子どもたちが待ちに待った夏休みがいよいよスタート。小学生の子どもを持つパパ・ママは夏休みの宿題、特に自由研究に頭を悩ませているのでは? 最近では、自由研究を兼ねて夏の家族旅行に出かけるファミリーも実は増えています。「自由研究が1日で完成!」などといった専用宿泊プランやツアーも数多く出ているのですが、テーマを自分自身で見つけることも大事なプロセス。そこで子連れ旅専門のトラベルエディターとして活動する筆者がおすすめするのは、キャンプやグランピング旅です。自然いっぱいの環境で数日過ごすことで、興味ある分野やテーマがきっと見つかるはず。今回は、来年小学生になる我が子のための情報収集を兼ねて、参加したCAMP on PARADEによるグランピング旅in北海道を詳細レポートします。
グランピングなら、キャンプ初心者でも安心
今回参加したCAMP on PARADEのグランドツアーは、キャンプ用品を手がける会社が立ち上げたグランピング旅。テントやエアストリーム(高級キャンピングトレーラー)ごと、数ヶ月間隔で日本全国を旅して回るグランピングを提供しています。グランピングはラグジュアリーなキャンプという意味で、設営、食事提供はすべてCAMP on PARADEにお任せ。いわば移動するホテルです。通常は親がキャンプ好きでないと子連れのアウトドア旅はハードルが高いものですが、こうしたグランピングなら気軽に参加OK。グランドツアーは停泊地ごとに用意された滞在中のアクティビティもすべて代金に含まれていて、普通の旅行とあまり変わらない持ち物と気軽さでキャンプを楽しむことができます。
キャンプ地では、昆虫採集や生活の知恵を学んでみて
自然に囲まれた環境なので、キャンプ中は昆虫採集や観察にうってつけ。街なかでは見かけない珍しい昆虫はもちろん、馴染みのある蝶やカナブンなどもたくさんいるのでじっくり観察するいい機会です。あると便利なのは虫かご、虫取り網、虫めがね。ちなみにスケッチブックと色鉛筆は、CAMP on PARADEのアメニティに含まれていました。
キャンプならではのイベント、アウトドア料理も自由研究にもってこいのテーマ。今回はグランピングなのでスタッフさんが用意してくれるものも多かったのですが、薪割りをやらせてもらったり、火おこしのしくみを教えてもらったり、包丁を使って材料を準備したりと、できる範囲で料理を手伝うことも可能でした。最近では、震災や豪雨でライフラインがストップしキャンプのような状況で生活していかなければならない場面も増えています。どんな環境でも生き抜くために何をすればよいか、どんなものが必要かを学ぶきっかけにもなりそうです。
北海道らしい広大な敷地で野菜収穫とバター作りにチャレンジ
今回のCAMP on PARADEのグランドツアーは、野菜収穫体験と牧場訪問がアクティビティとして用意されていました。キャンプ地から車で15分ほどの場所にある農園で旬の野菜を収穫。その野菜がどうやって育てられているのか、どんな葉でどんな花をつけているのか……。店頭でしか野菜を見たことがない子どもなら、とても新鮮な体験になるはずです。
牧場訪問では、バター作りのアクティビティに挑戦。生クリームと水を専用容器に入れて、内部の羽根を回転させるハンドルをひたすら回すこと30分。その後、水でバターを洗い、塩を混ぜて完成するまで約1時間かかります。普段何気なく食べているバターがこんなに手間のかかるものだということを、身をもって体験することができました。ちなみに野菜収穫体験もバター作り体験も、グランドツアーの代金に含まれています。
夜のキャンプファイヤーや大人時間もしっかり確保
日中は思いきり遊ぶ時間。夕食後はキャンプファイヤーを囲みながら、のんびり過ごして子どもとのコミュニケーションを深めます。エアストリームは3台あるため、日程によっては他のファミリーと一緒になることも。スタッフさんも含めて家族以外の人と触れ合うのも、子どもにとっては大きな経験になるはずです。
通常の旅行なら野生動物ツアーなどを探してみるのも手
一度にたくさんのことを学べ、興味を広げることができるキャンプ。グランピングならキャンプ初心者でも参加できますが、通常の旅行で自由研究を兼ねたいなら現地の日帰りツアーやアクティビティを検討してみるのもおすすめです。
夏休みの自由研究は、数時間で完了するお手軽講座や専用キットも販売されていますが、自分の五感をフルに使って得た体験や情報をかたちに残したいもの。宿題のためだけにやるより、子どもの将来をもっともっと豊かにしてくれるかもしれません。夏休みの家族旅行は子どもの可能性を広げる絶好のチャンスととらえて、普段はできない体験をさせてあげられるといいですね。
取材協力/CAMP on PARADE、ピッキオ
(最終更新日:2019.10.05)