材料を選び、イチから作るDIYは手間もかかりますが、自分の好みや使いやすさにこだわったものができるので満足感は高くなります。今回は、手をかけるとガラリと家の雰囲気が変わる壁に注目。「大がかりになるのでは?」と思われる壁のDIYですが、比較的簡単にアレンジできる方法を紹介します。
アレンジのアイデア1:マスキングテープ
壁紙を貼り替えるとなると一苦労ですが、マスキングテープを活用すると簡単に、しかも壁紙を傷つけずにアレンジすることが可能です。太めのマスキングテープで横にラインを1本入れるだけでも空間が引き締まります。細いマスキングテープの場合は、細かく切ってドット柄にしたり、ストライプを作り出したりすることもできます。
いろいろな色のマスキングテープを使って、絵を描くのもおすすめ。ウォールシールと組み合わせると、アレンジの幅が広がります。子どもと一緒に遊びながら配置していくのも楽しいですね。
アレンジのアイデア2:突っ張り棒とワイヤー
壁を傷つけたくない場合は突っ張り棒を活用するのがよいでしょう。突っ張り棒を設置してフックをつけるだけでOK。キッチンツールをぶら下げて収納代わりにできるほか、写真をぶらさげてインテリアとして見せても良いので、汎用性の高さが魅力です。
設置するときは、突っ張り棒がバネ式かジャッキ式かを確認しましょう。一般的に安価なのはバネ式で、100円ショップにも売られているタイプです。こちらは空間より1~2cm長くして、設置場所に押し込むのが外れにくい設置方法なんだそう。横に2本渡した上に段ボールなどを敷けば、簡単な棚がすぐに完成します。
ジャッキ式はバネ式より耐荷重がある場合が多くなっています。横に渡して洋服などを掛けるのが一般的ですが、縦に2本渡して間にワイヤーネットを入れると、ものを掛けられる場所が圧倒的に増えます。ワイヤーネットは結束バンドで突っ張り棒に固定することもできますが、突っ張り式の棚としても多数販売されています。こうした商品を利用しても良いですね。
アレンジのアイデア3:飾り棚
雑貨店やインテリアショップで販売されているインテリアラックを使うと、簡単に棚が完成します。収納スペースが増え、雰囲気も変わるので一石二鳥。アンティーク調から北欧調、ナチュラルスタイルまで幅広い商品があります。棚の色が気に入らないというときは、思い切ってペンキなどで塗り替えてしまうのも手ですよ。
また、重いものを乗せたいときは棚受けを使いましょう。棚受けは壁面から垂直に飛び出す、棚板を乗せるための金具のこと。棚受け自体のデザインも豊富ですし、上に乗せる棚板もいろいろと選べますので、カスタマイズが可能です。お気に入りの空間を目指すことができますよ。
アレンジのアイデア4:シールミラー
シールミラーは名前の通り、シールのように貼ることができる鏡です。鏡があると空間が広く見えるのですが、ぶつかった衝撃や地震で割れる危険性を考えると、居間に大きな鏡は置きにくいもの。ミラーフィルムがシール状になっているシールミラーなら、割れる心配がなく、好きな形にカットすることが可能です。
マスキングテープやウォールシールと組み合わせて、メイクコーナーを作り上げるのもステキですね。
アレンジのアイデア5:黒板塗料
原状復帰を必要としない部屋であれば、一部分に黒板塗料を塗ってしまうのもひとつでしょう。黒板塗料はペンキ状の塗料で、黒以外に緑系や青系、茶系のものなどが販売されています。お部屋のテイストに合わせて、好みの色を選んでくださいね。塗る前にマスキングテープなどで養生をしてから行うようにしましょう。
乾燥すれば、チョークでいろいろな絵を描けるようになります。その日の気分で絵を描き変えられますし、子どものプレイエリアにもなります。薄めの木材を打ち付けて、黒板風の枠を作ってもかわいいですね。
アレンジのアイデア6:有孔ボード&すのこ
適当な大きさの有孔ボードを壁につけるだけで、壁面インテリアは変わります。規則的に並んだデザインなら壁面に動きを作り出せますし、フックをかけてチャームをつければまた違った表情に。アクセサリーや鍵の置き場所としての実用性もあります。細めの角材などでフレームをつけてもかわいくなりますよ。
また、すのこも同様の使い方ができます。100円ショップの小さいサイズのものは軽く、ヒートンをつければ簡単にフックにぶらさげることができます。アクリル絵の具などで色を塗っても良いですね。
アレンジのアイデア7:壁紙
部屋全体の壁紙を変えるのは手間もお金もかかってしまいますが、一部分を変えるなら簡単に、かつ安価にできます。貼って剥がせるタイプの壁紙なら、飽きても剥がすことが簡単にできるのでハードルも低いですよね。他の壁と対照的な色にしたり、大胆なプリントのあるような柄にしたりするとアクセントとして効果的です。
アレンジのアイデア8:腰板
もう少し踏み込んだDIYをしたい方には腰板がおすすめ。腰板とは、壁面の腰の高さくらいまでに貼った装飾用の板のこと。和風建築で多い装飾ですが、白く塗ったものであればナチュラルやアンティークなインテリアにもぴったりです。腰板専用の羽目板のキットが販売されているので、細かな加工をする必要はありません。両面テープや釘、金づちで作っていくことができますよ。
木を打つのはちょっと…という人には、木目調のクッションシートがおすすめ。こちらはインテリアショップで販売されています。
アレンジのアイデア9:タイルシート
キッチンや洗面所などの水まわりの壁面をタイルシートにするのも○。水まわりは汚れやすいスペースなので、汚れが目立ってきたらシートを変えるのがベターです。タイルを1枚ずつ貼っていくのは大変ですが、タイルシートなら剥離紙を剥がして貼るだけ。陶器製のシートもありますが、タイル風のプリントがしてあるタイプもあります。陶器製は、やはり質感がよくて見栄えがいいものです。しかし、プリントタイプは値段がお手ごろなので捨てがたいところ。予算に合わせて選んでみてください。
アレンジのアイデア10:コンセントカバー
小さいのに意外と存在が大きいコンセントやスイッチ部分。実はカバーの交換ができるんです。木目調やイラストが入っているものなどさまざま。100円ショップでも置いてあることがあるので、要チェックです。
端からマイナスドライバーを差し込み、今あるカバーを外して新しいカバーを押し込むだけ。5分程度でできちゃいます。カバー自体が見つからなかったら、カバーの上に貼るステッカーを活用するのもいいですね。生活感があふれがちなコンセントやスイッチ部分に手を入れると、部屋全体が一気にこなれた印象になります。ぜひトライしてみてくださいね。
アレンジのアイデア11:ウォールライト
壁の表情を変えるには、照明をつけるという方法も。ウォールライト(ブラケットライト)の中には、充電池や乾電池などを使用し、電気工事なしで設置できるタイプもあります。LED照明を選べば、電池消費が少なく済むので、電池交換の手間も省けますよ。
面積の大きな場所を加工すると、部屋の雰囲気がガラッと変わりやすいもの。壁面のDIYは意外とアレンジが豊富なので、コスパも満足度も高いはず。「今の部屋に飽きた!」という場合にはぜひ取り組んでみてくださいね。
(最終更新日:2019.10.05)