絵本やアニメ、漫画などの人気キャラクターには、子どもに限らず大人からも熱い支持を得ているものがたくさんあります。そんなキャラクターたちの世界に入り込めるミュージアムやイベントの体験レポートシリーズとしてお届けする第1弾は、アンパンマン。長年放送されているアニメーションだけでなく全国5ヶ所にはミュージアムがあり、世代を超えて愛される日本有数の国民的存在です。この7月には、横浜アンパンマンこどもミュージアムがリニューアルオープン。新しくなったミュージアムの見どころと、大人も楽しめるポイントをご紹介します。
アンパンマンは漫画家・絵本作家であるやなせたかしさん原作の絵本シリーズ。主役のアンパンマンは子どもから絶大な支持を得ている人気者で、ばいきんまん、しょくぱんまん、カレーパンマン、ドキンちゃんなどの主要な仲間たちのほか、登場する仲間たちはギネス世界記録認定を受けるほど数多いのも大きな特徴です。アンパンマンはただ強いだけのヒーローではなく実は弱点もあるのですが、どんなに強い敵でも恐れず立ち向かい、完全に悪をやっつけることもしない、心優しい正義の味方。東日本大震災のときはアニメの主題歌「アンパンマンのマーチ」に勇気付けられたという人も多かったというのは有名な話です。
全国にあるアンパンマンこどもミュージアムのうち、今回は横浜のミュージアムが移転リニューアルオープン。よりアクセスしやすい場所に移転し、全天候型の完全屋内施設としてパワーアップしました。
ミュージアムフロアはアンパンマンの世界感を忠実に再現
横浜アンパンマンこどもミュージアムは1Fがグルメやショッピングを楽しめるフロア、2・3Fが有料のミュージアムフロアになっています。2Fでチケットを購入し、「アンパンマンに会いたい」という子どもたちの夢をかなえるミュージアムがある3Fに上がります。まず見えてくるのはアニメでもおなじみのパンこうじょう。外観や内部の様子など細部まで世界感が再現されています。
ミュージアムフロアで絶対見逃せないのがメインステージ。パンこうじょうを舞台に、アンパンマンと仲間たちが登場するステージが毎日開催されます。パンこうじょう前の人工芝が観客席。アンパンマンたちは時折ステージを降りて近くまでやってきてくれます。
1Fは無料で入れて買い物や食事を楽しめる
1Fは入場無料のショップ&フード・レストランフロア。14店舗が入っていて、食事や買い物を自由に楽しめるようになっています。短い時間でふらっと立ち寄るだけでも満喫できそう。
フードコートには丼やおむすび、ごはんものをそろえたごはんやさん、手ごねの本格バーガーが自慢のハンバーガーやさん、本場のさぬきうどんを使用しているうどんやさんなど充実のラインナップ。器をお持ち帰りできるメニューもあるので、コレクターはぜひ注文したいところです。
アンパンマンレストランは、フードコートよりゆったり食事したいときに重宝。ロコモコ風ハンバーグ焼きごはんをはじめメニューが豊富で、キッズメニューもカレーやラーメン、スパゲティーなどがあります。また、おやつタイムにうれしいソフトクリームやさんやポップコーンやさんも。
ミュージアムでしか手に入らない限定アイテムをチェック
せっかく訪れたなら、ここでしか手に入らないアイテムを購入したいところ。横浜アンパンマンこどもミュージアムでは、2Fのミュージアムショップと1Fのショップで関連アイテムが販売されていますが、レア感を求めるならミュージアムショップがおすすめ。ミュージアムに入館しないと手に入らないアイテムを取り扱っていて、なかには横浜限定のものも。
1Fフロアでおみやげにしたいのは、ジャムおじさんのパン工場の焼きたてパン。リニューアル前のミュージアムでも絶大な人気を誇っていたベーカリーで、アンパンマン、ばいきんまん、しょくぱんまんなど人気キャラクターパンが勢ぞろいしています。
人に優しく生きること、自己犠牲の精神、そして悪を完全に排除しない寛容な心…。アンパンマンは、忙しい日々で大人がついなおざりにしがちな大切なことを教えてくれる稀有な存在です。リニューアルした横浜アンパンマンこどもミュージアムは、そんな気持ちをいま一度思い起こすためにもぜひ訪れたい場所になりそうです。
<取材協力>
横浜アンパンマンこどもミュージアム
神奈川県横浜市西区みなとみらい6丁目2番9
アクセス:みなとみらい線「新高島駅」3番出口より徒歩3分、JR「横浜駅」東口より徒歩10分 駐車場(第一駐車場128台、第二駐車場188台収容)完備