クレジットカードには、さまざまな情報が数字が記載されています。その数字に隠された意味をあなたは知っていますか? 本記事では、クレジットカードの番号の持つ意味を詳しく解説。安全性を高めるために気を付けておくべき注意点もあわせて紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
クレジットカードの表面に記載されている情報
まずは、クレジットカードの表面に記載されている情報をチェックしていきましょう。カードの表面には、クレジットカード番号・カード発行会社のロゴやマーク・有効期限・カード名義人の氏名が記載されています。
有効期限は「00/00」といったように、国際規格で定められた書式で記載されています。
有効期限の表記の例
「09/21=2021年9月」「12/23=2023年12月」
また、カード名義人の表記も要チェックポイント。海外旅行中にパスポートとクレジットカードのローマ字表記が異なると、使用できない場合があるので注意しましょう。カードの新規申し込み時にパスポートの表記を確認しておくと安心です。
カード名義人の表記相違の例
「クレジットカード=YOSIDA」「パスポート=YOSHIDA」
… 表記が異なると、使用できない場合も!
クレジットカードの裏面に書かれている情報
カードの裏面にはセキュリティコードや磁気ストライプなど、第三者による不正使用を防止する情報が記載されています。番号を誰かに知られることがないように、表面と同様に管理には十分注意しましょう。
(1)セキュリティコード
裏面には「セキュリティコード」と呼ばれる3桁もしくは4桁の番号が記載されています。インターネットショッピングを利用する人は、手続きの際に入力した経験があるのではないでしょうか。セキュリティコードはクレジットカードがスキミング被害(磁気に登録された情報が抜き取られること)にあったときの不正使用を防ぐもの。カード番号や有効期限と同様に慎重に取り扱いましょう。
(2)磁気ストライプ
磁気ストライプは、カード裏面の上部にある黒い線のようなもの。加盟店のレジや専用の決済機に磁気ストライプをスライドさせることで、カード情報を読み取り、決済します。最近はカードを差し込んでICチップを読み取る方法が主流ですが、チップ破損時やセルフレジなどではスキャン式が用いられることが多いです。
(3)電子マネー、ポイントカードのバーコードなど
クレジットカードにポイントカードや電子マネー機能が備わっている場合、カードの裏面にはポイントカード番号や専用のバーコードが記載されています。
クレジットカード番号は何を表している?
クレジットカード番号はすべてがランダムに決められているわけではなく、規則性があることをご存じでしょうか。14~16桁のカード番号は、大きく「1~6桁目=カード種別」「7桁目以降=会員ごとの番号」の2つに分けられます。
(1)1桁目はカード発行会社の業種
1~6桁目までは、銀行識別番号(BIN)または発行者識別番号(IIN)と呼ばれる番号が記載されています。カード会社の発行元を確認したい場合は1桁目の数字をチェック。「JCB=3」「Visa=4」「MasterCard=5」など、あらかじめ発行元によって先頭数字が決められています。
(2)7桁目~最後の一つ手前の桁は会員識別番号
7桁目以降は会員ごとに割り当てられた番号が記載されています。
(3)一番最後の桁はチェックデジット
最後の桁は「チェックデジット」と呼ばれています。チェックデジットは一定の計算式よって導き出される値で、番号の入力ミスや誤った読み取りを検出してくれるもの。ミスのすべてが検出されるわけではありませんが、クレジットカード番号の入力時に整合性をチェックする重要な数字です。
不正使用を防ぐためにクレジットカード番号の入力・管理は慎重に
クレジットカードの安全性を高めるため、カード会社はセキュリティコードや有効期限などさまざまな工夫を施しています。しかし、カードを所有しているユーザーの管理が不十分であると、不正使用のリスクが高まってしまう可能性大。利用者側の管理も厳重にして、より安全性を高めていきましょう。
(1)インターネットショッピング利用時の注意点
インターネットショッピング利用時には、クレジットカード番号・有効期限・カード名義人の氏名・セキュリティコードの入力が必要です。セキュリティコードの入力を求めることで、不正使用を未然に防げる可能性が高まります。しかし、サイト上でカード情報を保存している場合はセキュリティコードの再入力なしで決済できることも…。クレジットカード情報をブラウザ上に保存する場合は、ログイン時に必要なパスワードの定期的な見直しを行いましょう。
(2)店頭利用時の注意点
店頭でクレジットカードを利用する場合は、カード番号を第三者に見られないように要注意。会計時、トレイにカードを出しっぱなしにするのではなく、決済のタイミングでサッと渡すようにしましょう。また、店頭でのクレジットカード利用で、カード番号やセキュリティコードを要求されることはありません。番号を求められた場合にはむやみに教えず、加盟店やカード発行元に確認しましょう。
(3)カードの紛失・盗難時の対応
万が一、クレジットカードを紛失した場合はカード会社に問い合わせをして、カードの利用を停止してもらいましょう。紛失・盗難によって不正使用があった場合は、不正使用であるか否かの審査が行われます。不正使用に関して名義人の過失がないと認められた場合は、保険によって使われた金額をカバーしてもらえるので安心してくださいね。ただし補償される期間には定めがあるので、不正使用の疑いがある場合はすみやかに手続きを行うことが重要です。
まとめ
クレジットカードに記載されているさまざまな数字。発行元やカード種別を表すのみでなく、利用者がカード犯罪に巻き込まれないための工夫がされています。それぞれの番号の意味を理解することで、不正使用のリスクはグッと減少します。番号が第三者に流出しないよう細心の注意を払い、より安全にクレジットカードを利用しましょう。
(最終更新日:2019.10.05)