涼しげな部屋に変化させるコツは○○! 夏のインテリアに役立つアイデア

蒸し暑い夏は、インテリアを変えるのにちょうどいい季節。ラグやファブリックに涼しい夏物の素材を使ったり、海を思わせるマリンアイテムを取り入れたりすれば、部屋全体がさわやかな印象に変わりますよ。インテリアをコーディネートする際には、どのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。夏のインテリアアイデアや事例をもとに、失敗の少ないインテリアのコツを紹介します。

変化が見えやすいのは、面積の大きなファブリック

ファブリックによって部屋の印象は大きく変わるもの

目に見えて「インテリアが変わった!」と思えるようにするには、それなりの面積に変化をもたらす必要があります。壁紙を変えられればインパクトは十分ですが、張り替えるのはハードルが高いですよね。そこで、簡単に印象チェンジができるカーテンやソファカバー、ラグなどのファブリックを取り替えましょう。カーテンはフックを外して付け替えて… という手間がかかるので、手軽さを求めるならソファカバーやラグが○。

ソファカバーを全部変えるのはなかなかハードルが高いものですが、マルチカバーといわれる大きな布を使えば簡単です。いま使っているソファの上に掛けるだけ。気に入った布があれば、端がほつれないように加工すればOK。ラグも、海や空、山を感じさせる寒色系に変えれば、爽やかな印象に早変わり。ホワイト系も、部屋が明るくなって悪くありません。できればカバーもラグも同じタイミングで取り替えて、一気に夏の雰囲気を作りましょう。

クッションの差し色コーデで効果倍増

部屋全体のバランスを見ながら差し色を考えましょう

マルチカバーやラグで部屋の印象を変えるのに成功したら、さらにこなれた印象を作るために、クッションを変えてみるのがオススメです。ここで注意してほしいのは、ラグなどと同系色にしてしまわないこと。色味だけでいうと、インテリアは同系色で統一感を持たせるほうがまとまりやすいのですが、「これでもか」というくらい色を揃えてしまうと、かえって単調になり、地味に見えることがあるのです。

そんな地味めのインテリアから脱出したいなら、クッションを差し色に使ってみてください。ブルー系で単調すぎるなら、ごく薄いブルー、イエロー、ピンクなどを組み合わせます。グリーン系に合わせるなら、イエロー、オレンジの他、ちょっとシックにパープル系も悪くありません。ホワイトはいずれにも合います。現在のインテリアが全体的に明るめのナチュラルなら、クッションをすべて同じ色にするのではなく、グラデーションをつけたり、多少差し色効果を狙った小さなサイズを加えたりして変化をつけましょう。

ソファ周りだけを変えたいなら素材感に注目!

リビングにラグがない家もあるでしょう。インテリアコーディネーターとしては、ぜひこの機にラグを取り入れてほしいという気持ちがありますが、モノを増やしたくないという人も多いこのご時世、「ソファ周りだけ手軽に変えたいときにどうしたらいいの?」という質問を受けることがあります。そんなときには、色ではなく、素材にこだわってみるのも一つの手です。
夏は半袖で過ごすことが多いので、肌でインテリアの変化が感じられます。マルチカバーやクッションも、手や腕、時には顔や首など、肌に触れる機会が多いアイテム。ファッションと同じく、「今この素材を快適に思うか?」という感覚に従って選ぶと良いでしょう。オススメは麻素材。ハリのある麻、くたっとした麻、いずれでも構いません。さらりとした麻の素材は、夏インテリアの素材に最適です。

夏のインテリア雑貨+アートでイメージチェンジ

やりすぎはNG。マリンアイテムは“さりげなさ”がポイントです

ファブリックだけではなく、「インテリア小物で季節感を演出したい」という人にぴったりなのが、この時期のインテリアショップに数多く並ぶマリンアイテムです。実際に海に行くかどうかは別として、海を思わせるインテリア雑貨は、夏を感じるお手軽アイテムと言えましょう。
しかし、これらは「やりすぎ注意」の筆頭格でもあります。大人っぽさを求めるなら、貝殻などは「自分が海に行って、思い出を持ち帰った」くらいの、ささやかなスタイリングを目指してください。一ヶ所にたくさん置くのはNG。玄関先に、リビングの一角に、窓際に、など、さりげなく夏を感じさせるのがポイントです。個人的にオススメしたいのは、灯台や船などのオブジェです。通年で使えますが、貝殻をプラスして飾ると季節感が高まること間違いなし。オブジェは並べて使わずに、家の中全体でモチーフをつなげると海の風景になる、というくらいのスケールで考えると、こなれた印象になるでしょう。

もし、いかにも海(あるいは山)、という印象を作りたいのなら、アートの導入がオススメです。インテリア雑貨にプラスして、夏の風景を閉じ込めた写真や絵を飾ると雰囲気が出ます。額装が面倒な場合は、夏の間だけ、と割り切って、マスキングテープなどで固定すると、アートを取り替えるときに手間がかかりません。

風が通る様子をシェルやモビールで楽しむ

デザインも豊富な風鈴。インテリアに合うものを探してみましょう

風鈴が鳴ることで風を感じ、涼しい気分になるのは日本人だけ、と聞いたことがあります。しかし、たとえ気のせいだったとしても、風鈴で風を感じること、風を視覚化して夏を想うことは、なかなか風流で捨てがたい文化だと思いませんか。ここ数年で、おしゃれなインテリアにマッチする風鈴がいくつもデザインされているので、そういったアイテムを取り入れるのもよいですし、風が通る様子だけをモビールで楽しむのも一興です。
モビールについて言えば、気球や雲など、夏の空に似合いそうなモチーフを選ぶと良いでしょう。モビールの向こう側に晴れた青空があるとより美しく見えます。また、幾何学模様のシャープなモビールをリビングにつり下げて影を楽しむのもステキですよ。

身の回りのモノをインテリアアイテムに

季節のインテリアは、特別なアイテムを飾らないとダメということはありません。たとえば、夏のお出かけに欠かせない帽子。麦わら帽子も夏を思い起こさせるのに十分なアイテムですが、これを美しくディスプレイすることで、夏っぽい雰囲気が出ますよね。また、かごバッグなども夏を連想させます。もし使わなくなったバッグがあれば、その中にコップを入れて夏の花を生けるのも良いでしょう。また、夏にお似合いのグラスなども、窓辺に並べて花を飾ればステキなコーナーが作れます。

今回は、夏のインテリアのアイデアやコツを紹介しました。どんなにお気に入りのインテリアでも、あまりにも長く目にしていると「ちょっと飽きたかも」なんて思ってしまうことがあります。そんなときは、季節感のあるインテリアに挑戦して、見慣れたお部屋をリフレッシュしてみてくださいね。

(最終更新日:2019.10.05)
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