大きい本棚もOK!背の高い家具をすっきり配置するには?

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狭い部屋を広く見せるテクニックとして、「背の低い家具を配置して、高さをなるべくそろえるようにする」という方法を以前の記事で紹介しましたが、本棚などはなるべく収納力のあるタイプを置きたいという方もいるでしょう。となると、必然的に背の高い家具になってしまうことが多いですが、そうした場合でもすっきりと見せる配置にすることがポイントです。
そこで今回は、背の高い家具でも部屋をすっきりと見せるテクニックを紹介します。

背の高い家具を置くことのメリット・デメリット

まずは、背の高い家具を部屋に置くメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。

メリット

背の高い家具ならではのメリットとしては、本棚などの収納家具であればその収納力の高さと、部屋に立体感を演出できる点が挙げられます。

省スペースで収納力が高い

部屋は狭いけれど物が多いという場合は、背の高い収納家具を選んだほうがいいケースもあります。収納したい物がたくさんあり、背の低い収納家具を複数配置しようとすると、その分スペースも必要となります。背の高い収納家具であれば、部屋の天井に近い部分のデッドスペースを有効的に活用しながら、たくさんの物を収納することができます。

部屋の造りによっては、背の低い収納家具を複数置くよりも、一つの背の高い収納家具を置いたほうが物もまとめやすい上、部屋全体もすっきりと見せることができます。

部屋に立体感を演出できる

ソファやダイニングテーブルなど、日常的に使用する家具は必然的に高さも低くなります。そのため、テーブルやソファだけを置いた部屋は全体的に平面的で、メリハリのない印象となりがちです。

そこでメリハリをつけることに役立つ家具が、背の高い家具です。背の高い収納家具をひとつでも部屋に置くことによって立体感が生まれ、部屋全体を引き締める効果が得られます。

背の高い家具は、その家具自体に存在感があり、デザインにこだわって作られている物も多いです。デザイン性にこだわった家具を選び、上手に部屋に取り入れることで、部屋の印象を大きく変えることができます。

デメリット

背の高い家具のデメリットとしては、やはり圧迫感が出てしまいやすいということが挙げられます。特に狭い部屋の場合、背が高く横幅も広いタイプの家具は存在感が大きく、部屋全体を圧迫してしまうため注意したいところです。
狭い部屋に背の高い家具を置きたい場合はいくつも置かず、配置にも注意することがポイントといえます。

背の高い家具でもすっきり見える方法

ここからは、背の高い家具でも部屋をすっきりと見せるためには、どのようなスタイルの物を選ぶべきなのか、また家具を配置する際のコツについても見ていきましょう。

壁に近い色か背板なしタイプの家具を選ぶ

暗色のインテリアは存在感も大きく圧迫してしまうため、狭い部屋に複数置くと窮屈な印象を与えてしまいます。よって、ホワイト系など壁に近い色の家具であれば部屋全体の色味になじみやすく、圧迫感も軽減できるでしょう。また、部屋全体も明るい印象にできます。

ホワイト系の家具が好みではないという場合は、背板がない、オープンタイプの収納家具もおすすめです。背板がない本棚やシェルフは奥が抜けている分、暗色の部分も少ないため、背が高くても圧迫感を抑えることができます。また、ほかの家具と色合いや素材感を統一させることも、すっきりとした部屋にするためには重要です。

遠近感が出るように配置する

背の高い家具は、部屋の入り口側に配置することがポイントです。部屋の奥へ行くにつれて視線が抜け、遠近感効果が得られるため、開放的な雰囲気の部屋にすることができます。

また、入り口付近は死角になりやすいスペースでもあるため、背の高い家具でも存在感を抑えて置くことができるでしょう。

部屋の角にまとめて配置する

背の高い家具は存在感が大きいため、できるだけ部屋の隅や角にまとめて配置し、バランスをとりたいところです。部屋全体にバラバラに背の高い家具を配置すると、圧迫感が出て部屋が狭く見えてしまうため注意しましょう。

低い家具との組み合わせ方

背の高い家具と低い家具、どちらも置きたい場合は、組み合わせ方に気を付けたいところです。低い家具の上には小物などを置いたり、空いたスペースの壁面に絵などを飾ったりして、背の高い家具とのバランスをとるようにしましょう。そうすることで家具同士の高低差が目立たなくなり、バランス良く家具を配置することができます。

背の高い家具を置く際は地震対策も忘れずに

背の高い家具は、地震で転倒した際のリスクも大きいため、地震対策をしておくことが大切です。家具を壁付けすることはもちろん、転倒防止ストッパーなどの転倒防止グッズを使って対策しておきましょう。

最も効果がある地震対策の方法としては、家具の上面を壁と固定するタイプの転倒防止グッズを使うことです。賃貸の場合は壁にネジを打ち込むことが難しいため、粘着シールなどで固定するタイプを利用していただきたいです。

背の高い家具は選ぶ段階から慎重に

背の高い家具は、色や背板の有無などによって圧迫感が出るかどうかが大きく変わってくるため、すでにある家具とのバランスや配置方法も考慮して慎重に選びたいところです。
収納力の高さや、部屋全体にメリハリをつけることができるといったメリットが背の高い家具にはあるため、上手に選んで配置することで、おしゃれで収納機能も充実した部屋にできるはずです。

(この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleからの転載です)

(最終更新日:2019.10.05)
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