決です。
ジューサーとミキサーはどこが違う?
抗酸化作用の高い栄養素を含む食品にはどのようなものがあるでしょうか。活性酸素を抑えるとされるポリフェノールを多く含む食品は、みなさんよくご存じの赤ワインやブルーベリー、緑茶や大豆などに含まれています。また細胞の回復を早めるビタミンA、C、Eは、小松菜、カボチャなどの緑黄色野菜、アセロラ、グレープフルーツなどに含まれ、100%ジュースやサラダなどを毎日摂ることで補えます。
ところで健康ドリンクをつくるジューサーとミキサー、どこが違うのでしょうか。
ジューサーは食品を砕いて繊維質と水分を分離して100%ジュースをつくるマシンで、しぼりかすが取り除かれるので舌触りがサラッとしたしぼり汁が飲めます。一方、野菜や果物などを細かく砕いて液体や粉末にするのがミキサーで、海外では一般的にブレンダーと呼ばれています。多くは水や牛乳などを加え、しぼりかすを出さず、投入したものすべてを食べられるスムージーやスープをつくります。
抗酸化物質は酸化されやすく、活性酸素によって体が酸化される前に、抗酸化物質自身が酸化されることで体を酸化から守っています。今回ご紹介するのは、ドリンクをつくる過程で空気や熱の影響をより少なくすることにこだわった、シャープのスロージューサーと真空ブレンダーです。スロージューサーは低速圧縮しぼりが可能な「ヘルシオグリーンプレッソ EJ-GP1」、真空ブレンダ―は真空攪拌で酸化を抑える「ヘルシオ真空ブレンダー EM-SB1A」です。
それでは手づくりの健康ドリンク対決の始まりです。
濃厚でサラッとした口当たりで味わえる「ヘルシオグリーンプレッソ EJ-GP1」
これまでのジューサーは、金属でできた円盤状のおろし金が1万回転/分以上の高速で回転するものでしたが、「EJ-GP1」は石臼のように32回転/分という低速で樹脂製のスクリューが回転するというもの。摩擦熱の影響を受けにくいので、より多くの抗酸化作用のある栄養成分を残せます。低速圧縮で搾ると空気の混入が少なく、分離しにくいサラッとした口当たりのおいしいジュースが味わえます。このスロージューサーは葉物野菜をそのまま投入できて家庭で青汁を簡単につくれるので、健康を気にする中高年にもお勧めです。
振動を抑えているため、低騒音な上、食材が飛び散りにくいので、これまで難しかった固いショウガの搾り汁や大豆を搾って豆乳を手づくりすることもできます。ジュースをしぼったあとに残るかすには繊維質が多く含まれ、捨てずに丸ごと活用できるドレッシングなどのメニューが付属のレシピブックに紹介されています。ジュースを搾るタンクやフィルター、スクリューなどは分解して丸ごと水洗いできます。また、金属刃を使用していないので安全に手入れができます。
投入した食材をすべて飲める「ヘルシオ真空ブレンダー EM-SB1A」
底面に回転刃の付いた透明容器に野菜や果物を投入し、本体にセットして撹拌して食材を細かく砕いて混ぜ合わせ、スムージーやスープをつくれるのがブレンダーです。撹拌する前に容器の中の空気を抜いて真空状態にすることで、食材と空気が触れ合う時間を減らします。これにより含まれる栄養分の酸化を抑えながら抗酸化作用のあるビタミンCやポリフェノールなどを多く残せ、泡立ちが抑えられた食感のなめらかなスムージーが楽しめます。投入したものすべてがドリンクになるので、腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれるとともに満腹感を得られやすいです。
縦長のドリンクボトルや3サイズの保存容器が付属し、栄養成分の低下を抑えながら真空状態で保存したり、食材と調味液を一緒に入れて真空状態にして、ピクルスなどの味を短時間で浸み込ませるなど、多目的に使えて便利です。
美味しく健康なライフスタイルを支える2モデル
スロージューサーと真空ブレンダーの健康ドリンク対決はいかがでしたか。
スロージューサーは青汁や豆乳など、飲みやすく高齢者や幼い子どもにもやさしいドリンクがつくれます。真空ブレンダーは、食物繊維が腸内環境を整えてくれて満腹感のあるスムージーなどのダイエット食だけでなく、スープや真空調理・真空保存など多目的な利用が可能です。生活シーンに合わせて選んだり使い分けたり、健康でおいしい生活をエンジョイしましょう。