子どもだけでなく大人も魅了される人気キャラクターを紹介している好評シリーズ、第2弾はきかんしゃトーマス。1945年にイギリスで1冊の絵本からスタートした人気シリーズで、今や世界中の子どもや鉄道ファンから愛される人気者に。日本でも1990年からアニメーションが放映され、2014年には静岡県・大井川鐵道とのコラボレーションとして「DAY OUT WITH THOMAS(TM)」開催と蒸気機関車きかんしゃトーマス号の運行がスタートしました。年々その人気には拍車がかかり、乗車チケットは争奪戦になるほど常に話題を集めています。今回はトーマス号をはじめ、きかんしゃトーマスの世界観を楽しめるレポートをお届けします。
個性豊かな仲間がいっぱいの「きかんしゃトーマス」シリーズ
原作はイギリス人のウィルバート・オードリー牧師で、1945年に創刊した「汽車のえほん」を、鉄道模型を使って映像化。その後CGアニメーションとなり、現在も放送が続いています。子ども向けでありながら、精巧な鉄道模型や個性豊かな仲間たち、引き込まれるストーリー展開で幅広い世代のファンを獲得。トーマスの親友であるパーシー、頼れるヘンリー、日本から来たというヒロなど、きかんしゃの仲間たちも年々増えています。
日本では2014年から「きかんしゃトーマス号」運行開始
大井川鐵道とのコラボレーションは2014年から。イギリスではもう20年以上開催されているという観光イベント「DAY OUT WITH THOMAS(TM)」の日本版として、きかんしゃトーマス号の運行がスタートしました。DAY OUT WITH THOMAS™はきかんしゃトーマスの世界観を演出しているイベントで、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどで実施されていますが、アジアでは日本が初。
一番の見どころは、大井川本線の新金谷駅〜千頭駅の区間を走るきかんしゃトーマス号。本物のトーマスに乗車している気分に浸れて、のどかな風景も楽しむことができます。
今年は主要キャラクターのフリンが初登場
トーマス号、ジェームス号が出発する新金谷駅には、蒸気機関車の車両整備工場があります。運転日に限り、ここでは工場見学(小学生以上500円)も開催。また7月20日からは特殊消防車のフリンというキャラクターが登場したばかり。トーマス号、ジェームス号に乗車する前にぜひチェックしたいところです。
きかんしゃトーマス号が走る姿を見たいなら、大井川鐵道大井川本線近くにある川根温泉で待つのがおすすめ。温泉の目の前には大井川に架かる鉄橋があり、きかんしゃトーマス号を見ることができます。
千頭駅では、何度訪れても楽しいトーマスフェアを開催
トーマス号やジェームス号のチケットは毎年予約でほぼ完売。もし乗車できなかったとしても、停車駅では間近でじっくりと見ることができます。終着駅となる千頭駅構内では12月1日までトーマスフェアが開催されていて、トーマスの仲間であるパーシー、ヒロなどが展示されており、運転席に入ることも可能。きかんしゃジェームス号の運転日にはみんなが会場に勢ぞろいするとあって、絶好のフォトスポットになっています。ウィンストンはアトラクションとして乗車可能です(ウィンストンを含めた5両横並びはこの日だけの特別な演出)。
トーマス号は11時54分に千頭駅に到着し、14時10分の出発まで千頭駅に停車しています。その間にぜひ見たいのが転車台にいるトーマス号。新金谷駅に向かうために車両を方向転換します。
トーマスフェアにはラスティーの遊覧貨車や子ども用のトーマスミニSL、“てトロ”という手漕ぎ自転車などもあり、小さな子ども連れでも長い時間楽しめる工夫がなされています。
限定のオリジナルグッズを要チェック
大井川鐵道でしか買えない、オリジナルグッズもたくさん用意されています。千頭駅構内では、デザイン性の高いバッグやティッシュケース、マグカップなどを販売。千頭駅を訪れて入場した人のみが購入できるため、レアグッズになっています。
秋にはハロウィン装飾のトーマスもお目見え
DAY OUT WITH THOMAS(TM)は今年初めて、ハロウィンイベントを開催。9月7日から10月28日運行分のきかんしゃトーマス号は、車両や客車がハロウィン仕様になるそう。新金谷駅の車両整備工場、千頭駅のトーマスフェアもハロウィンのデコレーションが施されて限定グッズも販売される予定です。
ハロウィン仕様のトーマス号乗車チケットの1次抽選はすでに終了していますが、2次抽選の受付は8月14日から18日の間にローソンチケット(ローチケ)にて行われる予定。また乗車20日前から前日までも、いくつかの方法で直前販売も行われるそうです。どうしても乗りたいという人はこまめにホームページをチェックしてみてください。たとえ乗車できなくても、この時期だけのハロウィン仕様トーマス号は一見の価値があるはず。
キャラクター1台1台に親しみや愛着を持てるきかんしゃトーマスと仲間たち。きかんしゃトーマスの世界に入り込める大井川鐵道のDAY OUT WITH THOMAS(TM)は、一度といわず何度でも訪れたい場所になりそうです。
取材協力/大井川鐵道
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