定番か? 最新か? 本当に使える道具対決【梅雨対策編】

今年もまた梅雨の季節がやってきました。人や動物、植物にも必要な雨だと分かっていても、通勤や通学時に服や靴が濡れ、食べ物が腐ったりカビが生えたり、蒸し暑くて不快で、とってもユーウツ。そんな梅雨シーズンに活躍する道具の対決です。

梅雨シーズンは、洗濯物が外に干せないので乾きにくく、洗濯物をためこんでしまうと大変ですよね。

外干しできない洗濯物を乾燥させるには洗濯乾燥機が便利です。衣類乾燥機能を内蔵した洗濯乾燥機は、洗濯・すすぎ・脱水・乾燥を全自動で連続して行えるスグレモノです。価格は高くなりますが洗濯機を買い替える時の有力な候補になるでしょう。

洗濯機を買い替える予定がない人は、脱水した洗濯物を部屋干しすることになりますが、乾燥に時間がかかり、生乾き臭も気になります。こんな悩みを解決するのが、最近注目されている衣類乾燥機能の付いた除湿機とふとん乾燥機です。

部屋干しは、梅雨や秋の長雨、冬の雪など天気の悪い日ばかりでなく、花粉やPM2.5などに敏感な人、衣類の色褪せを気にする人、日中家にいない単身者や共働き家庭など、様々なシーンで増えています。除湿機とふとん乾燥機は乾燥の方法が異なるので、仕組みや使い勝手の違いを、最近人気の日立の機種でご紹介しましょう。衣類乾燥除湿機はHJS-DR601、衣類乾燥もできるふとん乾燥機はHFK-VH1000です。

除湿機vsふとん乾燥機、どちらがあなたの生活にマッチするか、いざ道具対決の始まりです。

写真左:衣類乾燥除湿機 HJS-DR601幅301×高さ502×奥行204㎜ 5.9kg。オープン価格(市場想定価格約26,000円)、写真右:ふとん乾燥機 HFK-VH1000幅283×高さ338×奥行217㎜ 4.3kg。オープン価格(市場想定価格約18,000円)

【除湿機HJS-DR601】

除湿機には、除湿方式によって3つのタイプがあります。日立のHJS-DR601が採用するデシカント方式は、乾燥剤に吸着させた空気中の水分を、ヒーターで温めて水蒸気にし、冷やして結露させて除湿します。気温に左右されにくく1年を通して安定して除湿でき、本体が小型で振動も少ないのが特徴です。この他には、エアコンの除湿機能のように室内の空気を冷却器で結露させて除湿するコンプレッサ方式、さらに、デシカント方式とコンプレッサ方式の両方を組み合わせたハイブリッド方式があります。

ハンドル付きで軽量だから片手でラクラク。ツートンのデザインがおしゃれ

HJS-DR601は、5.9kgと軽量で上面にバッグのようなハンドルが付いて、家中どこへでも片手で持ち運べます。本体が縦長コンパクトで、壁や窓際のコーナーや玄関わきなどに置いても邪魔になりません。衣類乾燥は、送風と温風を自動的に切り換える夏季用のモードと、冬場や急いで乾かしたい時に温風を強く吹き出すモードが選べます。湿気を除いた風をパワフルに当てるので、生乾きになりにくくカラッと仕上がります。風向きの角度と方向を調節できるので、洗濯物の量に合わせて効率よく衣類を乾かせます。除湿能力は5.6L/日で鉄筋の場合は14畳まで対応しているので、マンションのリビングダイニングで十分使用できるでしょう。

写真左:少しくらい多めの洗濯物でも約130°のワイドな送風でパワフルに乾燥。写真右:約2.5Lの大容量タンクは、しっかり握れて持ちやすく水が捨てやすい

【ふとん乾燥機HFK-VH1000】

ふとん乾燥機は、ファンで送り出される風をヒーターで加熱し、温風でふとんを乾燥させるもので、ヘアドライヤーと同様の仕組みです。初期のふとん乾燥機は掛けぶとんと敷きぶとんの間にマットを挟むタイプでしたが、現在はマットを使わず温風を直接ふとんの間に送風するタイプが増えています。HFK-VH1000はマットのないタイプで、温風を送り出すホースに付属のふとん乾燥アタッチメントを取り付け、13ヶ所の穴から上下、左右、前後に温風を吹き出し、敷きぶとんと掛けぶとんを同時にす隅で乾燥できます。また、敷きぶとんをアタッチメントで挟んでセットすれば敷きぶとんの裏面まで乾燥させられるのは画期的です。天気の悪い日ばかりでなく、景観の観点からふとんが干せないマンションや、外干しできないベッドのマットレスの乾燥のほか、ダニの対策や冬場のふとん温めなど幅広く活用できます。

写真左:敷きぶとんを挟むようにセットして裏面にも温風を送れるのは日立だけ。写真右:ふとん乾燥アタッチメントを上向きにセットして衣類乾燥。ガンダムっぽい

ふとん乾燥アタッチメントを本体上部にセットして、温風を上方に吹き上げれば部屋干しの洗濯物を乾燥できます。除湿機に比べると乾燥容量は大きくありませんが、単身者や急いで乾かしたい洗濯物には重宝しそうです。くつ乾燥アタッチメントを取り付ければ、雨の日や洗濯して濡れた靴を簡単に乾かすこともできます。底面がほぼA4サイズのコンパクトサイズながら、ホースやアタッチメントをすべて収納でき、使用したい時にサッと取り出せて便利です。

写真左:くつ乾燥アタッチメントを使い、運動靴は温風、革や合皮の靴は送風で乾かせる。
写真右:アタッチメントやホースが全部収納できるので、サッと出してすぐ使える

除湿機 vsふとん乾燥機の“乾燥対決”、あなたの軍配はどちらに上がりましたか? 衣類乾燥だけでなく、室内の湿気を除く王道の除湿機と、ふとん乾燥・靴乾燥など、多目的に乾燥するふとん乾燥機、どちらも梅雨の季節だけでなくオールシーズンで大活躍します。上手に使って湿気を減らし、カラッとさわやかに過ごしましょう!

優秀な家電を味方につけて、梅雨を乗り切りましょう!
(最終更新日:2019.10.05)
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